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2021年03月28日(日)天国と地獄
以前書いたけど部署異動が正式に決まった。
予想よりも早く異動することに。4月から…木曜から…話違うんですけど…。

契約は今と同じ形態なので業務的にはほぼ同じ、勤務先も変わらず部署(席)が変わるだけ。
暫く引き継ぎなのでテレワークはしばらく無しと思われる。

テレワーク、楽は楽だけど妙に病むというか、会社で仕事した方が健康には良いというのが分かった。
適度に人と喋って適度に動いて、心身的のために出社する方が断然良い。
テレワークは気分的には楽なんだけどね。

運転嫌いの私には通勤再開が一番苦痛…。往復1時間半短縮出来た時間をどう捻出するか。。
ひとり親は時間的余裕が無くなるのが一番不安なのよ。

そんな新生活への不安と、息子のトレイトレーニングのストレスとか色々抱えつつ
ここのところ何となく寝かしつけのあとすぐ寝る気になれずに夜ふかししている。
天国と地獄をひたすらリピートしながらね。。。

天国と地獄、終わり方のオチのせいか巷では続編とか映画化の憶測が飛び交ってるけど
個人的には続編なんかよりも巨額な制作費で韓国リメイクしてほしい。

「生き別れ」「余命わずか」「復讐」「サイコパス」「貧困と格差」、韓国で受けそうでしょ。
てか、むしろこのドラマ作った人たち韓国ドラマファンだろ。

ドラマの内容もだけどサントラも効果的で良かったよな〜。
ちょうど同じような時期から「彼はサイコメトラー」を見てるんだけど全体的に雰囲気似てるんだよね。
(長過ぎるので個人的にこのドラマを日本でリメイクして短縮してほしい)

ライフ・オン・マーズを見たときにも書いたと思うけど
この世を嘆いて自殺したり人を殺したり、息子にはそんな人生を歩ませたくないと改めて思った。

格差社会とか、優遇される者とされないもの、司法も何も関係ない…
日本ももうじきこんな感じになるだろうと、当時もう少し先の話のつもりだったけど、
天国と地獄を見て気付いたのは既に現実だということ。

天国と地獄の犯人は82年生まれで私と同世代だけど、
個人的には38歳よりも42歳位の設定の方がしっくりきたと思う。
私の時期よりもっと酷い就職氷河期で就職もバイトや派遣が当たり前で、
転職が難しくなる30歳過ぎにリーマン・ショックと震災でしょ。

「今で言う”うつ病”を発症」というセリフがあったけど
私が新卒当時(2000年)はうつ病も聞き慣れなかったけど「パワハラ」という言葉自体無かったなぁ〜。
かくいう私も新卒で入った会社の社長には強烈なパワハラ受けたわ。

私はHPもあって、いち早くネットで悪口書いて憂さ晴らしをしてたおかげで
「そんな会社すぐやめたほうがいい」と母や年上のネット友達に助言され3ヶ月でやめることが出来たが
周りからのアドバイスがなければすぐに辞められていたかどうか分からない。。。
そういう周りに誰もいない人が”クウシュウゴウ”のようになってしまうのだよな。
「そんな人はいない」よ…。悲しい。

清掃員というところとか境遇が昔付き合ってたうつ病の人に似てるんだよね。
「運の無さ」具合が…。

生まれながらにしてDV親(父暴力・母ネグレクト)、就職は当然のようにバイト。
某清掃業に勤めていて上司からも認められて正社員の雇用が決まってたらしいけど
直前で取締役が変わって営業方針が変わり、正規雇用の話も白紙になったとこと…。

その後は工場で派遣ながらも職場リーダーみたいな立場で
おじさんたちを従えていたそうだがうつ病で退職。当時の彼女と婚約破棄。
自身のポテンシャルだけじゃなくて強烈に「運が無い」とどうにもならんよね。

