むつの容態。 薬が効いたお陰か、その前2晩と比べると驚くほどよく寝てくれた。 朝も機嫌がいい。 ずりばいで、動き回るようになる。 そういえばここ2日ばかり、むつはただごろり、ごろりするばかりで 動かなかった。
大人は「喉が痛い」だの「熱っぽい」だのいろいろ言葉で伝えるけれど、 乳児が具合が悪くなったときには、全身で訴えるものなんだなぁと 改めて実感。
ただ、まだ顔色も悪く、目の下がはれぼったい。
外は涼しい秋の風が結構強い。 のんをばあちゃんに任せて、むつはまだ大事をとって外に出さないように。
のんとばあちゃん、出かけてくれればいいのだけれど、 私の実母である、ばあちゃんがなんと言っても慎重派。
…と、言えば聞こえがいいんだけど。 「あんた(私のこと)が一緒じゃないと、道がわからない」 「公園も、一番近いところじゃないと行かれない」 「のんと2人で何かあったら困る」 いつもこう言って、2人だけでは外に出ようとしない。
まあ、来てもらっているだけでありがたいので、 あまり深くはつっこまないようにしているけれど、 同じ都内に住んでいるのに、 まるでこの辺りを無法地帯かよほどの辺境のように言うのには 常々閉口していたりする。
ちなみに。義母に当たるバアバは。 「のんちゃんと、出かけるね〜♪」だけ言い置いて、 何時間でもどこかに行ってしまう。 どこに、何時まで、なんて言葉もなく、昼過ぎから夜の7時過ぎまで なんの連絡もなかったときには、さすがに携帯に電話をしてしまった。
……足して、2で割ってくれればちょうどいいのに。
そんなわけで、マンション内の広場でシャボン玉をしたり、 玄関前で三輪車に乗ったりして一日過ごす、のん。 ま、こんな日があってもいいか。
夕方、父ちゃんと入れ替わりに外に出て、帰ってきてみたらなんと!!!
むつ、つかまり立ちをしていた。 おめでと〜〜!!!
あー、でも、決定的瞬間、父ちゃんにとられた。 ちぇっ。
何度も何度も、のんのオモチャの棚につかまって立ってみるむつ。 楽しいんだねー。 立って、笑う。 生意気に、片足を上げたりしてみちゃって。 うひうひ笑うけれど、うっすら目がくぼんでいて、顔色が悪い。 …クララみたいだ。
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