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2003年02月02日(日) 名前はリトルでも展示物は原寸大なのだ

入場者数が低迷している犬山のリトルワールドが、愛知万博が閉幕する2005年9月を目途に閉鎖するそうな。先日、日本ライン下り廃止のニュースが流れていた時に多分ここもやばいんかなぁ、と思っていたら案の定切られてしまった。勿論、新たに運営していく受け皿が見つかれば存続可能だろうけど、たぶん無理やろうなぁ。寂しい限りですな。

確かに、民間の施設にしては商売っけがあんまりないもんな、あそこって。テーマパークとして捉えたらそんなに魅力ないし、学術施設として捉えても中途半端やし。でも私はあそこ大好き。関西からは遠いけど、何度も足を運ぶだけの価値は十分にあると思っている。確か、生まれて初めてナンというものを口にしたのがここだったと思う。へぇ、インドの人はご飯じゃなくってこんなもんでカレーを食べてるのか〜、と幼心に興味を持って食べたい!食べたい!と駄々をこねた記憶がある。そんなに娯楽的要素がある訳でもなく、ちっちゃい子には退屈な施設の様に思えるが、餓鬼の頃から何故か私はあそこが好きだった。はっきりいって歩いてばっかりでしんどいけど、スタンプを集めながら珍しい外国の住居を見て回るのはとても楽しかったなー。でも、館内でみるビデオライブラリーは怖いのばっかりで途中で見るのをやめてたっけ。最後に行った5,6年前は、文化人類学の講義やら民俗学系統の本で見聞きしたのと同種類の家屋をみつけて意味なくはしゃいだりしてたなー。思い出の場所がまたひとつ消滅していく。

ここにしても明治村にしても、その内容は民間の一娯楽施設という範疇を超えた素晴らしいものがある。文化的なものにこれだけお金をつぎ込んでいるところはそうそうないだろう(瞬時にパッと思い浮かぶのって後はサントリーぐらいかな?)。だから、私の中での名鉄の企業イメージはとてもいい。イメージがいいだけで実際のところはどうなのか全く知らないので、もし○急電鉄みたいに経営陣が物凄い事になっているのならば話は別だけど、その名鉄が日本ラインやリトルワールドを切るというのはよっぽどの事なんだろう。味のあるローカル線も廃止されていった。ただでさえクルマ社会の中京圏、しかも併走しているJRが猛追してきては今の時代、こういうある意味道楽的な事業は必然的に切り捨てられる運命にあるのかも知れない。今回の閉鎖も明治村を何とか存続・維持させていく為のものらしい。だから余計に寂しさがつきまとう。しかも、万博のイメージダウンを避ける為に閉鎖はその会期終了後にするってのがまた泣かせるじゃないか名鉄さん。せっせと乗って微々たるもんでも運賃収入に貢献してあげたいけど、当たり前ながら京都では走ってないのよねぇ、タクシーはあるんだけども...。中部空港開業(確か路線伸ばすよね?)で輸送量が大幅アップする事を願っております。

嗚呼、それにしてもなくすには惜しすぎるなぁ。おそらく館内の資料類の方はどこかの博物館が引き継ぐだろうけど屋外の展示物はどうなるのかなぁ。全面保存に動け、文部科学省。みんぱくの別館にしてくれ〜。でも、国営になったら民族衣装とか世界の珍味は消滅しそうかな?ここはやっぱり東海の雄にして世界のトヨタさんよ、絶好調でしょ?儲けはないに等しいけど地域に貢献すると思ってぽーんと買ったげてよ〜。


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