2003年02月08日(土) 父
23:52
何気無い言葉を気持ち良く使えるって 大切 例えば 誰かに気持ち良く「お休み」と言われたとき 誰かに気持ち良く「お休み」と伝えることができたとき そういうことの繰り返しが 絆を深めて 心を洗ってゆくような気がする 父とは相変わらずぶつかることも多いのですが 仲は良いと思います (私の我がままに、父が相当我慢してるのだろうと、感じてるけども) でも 高校生の頃までは会話がほとんどなかったので その頃と比べると だいぶ関係が柔らかくなったなあって 嬉しいこと です 密かに 父との関係が緩和した大きなきっかけは 私の父の見方の変化 が大きいと思います (たぶん) 小さい頃から、私の我がままを一番きいてきれたのが父だったのですが 何故か私は父のことが嫌いでした 家では無口で 鼻が大きく 体が大きく 臭く たまに口にすることは テレビに映る芸能人への文句だったり 母や姉への八つ当たりだったり そんな ほんの小さなことなのですが 子供の私は 父の苦労は知らずに、悪いところばかり見て それが父の全てだと思い込んでいたのです ところが 私が高校3年の頃だったでしょうか 父が 仕事でうまくいかないことが続いて 心を病み 病院に通うようになってしまったのです その時になって ようやく 段々と わかってきました 父は、私の父 である前に ただの人間だったんだと 自分と同じように 悲しく思う現実やコンプレックスを抱えて生きているのだと 父が毎日 どんな顔して帰宅していたのかも 父がその頃 工場長という責任重大な仕事をしていたことも 全然知らずに 自分だけ甘えて あぐらを掻いていたということも … 私も素直でないので 事のすぐ後に変わることはできなかったけれど 長い時間をかけてここまで来たんだなって 今感じることができて ちょっと安心してたりします 父はまた 色々あったせいか 年をとったせいか 段々と愚痴っぽくなってきたけれど そうなっても仕方のないほどのストレスを背負ってきたのだし 父がどうこうと言うよりも 私の方が父の気持ちを配慮していくべきなんだろうと思います それは 使命感とか責任感とか そんな大それたものではなくて 単純に思い遣りという 自然なものです でも、なかなか、忘れがちになっちゃって、難しいんだけどよ と、いうことで お休みなさい。 BACK NEXT
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