のん、朝ガバリと起きあがる。 「もう治った!!」 おいおいおい。 確かに、昨夜よりずっと熱は下がっている。平熱、と言って差し支えない範囲。 …うーーむ。 でも、もう一度病院に行って、見てもらってからにしよう。 ・・・というのも、木曜日はおゆうぎ会の予行練習。 本番当日と同じように衣装も付けてホールで踊る。 子どもたちも、他のクラスを見ることができるので楽しみなイベントだ。
「今日はお休みして、明日の『予行練習』を休まないようにいこう」 と言うと、のんも先生から木曜日のことを聞いているらしく、 素直に「そうだね!」と同意。
それにしても、元気がいい。昨日のぐったりした様子がウソのよう。 これなら大丈夫!!よし!
とりあえず、朝一番に病院へ。 休み明けなので混んでいて、待合室でもかなり待つことに。 むつは…診察、どうしようかな…と迷ったが、 今朝から咳が出ている様子なので、やっぱり一緒に受診。
先生にのんのことを相談。 「木曜日は休ませたくないんですが・・・」と言うと、 喉の腫れはだいぶおさまっているので、このまま熱が上がらなければ大丈夫、 とのこと。 「今日は一日、大人しくしているのよ」とのんに言い聞かせてくださる。 のん、神妙な顔で頷く。
むつは…あら、喉が腫れているという。 のんの風邪がうつらないとも限らないので、薬を処方してもらう。 ホッ。やっぱり診てもらって良かった。
帰宅して、昼ご飯、昼寝。 夕方起きたむつ。 ・・・!!!発熱!! がーーーん。 顔が赤くて、涙目で、もうこれ以上ないと言うくらい、具合の悪い顔をしている。
いやはや。今度はむつか。
のんの方はすっきり目が覚めて、熱もすっきり下がっている。 自分は気分が良いので、「むつちゃん!!遊ぼう!!」と、 昨日の分を取り返すかのように、怒濤の如くむつを遊びに誘う。
私は慌ててのんを止める。 でも、むつは「のんちゃんとあそぶの!」と言うことを聞かない。 いや、元気があるのは良いことなんだけれど。 のんと一緒に、布団の上でボーーッとした目つきをして遊ぶむつ。 いいのか?いいのか??
むつの発熱は、実に半年ぶり。 病院の記録をたどってみたら、その時も、その前も、 それほど高熱が続いたりせずに治っている。
今回も、そうでありますように・・・。
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