少し寝坊の、のん。 そりゃそうだ、昨夜は楽しすぎて、くたびれてしまったもの。 まだ週末には2日ある、がんばれ、がんばれ。
のんはバスで通園するのですが。 バスの席に関して、のんは毎朝、画策している。 なにをか? Tくんの、隣の席になる為である。
のんのバス停に来るまでに、バスには4〜6人乗ってくる。 のんのバス停は6人乗り込む。 そして、次のバス停で、のんのBF、Tくんが乗ってくる。
誰も休みや遅刻がいなければ、のん達6人の後ろの席に、 Tくんが乗ることになるらしい。 その状態だと、Tくんの席からが3人がけの席になり、 (のんの席は2人がけ) Tくんの隣に、MちゃんとSちゃんが来るという。 「のんちゃんがMちゃんの席に座れればいいのに」と、 のんは5月最初から言っていた。 「Sちゃんがこっち側に座ってくれれば、のんちゃんがこっちにくるでしょ、 そうすると、Tくんのお隣になるのに」 などとぶつぶつ考える、のん。
笑いながらアドバイスをした。 「とにかく、6人組の中でのんが一番最後に乗らないと、 誰かお休みでTくんが2人がけの席でも、のんは隣にならないよ」 「そうか!!」 たぶん、のんは今までの中で最高に、私を尊敬したに違いない。
幼稚園、というのは学校よりもだいぶ「お休み」や、「遅刻」が多い。 (この場合「遅刻」と言っても、バスに乗り遅れるだけで、 ママが後から園に連れて行ったりすることもあるらしい。 また「幼稚園行くのイヤ」と言いだし急遽園までママが送るという 構図も良くあることらしい) そのため、こののんの、「私が一番最後に乗る作戦」は、功を奏し、 何日かに1度はTくんの隣になる。
そんな日は、かえってきて即報告。 「今日の朝は、Tくんのお隣だった!!」
父ちゃんに聞かれる。 「なんでそんなにお隣になりたいの?」「なんの話をするの?」 のんが答える。 「おしゃべりするの。『今日、盆踊りの練習するかな?』とか。」 「…そんなの後でしゃべればいいじゃん」父ちゃん、ジェラシー。
そして今朝。 数日前から聞いてはいたのだが、諸事情により、 今日から転入してきた子が、うちのバス停から乗り込むことになった。 !!!…ってことは、7人か!
あははは、のん、良かったねぇ! 転入生がいたって、その子のママが心配して最後までその子に付き添っていたって、 のんの「私が一番最後作戦」は揺らがない。 どうぞ、と前を譲り、その子を乗せてから、のんが乗り込む。 3人がけの席。座ったとたん、にんまり笑顔で私を見る。
良かったねぇ、とは思うけれど。 今からそんなにパワーを使って、大丈夫か、のん。 愛の力で、人に迷惑かけては、いけないよ。
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