度々旅
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2002年11月10日(日) 私の物

 新しい机の使い心地は最高であります。作業、一つ一つに感動しております。小さな頃は、新しい物を買うと、ホントに嬉しくて、毎日使って、それを見ただけでドキドキわくわくしておりましたが、最近では、そういう感覚が薄れておりました。だから、そういう意味でも今、とっても嬉しい。

 よく新しい物を買うと、反対に、それによって憂鬱になったりもします。欲しくて買ったのに、思っていたほど使わず、使わねばなどと思ったり、(参考書などによくあること)それを使わない自分を責めてみたり。洋服でも、買ってみたもののタンスの肥やしになってしまい、ああ、あの時勢いで買わなければ良かったなぁなどと。

 しかし、ここのところ、ひもじい思いをしていた私は、ホントに物を買わなくなり、以前あったような後悔もなく、どしても欲しいものを、毎日夢みて、その結果手に入れるようになってまいりました。となると、これは子供の頃と同じではありませんか。子供の頃は、欲しいけれど自分では買えない。クリスマスや誕生日を待って買ってもらう。とんでもなく嬉しい。それそれ。年齢とともに、物を買うということはだいぶ身近なことになり、それゆえ、車や家などといったホントに高い買い物以外は、結構あっさり買えるようになる。今、以前のようにお金があったならば、この机をこんなに愛しいと思わなかったでしょう。ひもじいって、素敵。と思ってみたりもします。

 物というものは、手に入れた後も、手に入れる以前の気持ちを維持していれば、必然的に大切に使えるようになる。その物が私の物であることは、当たり前のことではないんだなぁ。
 


こげんき |MAILBBS

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