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2003年03月09日(日) わさぶろー町長のリコールが成立

豊郷の校舎解体問題の発展がとうとう町長を引きずり降ろすまでになりましたな。取り敢えず、わたしゃ自身は何が何でも校舎を存続させるべき、と思ってはいますが、リコール云々は正直、どうでもいい。ここまでいくと○○VS△△の代理戦争にしかみえないもん。なんかテレビをみてると土建屋VS市民派みたいな構図になってるけど。

この件で私がちょっと疑問に思ったのは、結局あの校舎は危険なのかそうでないのかどうなのよ?という事。まあ、裁判所による工事中止の仮処分に対して「んなもんに法的拘束力はないっ!!」と突っぱねて解体工事を強行した(あれは単なるお引っ越しとか苦しいにも程がある弁明をしとった記憶があるが...)、という一点だけでリコールするに値すると個人的には思うけども、現校舎が“耐震工事を施してやればまだまだ十分使用”可能なのか否かをはっきりさせてから両陣営に闘って欲しかったな。なんかメディアの垂れ流す悪人町長のイメージだけが先行したリコール投票になってしまった感がある(無論、地域住民の方々の反○○感情があの高投票率という結果になったとは思うけれども)。前町長が一切の情報を開示してそれ相応の建て替え理論をアピールすれば、ひょっとしたら結果は変わっていたかも知んない。いや、そもそも情報公開すれば疑わしい耐震診断とかの裏付けとなって余計に不利となるかな...。

どっちにせよ、このリコール投票の結果で「建て替えはNO」という町民の総意が(僅差ながら)示された訳でひとまず現校舎解体&新校舎建設は凍結される訳だけども、その先はどうなるんだろ?なんか雨漏りがひどいらしいけど。早急に校舎の安全性を確認して、とっとと痛んでいる箇所を修繕するなり、危険な部分を補強・改修するなりして話を進めて貰いたいもんだ。この問題、壊したい一派と残したい一派の思惑ばかりが先走って肝心の現在この豊郷小に通っているガキンチョの事が置き去りにされている感が強すぎる。もしも、前町長の言う通り、今使っている校舎が危険であるのならば(当時の川砂入りコンクリの強度、同時期に行われた大阪城の再建よりもお金を掛けて作られている小学校である、という点を考えればさほど神経質になる必要もないんじゃないか、と私自身は思っているけれど)、校舎は適当に補修してただの保存物にしちゃって全校児童を近所にあるあの何故か無駄に立派な日栄小に転入させるべきだと思う。あんな狭くて人口の少ない町なら統合してもそないに問題はないだろうて。

しっかし、大野町長のキャラは勿体ないな。あの言動といい、『少年アシベ』に出てくる中華料理屋さんにそっくりなヘアスタイルといい、味があるもんなー。関西ローカルのハマコーさん、ポスト鋭ちゃんとしてテレビ・ラジオに出まくって欲しいなぁ、とか思っていたら今度の出直し町長選に出馬するんだってね。たぶん再選しそうな気がする。ちゅーか、個人的にはあの辺って住民相互間の監視・牽制が強そうやから低投票率でリコール非成立になると思ってた。で、まあ今回が僅か380票差という結果だから、恐らくあっさり大野さんはバックの支援を打ち切られない限りは返り咲けるだろう、と。何でも前回の町長選は不在者投票の時点で当選してたらしいし。もしも建て替え反対住民の中に恐らく混じっていたであろう外人(←ここでいう外人さんは高校野球で使う外人さんと同意)さんが主導となって候補者を擁立したら、別に△△を支持している訳ではないリコール賛成者は必ずしも投票しないやろうし、神戸市長選の時みたいに「市民派」がごちゃごちゃ揉めて候補者乱立したりしたらあっさり大野さんが独走するやろうし。まあ、無関係な外野からすりゃ、もっぺん大野町政が復活したらどうなるのか、禊ぎは済んだと再度校舎解体を強行すんのかなぁ、田中ヤッシーとの往復書簡バトルも再開されんのかなぁ、またまた町民からリコール運動起こされんのかなぁ、等々不謹慎ながら楽しみでもある。で、最後は彦根に合併されて正常化、となれば傍観者的には万々歳。

アフォらしい今後の希望はこの辺にしといて、最後くらいはまじめなおはなし。この一連の騒動でメディアはこぞって「日本社会の縮図」というスタンスで伝え、一部の良心的メディアは前町長周辺の事象にも踏み込み(プライバシー侵害というかあきらかに行き過ぎのも少なからずあったけど)、この問題の深い構図を臭わしつつ報じているのもあった。終わってみれば、この辺が現時点でのメディアの限界ラインなんだろなー、というのがよく判った騒動だった気がする。この騒動がヒートアップしていた頃に近畿の某所で起きた首長側近の不自然な死亡事件なんてすごく扱い小さいもんなぁ。


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