ハッピーバースデイレオリオ。やはり3日に何かをというのは無謀でした。とりあえず雪の朝に目覚めて・・・・・・というようなイメージはあるんだけど。その後、とつぜんどっちかというと切ないかなしい系かなあというのが浮かんできて、こっちのほうがいいかと思うのですが(というのは、6日の話)。
起きたら雪が降っていました。朝食および部屋移動の準備をすませフロントに降りてもまだ。昨日は満室でバスタブつきの部屋に移ることはできなかったのですが今日なら。ただしダブルの部屋。と言われ、バスタブでの入浴を取ったわたしたちだったのでした。とりあえず荷物は留守中に移動しといてもらうことになり、パソコンはフロントにあずけ、ほとんどのホテルにあると書いてあったのにここにはないよ雪の中を観光案内所まで漕いでいくのかツーリスト用パスを買いに。とぶつぶつ言いながらマリエン広場へ。たぶんその頃は5cmくらい積もっていたと思います。歩くのはイヤでしたが、白くおおわれた町はきれいでした。
おや、案内所は10時からなのか。ううーん、ドイツはきっと違う! 効率もいいしみんな勤勉(少なくともスペイン人とくらべて)! というのが先入観だったけど、町に2箇所しかないうちの1つなんだからさ、もっと……。 このことに限らず店での応対とかにおいても "あれ、スペインとそんな変わらないよ。いやスペインのがきちんとしてるくらい”と思うことがわりとあるのです。あと、"ドイツ語と英語は似てるし、ドイツ人は英語上手”というのも勝手な思いこみでした。ひょっとして英語通じる度はスペインとあまり……?
気をとり直して、月曜には閉ってた(当然カーニバルのせい)市庁舎の搭にのぼりました。まず4階まで行きそこで料金を払い専用エレべータへ。一人3ユーロ。最初20ユーロ札を出したら係のおばさん、腕を組んだまま無言でぴくりとも動かず。5を2枚出したらやっとうなずいてチケットとおつりをくれました。始業直後なんだしさあ、ちょっとお釣りくらい用意しようよ……。雪の中のミュンへン中心部はとてもきれいでした。
降りてくると案内所には列が。しばらく並び、ミュンへンウエルカムカードを買いました。シングル3日有効で17.50ユーロ。これでめぼしい交通機関は乗り放題です。さっそく利用して地下鉄→市電でアルテ・ピナコテークに行きました。こちらには日本語パンフはなかったけど、入場料5.50ユーロにオーディオガイド代が入ってました。独英仏だったかな。アルテというのは「古い」という意味で、収蔵作は中世のものに始まり18世紀はじめくらいまでです。ブリューゲルとルーベンスのコレクションが特に充実ということですが、好きな画家の絵がちらほらありました。ティエポロ、フィリッポ・リッピ、フアン・デル・ワイデンなど。ボッティチェリの描いた雄弁な「キリストの死」なども感銘をうけました。
カフェで待ちあわせて軽くべーグルやサンドイッチで昼をすませ、こんどはピナコテーク・デア・モデルネ、つまり現代館へ。このころには雪はやみ、晴れてました。美術館の外では雪だるまを作ったり、そり遊びをしたり。そりで遊ぶ子・そりをひっぱる親はその後もよく見ました。
こちらも個人としての楽しみなら写真可なので、キルヒナー、ノルデ、マルクなど気になる画家の作品をパチパチ。他にはベックマン、カンディンスキーがよかった。完全な現代ものはやっぱりなんかぴんとこなくて。スペインで見たもののほうが好きでした。ほかに企画展(日本のポスター100とか! あと、一部屋使ってアラーキーのデビュー作品集からの写真展もありました)もあって全部込みとはいえ否応なく9.50ユーロはちょっと高いかな。
またカフェで一休みして英気を養ってから買い物に。友人が愛用しているというヘンケルの皮むき、軽いしかわいいのでわたしもお土産に買いました。ほかには古式ゆかしい対面販売のスカーフ&手袋店で友人は自分用に、わたしは母へのおみやげスカーフを。
そして今日はがんばりました! ショッピング街まんなかにあるクンストハーレKunsthalle(おもに現代美術の企画展をやる)で、「ブリュッケ100年−ベルリンからの表現主義」展を見ました。これはウェルカムカードですこし安くなり、ひとり8のところを7ユーロ。 ブリュッケBrukke(ほんとうはuにウムラウト付)は、1905年7月7日にドレスデンで発足した芸術家協会。今回はその100年を記念して、ベルリンの美術館KupferstichkabinettとNationalgalerie収蔵のものから編まれた展覧会です。中心メンバーのひとりキルヒナーはわたしも好き。ノルデも一時期参加していたというし。楽しく見ました。 20世紀初頭の芸術はアフリカなどの[原始]美術の影響を大きく受けているのですが、今回はそれがきっちりうかがえるオブジェが併置されていたのもよかった。また、ああ〜好きだったんだね。と思ってにっこりしちゃったムンクの作品と、そこから影響受けたみたいだね。のメンバーの作品が並んでたり(でも今調べてみたら、ブリュッケのみなさんはムンクしりませんでしたとか主張していたそうです。芸術におけるオリジナリティ論争はデリケートな問題である)。
最後は、月曜日に貸し切りで(?)駄目だったレジデンツ内のワインホール、プファルツアー・レジデンツ・ヴァインシュトゥーベにて夕食。かなりの混雑でした。そういえばわりと相席もふつうなのね。わたしたちは奥まで進み、ひとりで食べていた初老の男性と同じテーブルに。
アジア系のウェイターさんがきびきびとやってきて、メニューについてもいろいろとアドバイスしてくれました。ちいさめのサラダ、ドイツで最初で最後に食べた白身の魚蒸したの(やわらかかったけど味はなかった)、これはおいしかったソーセージ。飲み物はもちろんワインです。
今日はすごい充実だったね! 明日はふらないといいね。と眠りについたのでございます。「ダブルの部屋」というのは、じつは最初に泊まった部屋のことでした。まったく同じ部屋。ベッドがふたつ寄せ合ってはあるけど、ちゃんと別々じゃないですか〜。安心。
|