ねろえび日記
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2005年05月10日(火)  「曾我蕭白 無頼という愉悦」展(京都国立博物館)

「円山応挙が、なんぼのもんぢゃ!」という輩なキャッチコピーが踊る曾我蕭白展を見に行ってきました。
正直、自分、蕭白をナメてました、ごめん。蕭白さんモテモテ。平日なのにこんなに賑わっているとは予想もしませんでした。若冲展かと思った。こんなキショい絵、皆、よくもまあ見に来るなぁ(オイ)

伊藤若冲は全面降伏的に好きな画家なのだが、曾我蕭白は、大ウケと苦手が混在しつつ絶対に無視できない複雑な心境になる絵描きである。
今回、多すぎるんちゃうかとへこたれるくらいの(海外所蔵品も含めた)大規模な展示を見ると、その凄さが実感できました。

彩色画も、気色悪さ、無気味さ、変さ満載だけど、水墨画が侮れん。これって実見しないと図版ではわかりにくい、行ってよかった。
蕭白の水墨画は、水墨のくせにワビサビとかそっちのけで、イっちゃってる眼差しで肉襦袢みたいにブルブルした身体の人物が劇画のごとくドワッシャ〜と描かれている(静謐な風景画もあるけど)
が、異形の中に溢れている、物の形を捉えて表わす圧倒的な"力"や、墨の階調の豊かさと美しさには目を見張る。墨の濃淡だけでこんなにも極彩色。

タイガー&ドラゴンもありました。ちょっとうれしかった。


図録がまたスゴイ。
2,500円で400頁以上ある。
当然総目録、観音開きも多数、レイアウトや装釘も凝っている。
作品を一度実見していれば図録を見てもその感覚が甦るから有難いシロモノである(実物を見てると見ていないじゃ大違い、写真は所詮写真)
にしても重かった。博物館以降の予定に大いに影響があった、最低限度しかウロウロできなくなりました。


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