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空想妄想いろいろ日記
青木カナ
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2006年02月24日(金)
君よ知るや南の国

 今回のマドリッドは、到着の月曜日は夜遅かったからカウントはしないとして、とにかく天気はずっとぱっとしませんでした。雪がちらついたり、いかにも雨になりそうだったり。天気予報も思わしくないのばかり。でも今日は予報を裏切って晴れました。なんかそれだけで嬉しくなって、たくさん歩いて、たくさん写真を撮りました。そんなわけで北国に思いをはせたり。行きの飛行機でとなりになったベルリン在住のひとは、毎年冬になるとだんなさまに
「今年はどこで充電したい?」
ときかれるそうだけどむべなるかな。さてクルタの村は奥地でこそこそだったのはわかっていますが(ウボの言)、やっぱり寒くてあんまり日が当たらない感じだったのかな。あのクルタ服から考えて熱帯の密林の「奥地」はちょっと考えにくいよね。

 午前中は仕事の会合でした。外にコーヒーを飲みにでて、久しぶりに会ったひとを見上げながら歩いていて、……違法駐車防止のポールにひっかかって転びました。もともとの荷物のほかにもらったおみやげの袋があったのでとっさにかばい、結局顔を打ちました。ひえ〜。多分生まれて初めて。唇が切れて血が。氷を用意してくれたので一時間ほどあてたのでなんとか腫れずにすみましたが、なんか今回の滞在はアクシデントがあるなあ。

 午後はフリーだったのでソフィア王妃芸術センターに行くことに。
 買い物→買い物→昼ごはんを軽くと思ったらあまりに軽くて大丈夫かな→どきどきしながら裏道歩いてしまった→美術館。
 マドリッド三大美術館(しかもすぐ近くにある)のひとつ、ティッセン=ボルネミッサがまず拡張して、今度は現代美術館であるソフィアです。もとは王立病院だったふるい建物に、現代的な新館をドッキング。レストランや図書室、書店(けっこう充実。あ、バルセロナの有名店が入ったのね)もできました。大きなオブジェのたった空間を、石造りの本館とガラス多用の新館などが囲む擬似パティオは面白い。

 まず新館へ。
 通路直前で開かれていたのが、オーストリアからスペインにやってきたAdolfo Schlosser(1939-2004)作品展。初めて見る作品群だったけどいろいろな材質をつかったオブジェやインスタレーション面白かった。妄想も含めて考えながら歩きました。
「これはもじゃーです!」
としか言いようのないものもあったよ。

 そして新館オープン記念の企画展は
"La visio'n impura" (不純なヴィジョン)。
 比較的新しい収蔵品で構成されています。ルイーズ・ブルジョアの蜘蛛はほんとにいろんなとこにあるな。あれですよ六本木ヒルズのシンボルにもなってるやつ。でもよく見ると足の表情なんか全部違ってて、これはこれでいいな。
 裸電球で照らされただけの空間に七つの棺、囲む壁の三面には無数の擬似鏡があるという展示ではクルタさんたちのお墓はどうなったんだろうか、なんで不純なことを考えましたがもちろん展覧会のコンセプトはそういうことじゃなかった。目を通して「見て」いるといっても、じつはそこには記憶が混入されていたり……。

 一度休憩。セルジ・アローラのカフェができていたのですが店構えとか食器はミニマリストというのであろうかそれはそれでいいけどメニューもなんかさみしいよ。そして高いよ。とりあえずパン・コン・トマテ。書店ではmしゃんへのお土産を買いました。
 そして本館に戻ります。これまただいぶ疲れてたから、ざっと歩いて好きなのだけ見ることに。やっぱりピカソのところなんて人出が違うな。

 →買い物。
 →一度戻って荷物を置き、観光案内みたいな感じで日本人旅行者ふたりを夜景見物に。

 とまあそんなわけで、活動的な一日でした。

 写真はきれいな青空と建物です。