2007年04月30日(月)  友だちの友だちは友だち

広告のクリエイティブはコピーライター、アートディレクター、CMプランナーの三人セットで仕事をすることが多い。コピーライターとして広告会社に勤めていた頃、アートディレクターのE君、CMプランナーのT嬢とわたしの三人組は仕事を超えて仲良くなり、仕事中の昼ごはん、息抜きの午後のお茶、アイデア出しを兼ねての残業メシ、残業後にお酒を飲みながらの真夜中ご飯……と何度もテーブルを共にするうちにさらに親しくなり、互いの誕生日を祝いあう仲になった。その間にE君とT嬢の間に恋が芽生え、愛が育まれていたことを知らないのは、いちばん近くにいるわたしだけで、職場ではすっかり公然の秘密になっていたのだけれど、「突然ですが、結婚します」と打ち明けられて、わたしはのけぞった。

照れ屋な二人らしく、親しい人だけを集めて軽井沢で執り行われた結婚披露宴は、家族と親族、友人をあわせても三十人ほどのこじんまりとしたあたたかなパーティだった。同僚のカサピー一家、ダンナとともに参加させてもらったが、新郎新婦の各時代を代表する友人が一同に会して、E君いわく「俺の人生のオールスターの夢の競演」となった。初対面の人がほとんどだったものの新郎新婦という共通の話題があり、さらにリゾート地での泊りがけという高揚感も手伝って、新郎新婦のスイートルームに会場を移しての二次会で杯を重ねる頃にはすっかり昔からの仲間のような雰囲気が出来上がっていた。

E君の中学校時代の友人夫妻であるイケちゃんサンちゃん、専門学校時代の親友のフクちゃんとは、とくに親しくなった。披露宴の翌日、帰りの新幹線に乗り込むまでの半日を一緒に過ごしたのだ。なんとなく心惹かれる方向に歩く、という無計画な散策は、いつしか出口の見えない山道を熊に怯えながら突き進む探険になった。奇跡的に頂上にたどり着き、新郎新婦に記念写真を携帯メールで送ると、自分たちの結婚式から生まれた友情に感激していた。

それから一年五か月。昨年9月に娘のたまの12分の1才を祝ってくれたE君、T嬢、大阪から出張中のフクちゃんがまたわが家に集まってくれた。フクちゃんは今回、彼女のS子ちゃんを連れての上京。阪神タイガースファン同士で意気投合したのだとか。おいしいもの好きなところもウマが合うようで、そこは居合わせた全員に共通すること。元同僚のげっしー嬢のいとこがやっている愛媛・八幡浜の昭和水産の一夜干しを焼き、近所のお肉屋さんの和牛を焼き、脂身でガーリックライスを作り、松の実たっぷりの手作りパンをふるまう。よく食べ、よく飲み、よくしゃべり、たまともよく遊んでもらう。フクちゃんと会うのが今夜でまだ3回目というのも不思議だけれど、S子ちゃんとも初めて会った気がしない。友だちの友だちは仲良くなる下ごしらえができているのかもしれない。

2004年04月30日(金)  日本映画エンジェル大賞受賞
2003年04月30日(水)  2003年4月のカフェ日記
2002年04月30日(火)  焼肉屋『金竜山』で酒池肉林
2001年04月30日(月)  2001年4月のおきらくレシピ

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