遺書

2004年10月25日(月) Friends

あー、いー、えー、うー、おー…
どれでもない。
僕の音は ここにはなかった。

♪やさしいうたごえ
記憶の中にのみ響きもう聴くことのできないそのうた。
懐かしいうたごえ、今の僕にきくことはできないこえ。

青、赤、緑、紫、茶色…
どれでもない。
僕の色は ここにはなかった。

♪みえないにじいろ
記憶の彼方へ閉ざされもう見ることのできないそのいろ。
どんな色を混ぜ、何をしたのか、僕に描くことなどできない。

今、明日、来年、未来、二秒後…
どれでもない。
僕の大切なものは 過去にある。

♪もどらないもの
記憶にさえ残っていない自分本来の自由な姿、そのもの。
何を自由とし、何を描き、何を話したのか、知る術はない。


見えない色も聞こえない音も戻らないものも
今の僕には足りないもの、とても大切なもの

もう二度と同じ物ができる保障がないものばかり
今この世界にないもの、ふれられないもの

手を握ってさようなら、手を離して追いかける
手を握って切り捨てた、手を離して求める続ける
大切なわすれもの、どこにあってなにをすれば取り戻せるのか

僕はいまだにわかっていない


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