2005年03月26日(土)  映画『いぬのえいが』→舞台『お父さんの恋』

■19日から公開の『いぬのえいが』をシネクイントのモーニングショーで観る。宮崎あおいちゃん出演の最新作。といっても、短編のひとつの主役なので短い間しか観られなかったけれど、一段ときれいになっていた。いぬをめぐる6人の監督のオムニバス作品だが、つながっているものとつながっていないものが混じっていて、不思議な構成。ドッグフードのCMが得意先の意向を聞くうちにどんどんヘンになっていく「CMよ、どこへ行く」というお話は、誇張されているんだけど妙なリアリティがあった。と思ったら、脚本書いている山田慶太さんは電通のクリエイターらしい。2003年のヤングカンヌコンペ日本代表でもある。作品全体からも映画というよりCMっぽい印象を受けた。いぬっていいよキャンペーンのプロモーション映像とも取れる。観ている間、観客はそれぞれが関わったことのある犬のエピソードと作品を重ねていたようで、「ここで泣くの?」というところで号泣している人もいた。わたしは、うちで飼ってたおちゃめな雑種トトのことをひさしぶりに思い出した。
■「渋谷 自然食」で検索して見つけたパルコ近くのBiocafeでヘルシーなお昼を食べ、午後はパルコ劇場でパルコ+サードステージpresents『お父さんの恋 Family Tale』。寝たきりの父(前田吟)をめぐる長女(七瀬なつみ)、次女(菊池麻衣子)、息子(堺雅人)、家政婦(星野真里)、隣人の医者(池田成志)が織り成す家族のおとぎ話。『オードリー』や『新撰組』で気になっていた堺さん、はじめて舞台で観たが、いつまでも聴いていたいほど心地いい声。脚本の中谷まゆみさんは『ウォーターボーイズ』などテレビも書かれているようで、台詞も展開もテンポがいい。演出の板垣恭一さんは『動物園物語』のときにご挨拶した気がする。リアリティの中にあるドラマという感じで、素直に共感でき、楽しめた。

2003年03月26日(水)  中国千二百公里的旅 移動編
2002年03月26日(火)  短編『はじめての白さ』(前田哲クラス)

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