むつのランドセルを買いに行く。 ああ、ついにこの日が。まさかこの日が。
何処に連れて歩いても、「今度年中クラス?」とか、 「幼稚園に入って、ママは楽になったでしょうー?」などと言う、 到底、現在年長クラスと思われていない発言で、 むつも私も苦笑すること続きだったのだが。
あらかじめ、どの店でどのランドセルを買うかは決めていた。 のんの時と差がつかないように、同じ系列の店で、同じくらいのランクのもの。 …ただ、2年の歳月が少しだけのモデルチェンジと 少しだけの値上がりをさせていて、それで迷うこともあったのだが…
むつの希望は、「のんちゃんと同じやつ!!」 のんは「えーーーーーっ。」
同じランドセルは良いそうなのだが、同じ色なのが、のんは嫌だと言う。 何故?と聞くと、 「だって、片付けてない時に、どっちのかわからなくて のんちゃんが怒られたら嫌だし…」 「朝だって、パッ!と持ったときに間違えたら嫌だし…」
2人しか子どもがいなくて、これだけ狭い家で、 そんな間違えるようなことは無いはずなのだが。 まぁ、結局「自分と同じ」と言うのが嫌らしい。
むつは「これ!」とのんと同じ色を指差して、すっかりその気なので、 私はのんの説得の方に時間がかかる。 「だってさ、そんなことはないよ。もしもむつが散らかしていたら、 お母ちゃんは気をつけて、どっちのランドセルかを見てから ちゃんと注意するから」
ちなみに、のん自身は机の横にすぐランドセルをかけるから、 散らかしていて日常的に怒られることなんて、ほぼ皆無である。
「でもさぁ・・・」 などと続けているのんと私を見て、 新一年生と母親が色でもめているかと思って、店員さんが出てくる。 「最近はこんな色が多く出てますよー」
・・・はい、わかってます。(とは言わなかったが)
そこへ、むつが出てくる。店員さん、一瞬混乱。 「あら?お二人とも一年生?」 なんて失礼な。
でも、まぁ、色でもめているのが新一年生の「姉」と「母親」だなんて、 店員さんも知る由がない。
父ちゃんが割って入る。 「決めるのは、むつだから。」 そりゃそうだ。
なんとなく、のんを連れて近くの休憩所へ。 戻って来たのんは、何を言われたのかひどく上機嫌で、 「決めたー?何色にしたーー?」などと呑気に。
手続きをして、購入。ホッ。 あとは保護者説明会が終わってから、文具などの準備か…。 のんで一度準備済みだから、なんだかすっかり気が緩んでいる。 作るものも、ほとんど無いしなぁ。
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