2006年12月04日(月)  マタニティオレンジ37 LEGOと想像力 

保育園児を演じた『パコダテ人』の撮影から5年、小学5年生になった前原星良ちゃんと星良ママが遊びに来る。友人代表で届けてくれた出産祝いはLEGO。「わあ懐かしい。昔よく遊んだわ」と言って、カンヌ広告祭で観たCMを思い出した。男の子がギフトボックスを持って大人たちに見せて回る。中をのぞきこんだ大人たちは、「おおっ」と驚かれたり、「へえー」と感心されたり。一体何が入っているのか、観客の興味がいや増した頃に、"Imagination inside."のキャッチコピーと"LEGO"のブランドロゴが現れ、会場からは「おおっ」「へえー」の声とともに拍手が起こった。わたしも思わず拍手しながら、「この人たちもLEGOで大人たちを驚かせたり感心させたりしたんだろうな」と各国から集まったクリエイターたちを見回し、「LEGOでイマジネーションを育んだから表現の道に進んだのかもしれない」と思ったりした。

テレビゲームよりもレゴに夢中な子になってくれるといいなと思う。「レゴは立体で考えられるようになるからいいんだって」と星良ママ。星良ちゃんの類まれなる想像力は、レゴ効果なのかも。やわらかいのはバレエ仕込みの体だけじゃない、柔軟な発想にはいつも驚かされるが、今日はニューヨークのユキちゃんから贈られた指人形を見つけて指にはめるなり、「では会議をはじめまーす。ラクダのこぶは必要でしょうか」と即興の人形劇をはじめた。「こぶの中の油は栄養になるので、あったほうがいいんじゃないでしょうか」「ボクのまわりには干し草がたくさんあるので、こぶは必要ないです」「こぶがあると座りやすいので、長い旅にも役に立つと思います」……。それぞれの台詞がちゃんとキャラクターの言葉になっている。指の動きに合わせたコミカルな語り口に引き込まれて、生後104日目のたまも星良ちゃんにじーっと注目。わたしだったら、「らくだですよ〜。天使ですよ〜。こんにちは〜」とあやしてしまうところ。人形同士で会議をさせるなんて発想が出てこないのは、イマジネーションの欠落。

追伸。日記を読んだダンナが「レゴって何?」と聞くので、「レゴを知らない人がいるの?」と驚いたら、「知らない人がいると想定しないは想像力の欠落だ」となじられたので、いただいたレゴの写真を掲載。口に入れてしまう危険があるので、対象年齢は4才から。

2004年12月04日(土)  『父と暮せば』@岩波ホール
2002年12月04日(水)  カブレラ

<<<前の日記  次の日記>>>