日記雑記
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2006年04月13日(木) 「ろまん灯籠」

「ろまん灯籠」太宰治
表題作は、五人兄弟が童話調の小説を書きついでいく話。五人それぞれの性格が反映されて登場人物の描写やら何やらが二転三転するのです。個人的には、小説を書き繋いでいくゲームをやれる兄弟が何だか羨ましいですね。若草物語にもあったよな…。
短編集で戦時中で作家がかなり緊張した状態で書いたのではないかと思われるものが多いです。日本中がそうだったのでしょうが。
だいぶキてるように思われますが、作者にとっては必ずしも悪い状態ともいえないようでもあり。「新郎」の「本当にもう、このごろは、一日の義務は、そのまま生涯の義務だと思って厳粛に努めなければならぬ」とか好きだなあ。前向きですよね。
それと、「服装に就いて」などの作品は意外に軽妙で、こういう調子に乗ったような文章もあるんだなということが分かりました。惨めだったり孤独だったりするのと同時に軽妙なのです。雨を呼ぶ銘仙の絣のくだりは普通に面白いです。


現在読書中:「痴人の愛」谷崎潤一郎  言葉遣いが違うとはいえ「よう!」を最初に見たときは度肝を抜かれました。よう!勘弁してよう!


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