母が録画予約していた「占ってもいいですか?」という占い番組があって
テレワークのときに見てみたんだけど生まれ持って「運が良い」ってあるみたい。
「15分先にお前が産まれていればお前の人生は俺ものだった」というセリフも
占いの世界(統計学)では、あながち間違いではなさそう。

靴も満足に買ってもらえず、実の母親が「これで買って」とお金を渡す姿、
それを「お父さんが嫌がるから」と遠慮して返す男の子の姿、
男児を持つ親としては朔也が不憫で不憫で仕方ないシーンだったわ。

朔也の運命で、どこか間違った部分があるとすれば、
お母さんに渡された電話番号に一度も連絡しなかったことかな…。

このドラマ、
彩子と日高の入れ替わりには現代のアンチテーゼが描かれているような気がする。

入れ替わり前の彩子は自分の手柄ばかりを考える人間で、他人に出し抜かれて文句ばかりで犯人逮捕が目的では無かった。
入れ替わりを通じて日高と朔也の生い立ちを知り、自分以外の誰かのために怒る心が芽生えた。

今の日本って自分のために怒る人間が増えてるじゃん。
他人が不幸になっても正論や自己責任論を振りかざして、
手を差し伸べたり一緒に泣いてあげるような人って少なくなってきたと思う。

ろくに会ったこともない、だた血が繋がった兄弟という関係で殺人幇助なんて、
普通に考えれば常軌を逸していると思うけれど、
皆から「優しい」と慕われている日高は手を差し伸べてしまったんだよな。

セク原が言ったようにどんな境遇でどんな理由があれ殺人は殺人。
でも”弱者”の声を聞いてあげられるような優しい日高が彩子を変えたんだと思う。
さすがに日高のような優秀で器のある人間にはなれないけどそうでありたいとは思う。

個人的には陸の去り際がイケメンすぎてキュンとしたなぁ〜。
モラハラ人間たちに一番見習ってほしいスタイルですよ。
(あいつら「相手の幸せ」より「自分の幸せ」しか考えてないからな)

私が息子に教え続けなければいけないことは、
被害者にも加害者にもなるなということと、踏み外すことは案外簡単だということ。
発達のこともあり、息子はKYで「良し悪し」が微妙に理解できない部分がある。
友達同士のノリでとんでもないことをしかねないし。。。

この”危機管理能力”の弱さが将来自分の子供に向くのが一番困る。
離婚事由にもなりえるし(実際、私がそう)

人間の能力は「自分を守る」ためだけのものじゃなくて、「誰かを守る」ために使ってほしい。
社会に出て、自分を守るためだけに小利口に生きてる人間を時々見るけど
例え京大を卒業していても「はぁ〜何の意味もねぇ」って思うので。

それにしても入れ替り日高(彩子)と元の日高の格好良さの違い…。
髪型だけじゃなくて表情と振る舞いも大事なんだなと改めて思った。
高橋一生って、声まで変えてくるもんね。。。
このドラマで気付いたのは自分で思ってる以上に俳優高橋一生のファンだと言うこと。。。

最終話の一生くんが「踊る」の青島(織田裕二)みたいだった裏設定がなかなかおもしろい。
(踊るに憧れた八巻がコートを買ったものの恥ずかしくて着れなかった、という”ゆとりハチマキ”らしいエピソード)

続編があるなら本編では一切描写が無かった彩子の家族とかもみたいな。
個人的に日高と彩子がラブな関係よりもそれを超えた人間愛というかバディ愛のままでいて欲しいけど。

このドラマ、凶悪殺人をテーマにしてるけど
彩子を取り巻く人が(セク原以外)みんな「優しい」ところが見てて気持ちよかったな。

結局、サイコパスでは無かった日高が陸に襲いかかったり、熱烈キスしたり
「ここ(彩子と陸の住まい)だけは壊したくなかった」と発言したり、
部下の富樫と二人でプライベートスパに来たり、化粧も熱心だったり、実はアッチ系なのではと密かに思っている…。