f_の日記
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 水無月

雨に濡れている紫陽花を
ほんの少しながめていた

傘を差している自分が
ちょっぴり滑稽に思えて

街にひびく雨音に耳をすませば
コンクリートも人と森とをつなぐ手段にもなるさと

詭弁にも韜晦にもならない妙な理屈で
斜めに見える世の中をたまには修正する

空は何処までも高く
地平線は何処までも続く

地図でわかった気になるんじゃなくて
旅をしながら確かめていくこと

人はそんなに狭いところに閉じこめられてやしない

明日雨が降るのかなんて
たいした出来事じゃないのかもしれない

紫陽花をながめながら

人知れずそんなことを思った

2007年07月04日(水)
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