園バスから降りる時。 我が子の幼稚園は、特に決まった台詞を言ったり、儀式のようなことは なにもない。
子どもが降りてくる時に、先生が 「ただいま戻りましたー」とおっしゃるので、 私はそれに答えるように「ありがとうございました」と頭を下げ、 子どもがバスのステップを降り切ると、 「さようなら」と先生がおっしゃるので、 それに子どもが応えて「さようなら」と言う。
そんな感じ。 そして、ドアが閉まると、まだバスの中にいるお友だちと先生に 「ばいばーーい!」と手を振る。
それが、最近のむつ、先生が「さようなら」というのに、 そのまま私のところに来てしまったり、 頭だけ下げて、きちんと「さようなら」と言わない日があるようになった。
「どうしていわないの?」と聞くが、さほど理由があるわけではないらしい。 ただ、なんとなく?
いや、でも挨拶はきちんとしないといけないよ、と言ったのだが、 うん、と頷くものの、翌日もまた同じような感じ。
そうか。と考え、 「じゃあ、お母ちゃんと一緒に挨拶しよう。 お母ちゃんが最後に並んで『さようなら』って言うから、 それに負けないくらい大きな声、出せる?」
と言うと、
「そちたら、ちぇんちぇい、びっくりちゅるね!」
と、大喜びでぴょんぴょん跳ねる。
そして、昨日、今日と、バスを降りきると、私と並んで きちんと大きな声で、「さようなら!!」
・・・・・・・・。 なんと、まぁ。単純な。
「こうしたら、子どもがこうなりました」と、 絵に描いたような話じゃないか。
でも、むつはそうなのだ。 あまりにも単純で、 あまりにも扱いやすい。
のんがあまりにも私の予想を超えて、扱いづらかった(と言うべきか?)のに 対して、むつはあまりにも扱いやすい。
他の生活習慣に関しても、私がちょっとヒトコト言ったことに対して はりきって毎日続けたりする姿勢が、あからさまである。
・・・。この子は、こういう性質なんだなぁ、とつくづく思う。
そして、なかなか単純ではない、のん。 こちらは…しっかり「どうしてそれが必要か」を確認させて、 目で見て、体で体験させて、初めて行動してくれる気がする。 でも、私が予想外のところで、勝手に行動していることがほとんど。
…この子は、こういう子。
ひとりひとり見極めることも大事。 でも、決めつけてしまわないことも、大事。
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