情報屋からの連絡を待って時間をつぶしているときに、港の倉庫で行われていたインスタレーションにたちよってみた。 手をクローズアップした企画だった。客はまず白い手袋を渡され、手の型のノッカーで扉を叩いて白い部屋に入る。すると白衣のスタッフが最初の短い廊下の楽しみかたをおしえるんだが、ここは逆転した部屋だと思えというのだ。逆立ちで歩くような気持ちで、部屋の天井を両手で押し上げてすすめと。 そして到達した先がは、異国のことばとビデオで、 手というものが、どんなにけなげな器官か。 ということが提示される。 第一のボックスでは男が手にまつわる記憶を語っていた。 いとしい女と別れても、背中にまわされた手や首をかかえた手の記憶は去っていかない。そしてビデオにおいていくども再生されつづける。
このインスタレーションに入るためにノッカーを取った手。天井を押し上げた手。今朝から考えれば、目をこすり服のボタンをはずしまたかけて、ドアと窓を開閉し、コップやフォークをあやつって食事を運び、携帯のボタンを押し、新聞と本を開きページをめくりそして閉じ、
そしていま、きみを探している手だ。
あのときからオレの手は、きみを抱きしめ愛するためにある。 指先を押し返した頬の張りみずみずしさ、たわむれるように指先を掠める金の髪、手の甲をゆっくりといくどもすべらせた腹部や背中、快感を喉の奥にとじこめようとして噛んで傷ついたくちびるのささくれも、オレをもとめて熱くたちあがる部分や濡れて誘う場所も、大小の傷痕も、みんなみんな。 忘れるわけがないけれど、いまこの指はきみの指を探している。 指を絡ませて。 一緒にこの美しい灰色の海辺を歩いていきたい。 きみの手。 肌の色よりすこしだけ赤みのさしたきれいな爪。ほくろひとつない手、長い指。まず指がやってきてオレのからだを確かめ、そこからだんだん触れる部分が広くなっていく。 オレたちをつなぐ鎖をまとった右の手。 いくどもオレの頭を抱えこみ、髪をさぐった左の手。
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突然乙男ぽえむ爆発ですみません。 一応、クラピカさまとの至福の十日間を胸に東へ向かって除念師探しをしてる最中の物思い、と思ってあげてください。 仕事帰りにフェイシャルエステにいったらちょうど開催中の展覧会の切符をくれたのでよってみて、もれなく?妄想してしまったのでした。
朝の妄想はヒソクラ続いてたんですが。 「カレが緋の眼をささげるのなら、ボクは旅団を狩ってこようか」
そんなことばを口にするヒソカの真意は。 愛、なのかなあ。なんだかよくわからなくなってきました。
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美術館の出口で買った本。 鹿島茂『パリ・世紀末パノラマ館』。美術の本で『エロスの美術と物語』。そして展覧会のカタログ『パリのカフェ』。 そのまえにマンガも一冊。高階良子『美術部殺人事件』。
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