降り止まない雨は、僕に冷たいだけ。 降り注ぐ太陽光は、僕は熱くてしょうがない。
何か大事なものを置いてきたまま僕は生きてる。 何を忘れたかさえも、忘れたまま進む。 僕を見たまま叫びつづける少年の姿が懐かしい―
空は崩れたまま誇らしげに過去を残していった。 走って辿りついた先で見えた空では、 楽園が泣きながら枯れて壊れて消えていった。 全てはいつか壊れるのだけれども。
君を思い出す事もままならなくなってきて、 君の歌った唄が辿りついた場所は 子犬の気配もしない街だった。 少女は壊れた人形を抱きながら道を歩いていった。 僕は何もしようとは思わなかった、いや、できなかった。
世界はもう終わる、それが僕の世界かどうかはわからない。 大切なものを忘れたまま僕は何故だか泣きながら笑った。 無意識に発動する危険信号「痛み」さえ、もう鳴らない。 嗚呼、僕は結局最後までわからないまま逝くのか。 北の空では雲が泣き、南の空じゃ星が死ぬ。 ―人は逃げるために楽園を探してたのかも知れない。
耳をすませば聞こえてくる、 廃棄音、生活音、心音、濁音... 零も夢も明日も過去も僕さえも― 現実には程遠いほどの現実。
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