気持ちの良い青空の月曜日。 最近、以前ほど忘れ物がなくなってきたのんだが、 今朝はのんを見送ってから10分後、学習机の横にかかった 上履き入れを見つけてしまった。
ああーあ。
しばし、考える。…すぐに持っていってやるのも考えものだ。 少し困った方が、自分で気をつけるかもしれない……。
いやいや、でも、のんは「困った」とかあまり思わない性質だ。 以前、上履きを忘れた時も「(自分の寄付した上履きがあって)ちょうど良かった」などと 堂々と言っていた。 今日もまた、職員室に堂々と借りに行くのだろう。
………それは、チト恥ずかしい。(私が。)
とりあえず、外に走り出てみる。 もしかして、モタモタしていたり、お友だちが出てくるのが遅ければ 待ち合わせ場所からそう遠く離れていないはず…。 ・・・・・・。
影も形もなかった。
仕方ない、帰ろう…とする私がふと目を上げると、 そこに、いつものんと公園で遊んでいる、 同級生のKNちゃんが。
なにも言わずに、私に向かって手を出している。 KNちゃんの視線は、のんの上履き袋と私を交互に見る。
のんの母親だとわかって、上履きを忘れて行ったのだとわかって、 届けてくれる、と言うことで手を出しているのだ。
「届けてくれるの?」と言うと、無言で、うん、と頷く。 KNちゃんに後光が差して見えた。
いやーーーん。なんて優しい、良いお嬢さんなんだ。
ありがとう、ありがとう、よろしくねとお礼を言って、 KNちゃんを見送る。 月曜日は、自分の体操着も上履きもあって、荷物が多いのに。 ああ、なんて良い子なんだ。
ああいうお嬢さんに育てたいものだ、と ひどく感激しながら家に戻り、経緯をむつに語る私。
さて、下校してきたのん。 「今日は誰とも約束してこなかった」と言う。
・・・! あら!!
先週あんなことを言ったからか? …Xちゃんのことを私が気にしているのを感じたのか? ……いやいや、あまり考えすぎるのをやめよう。
「でも、誰か公園にいると思うから遊んでくる」と言う、のん。 ああ、いいね、いいね。それはイイコトだね。 もしも、二年生の子が誰もいなかったらすぐに帰るのよと送り出す。
しばらくして様子を見に行くと、いつも公園で遊んでいるメンバー。 Nちゃん、Kちゃん、Yちゃん、そして今朝のKNちゃん。 KNちゃんには最敬礼でお礼を言うと、ちょっと恥ずかしそうに「いいえ」と 笑ってくれた。
なんて可愛いんだ。
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