あたろーの日記
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旧暦8月28日。 故郷で所帯を持って子育てに忙しい妹との電話や携帯メールの話題は、最近はもっぱら時代小説の話。部屋が狭くなるので私が読み終えた本を何回か送ったのだけれど、その中に入っていた藤沢周平を読んで以来、彼女は熱狂的な時代小説ファンになってしまった。 「やっぱり時代小説が最高だよね」 とのことなのだけど、子育てで大変な時期のため、自分の欲しい本をどんどん買えるわけでないので、古本屋さんを覗いたり、図書館で借りたりしているのだそう。でも、そこは東京と違って、読みたい本を簡単に手にすることができずに(藤沢周平は図書館でも貸し出し中が多いらしい)ちょっと苦労しているみたい。 そんなわけで、私が読み終えた本がある程度まとまったら、妹の元へ送ることにしています。といっても、時代小説で手元に置いて時々再読したい本も多いので、そういうものはいずれ再び送り返して貰うことにしています。本にしてみれば、私の部屋で長らく身動きせずじっと再びの出番を待つよりも、読むのを心待ちにしている妹の所に一旦出張して、妹や他に読みたい人に読んで貰ったりしたほうが、本冥利に尽きるというもの。で、いずれまた私の所に戻ってきてくれれば。いわば、まあ、巡回図書館みたいなものです。 それに、母親である妹が本に夢中になっている姿は、子供に良い影響を与えると思うので、妹の読書環境を助けたい、なんて気持ちもあります。私が1人で本を読んでいるよりも、妹が家族のいる家で読むことのほうが、よっぽど価値がある、とも思うのです。 どこで誰が書いていたか忘れたのですが、本を読まない親や先生が口をすっぱくして読書の大切さを説くよりも、幼い頃から親や先生など身近な大人が夢中になって本を読む姿のほうが、子供に説得力があるそうです。読書ってそんなに面白いものか、と、興味が沸くのだそうです。妹の子供達も、本好きに育って欲しいな、と願いながら、幼いうちに周囲の大人達が可能性の種を撒いてあげることの大切さを感じずにはいられません。
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