遺書

2007年03月09日(金) 1429 白昼夢

僕の大切なパーツを抱えている少女は
綺麗な瞳をしていた
その瞳こそ誰かが僕から奪ったものだから

少女の、片目を抉り出した

悲鳴にも似た何かが聞こえた
僕がそれを悲鳴と認めないだけかもしれないけど
指先に残る妙な感覚
現実とも空想とも何とも取れない滑り

片目を失った少女が僕を見つめた

鬼のような形相でも
軽蔑するような表情でもなかった
ただ僕を嘲笑するような
心を見透かされているような

僕は何だか苛立って
綺麗だと思ったその瞳を
踏み潰し
もう一度聞こえた悲鳴のような何かに耳をふさぎ
逃げた


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