遺書

2003年10月06日(月) 忘却の彼方

降り止まない雨は、僕に冷たいだけ。
降り注ぐ太陽光は、僕は熱くてしょうがない。

何か大事なものを置いてきたまま僕は生きてる。
何を忘れたかさえも、忘れたまま進む。
僕を見たまま叫びつづける少年の姿が懐かしい―

空は崩れたまま誇らしげに過去を残していった。
走って辿りついた先で見えた空では、
楽園が泣きながら枯れて壊れて消えていった。
全てはいつか壊れるのだけれども。

君を思い出す事もままならなくなってきて、
君の歌った唄が辿りついた場所は
子犬の気配もしない街だった。
少女は壊れた人形を抱きながら道を歩いていった。
僕は何もしようとは思わなかった、いや、できなかった。

世界はもう終わる、それが僕の世界かどうかはわからない。
大切なものを忘れたまま僕は何故だか泣きながら笑った。
無意識に発動する危険信号「痛み」さえ、もう鳴らない。
嗚呼、僕は結局最後までわからないまま逝くのか。
北の空では雲が泣き、南の空じゃ星が死ぬ。
―人は逃げるために楽園を探してたのかも知れない。

耳をすませば聞こえてくる、
廃棄音、生活音、心音、濁音...
零も夢も明日も過去も僕さえも―
現実には程遠いほどの現実。


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