ばあちゃん、とは、私の母のことである。 むつが生まれてからこの3月までは、 かなり頻繁に「のんの遊び相手」として来てくれたのだが、 幼稚園に行くようになってからめっきりご無沙汰だった。
それが先日「最近、ばあちゃんと遊んでないねぇ〜」とのんが言い出した。 じゃあ、金曜日ならのんも昼寝しなくてすむし、 金曜日に遊びに来てもらう?と提案。 早速のんが電話をかけて、「来てね」と約束していた。
朝から、台風の影響かすごい風。 我が家のあるマンションは、特に風を受ける場所・構造をしており、 風が強い日は下手をすると玄関が開けられないくらいになる。
朝からのんが心配する。 「ばあちゃん、風が強くて来られるかなぁ〜。大丈夫かなぁ〜」
我が母は、風で吹き飛ぶような軽さではない。
10時にヨーカドー入り口で待ち合わせ。 当然、のんは幼稚園なので、むつと私とばあちゃん。
むつ、とても良く歩くようになった。 家からヨーカドーまで約300メートルの道のりも歩いていき、 その後もばあちゃんを見ると自分から手を差し出し、 手を繋いで一緒に歩く。 食料品売り場でも、ばあちゃんと手を繋いで品物を見て歩く。 むつも楽しそうだが、更にばあちゃんが楽しそうである。
帰宅して、昼食が済むかすまないかのうちに、むつ昼寝。 ばあちゃんが家にいてくれると、こんな場合も心おきなくのんのお迎えに出られる。 大人の手があるのは、やはりありがたいものだなあと思ったりする。
のん、ウキウキして帰宅。「ばあちゃ〜ん!!」「あいたかったァ〜」 感動の再会の2人。 ちなみに、およそ1ヶ月ぶり、同じ都内在住。…おおげさである。
しばらく玄関前で自転車で遊んだ後、 のんとばあちゃん、2人で本とおやつを買いに行くという。 そのまま出ていくとむつが大騒ぎするだろうから、と、 私とむつはマンションのエントランスまで出て、 むつがよそ見をしているうちに2人は出ていくことにした。
ダメでした。すぐに気がついたむつ、 「あっちですよ、母ちゃん、あっちに行きましたよきっと」てな具合に 私の指を引っ張り、追いかけるつもり満々。 仕方なく、本屋まで行く。
むつ、「あー!あー!!」と、のんを呼ぶ時の声を出すが、本屋にはいない。 それでは向かいのスーパーだろう、とむつを連れてスーパーのお菓子売り場に。 …いない。 むつが怒り出す。スーパーの入り口にしゃがみ込み、「ああーー、ああー!」と 抗議の声を上げる。 イヤ、そう言われても。
仕方ない。抱っこしてマンションに戻ると、のんとばあちゃんがすでに帰っていた。
むつ、その後はばあちゃんにべったり。 ばあちゃんが帰る時も、のんは「またねー」とあっさりしたものだったが、 むつは玄関で大泣き。涙をぽろぽろ流してサンダルを履いてついて行きたがる。
ばあちゃん、さぞ嬉しかったことでしょう。また来てね。
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