あたろーの日記
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旧暦7月25日。 朝晩が涼しくて、日中青空の雲も高い。秋なんだ秋なんだ、と、すこぶる嬉しくなる。と、さんまが食べたくなって、今夜はさんま。窓を開けて、匂いをご近所にまき散らしてさんま焼く。ご近所猫達にこれみよがし・・じゃなくて、これ嗅げよがしにさんまだー(相手はまぐろ食べてたりして)。それと、ビール。ああ、何故今日が金曜でないのだ。明日まだ仕事があるでないの。 落語に「目黒のさんま」という噺(はなし)がある。 昔、殿様が家来を連れて遠乗りに出かけ、目黒(当時はまだ田んぼや畑ばかりでした)でちょうどお腹が空いたときに、さんまを焼く匂いが漂ってきた。そこで、さんまを焼いているお百姓さんに頼んで、さんまなる魚を初めて食べさせて貰ったお殿様。当時、さんまは下魚(げうお)と言って、庶民の魚。とてもとても、お殿様が食されるような魚ではない。ところが、お百姓さんの焼いた黒こげのさんまのあの脂の乗った旨さが忘れられない殿様。お城へ帰ってもさんまが食べたくて食べたくて仕方がない。そんなある日、ご親戚からお呼ばれになって、お食事はお好きなものをなんなりと、と言われた殿様、これはラッキー、と、早速さんまをご注文。ところが、言われた側でもさんまの調理の仕方など分からない。家来に聞いて、なるほど、と、日本橋は魚河岸で最上等のさんまを仕入れ、脂が多すぎてはお身体に毒であるからと、十分に蒸し上げて、小骨も綺麗に抜き取って、さんまのだしがらになったようなものをお殿様に提供した。 「これが、さんまか?」「御意にござります」「さようか、やけに白いが・・・さんまとはもっと黒こげではなかったか?」「いえいえ、さんまに間違いございません」「さようか・・どれどれ、確かにこれはさんまの匂いじゃ」と、さんまに箸をつける殿様、しかし、脂分の全くないさんま、ぱさぱさとしてぜんぜん美味しくありません。「・・・して、このさんま、どこのさんまじゃ?」「ははー、日本橋魚河岸より取り寄せましてござりまする」「あっ、それはいかん、さんまは目黒に限る」 ・・・という噺です。 庶民に生まれたことが幸せだと気づかせてくれるアイテム。 それが、さんま。 して、なんと、こんなお祭りがあるのでござりまする。 第9回 目黒のさんま祭り 知らなかったなー。今年ですでに9回目なのですね。秋の空の下でさんまを食し、寄席を聴く。いいじゃあないですか。いいなあ。しかも、さんま食べ放題って書いてありますよ。さんま食べ放題って、お殿様に羨ましがられますね(・・・でも。いくらなんでも限度があるよなあ)。 と、ここまで書いたところで、何故か雷が鳴っている。あらら。また。
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