星の海に流されて辿り着いたのは言葉のない星だった 愛すことに制限はなく、まさに自由だった。 僕らが愛に対する時間がどれだけ無駄なのか、 また、僕らの愛にどれだけ邪魔なものが多いか、 それを知る。
星の彼方では、僕の星が輝いていた。 僕の星はアレだよ、と説明した。 無駄だった、文字もなかった。
邪魔な物を振り落とす際に、 彼らは判断するのを面倒がり、 全てを失った、のだろうか。
翻訳機なんて意味もなく、 僕はこの星に住むことはできなかった。 言葉がなかったからだ。
言葉に依存するしかない、 と言うか生きていく上に当然の事である。 それがないから、僕は住むことができなかった。
住もうと思っていた、 しかし、本当は住もうと思わなかったんじゃないだろうか。
言葉も何もない彼らの愛し方は素晴らしい、 しかし、僕らの生活にはそれは素晴らしくなかった。
そうして、僕は自分の星へ帰った。
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