空に孔が開くほどに見つめる彼女の眼を奪い地に跡を残すほどに駆ける彼女の脚を奪った人の形をしないそれを彼女と呼び彼女の眼と脚を己の物とするこの行為を正義と愛と呼び泣きじゃくる彼女の頭をそっと撫でる彼女の眼を持ってしても空はまだ明るく彼女の脚を持ってしても影はまだ足元にある常識から逸脱できない私は世の理に囚われたまま繋がられたまま記憶の果てに落ちていく