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| →【 infor-mation 】 | ||
| △once upon a time | ||
| 2005年08月05日(金) ■■あなたは いつまでも わたしの 妹。�� | ||
セコンドオピニオンが 『あー。こりゃだめだ。抗癌剤やったのまずかったね。僕ならしませんよ。緩和ケアを勧めますね。』と云った数日後、新たな治療が開始された。 妹ちゃんの提案によるものだ。 しかしその提案に対し 妹ちゃんの主治医は 応えてくださった。 それが 例え ゼロに近い可能性だとしても。 妹ちゃんの提案する治療を 取り入れた。 妹ちゃんの主治医は この春すぎに 替わったが 今想うと 担当が替わったことは 妹ちゃんにとっても 家族にとっても とても良かったことだ。 寧ろ 早くに 変更することができていたら 妹ちゃんの医療不信は 取り除けたのかもしれない。 今 医療の現場では“聴く”という姿勢が不可欠になり始めた。 その根拠には色んな要素が相絡まっていると想われるが 自殺者が７年連続３万人超え【2005/06/26 読売on line】 医療苦情：患者の３割以上が泣き寝入り 病院評価機関調査【2005/06/28 毎日新聞】などの社会状況を背景に考えて見ても 解消されないどうしようもないココロの中のなにかという 超個別性なことに問題のフォーカスが 当たりはじめたからかもしれない。 新しい担当医は 妹ちゃんの言葉を よく聴いてくれていた。 そして 『正直なところをいえば今、とても厳しい状況です。この治療も可能性としてはゼロに近い。本来ならホスピスを紹介することも私達にはできます。 でも妹さんは生きる希望を持っていらしゃる。』 こうして可能性だけでは切り捨てられないなにかを汲み取ってくれた。 ワタシが 学生だった頃 とある病院に所属している牧師さんが 講師として教壇に立った。 その牧師さんは こういった。 『私達は 短くても 倖せな人生を送りたいと想いがちですね。 長く辛い人生よりも 前者のほうに価値を置きたがる。 でも 時としてそれは 想い込みに過ぎないということを 感じてください。』 死を間近に感じているホスピスに身を置く方は １日でも“明日”を願っています。 治らないと医者に言われた苦痛だらけの難病の方は “明日”に希望を見ています。 どんなに今が辛くても 長く生きたいと 想っています。 そんな講義の内容でした。 ＱＯＬとは何でしょうか。“人生の質”とか“自分らしく生きること”とか とても曖昧な そして 個人的な意味を沢山含んだ言葉。 その牧師さんが話してくださった話の中で とあるホスピスに出向いた時、その正面玄関に運ばれた患者様のご家族が、とあることを患者様にした。 それは 眼を手で押さえたと。 何故って。ホスピスというところは 治療をするところではなく、極端な話、死を迎える所だから。 家族もご本人もそこがどんな所かわかっているはずだけど “明日”という希望はすててはいない。 だから 見せたくない という咄嗟の行動だったらしい。 しかし 病室に入ったときに 愕然としたという。 シーツから タオルから 全ての物に その○○ホスピスという名前が 縫い付けてあった。 しかも それは このホスピスに来ている ボランティアがご丁寧に施したものだった。 そういうはなしを ご家族から聞いたという体験談。 健康である人と 死を間近に感じている人では 時間というものの 価値観が違う。 時として人は どんな辛い日々であっても 長く生きていたいと想う。 家族も どんなに辛い毎日があったとしても 生き続けて欲しいという気持ちがある。 ワタシは 自分の今とリンクしながら想った。 それは 私達が 誰かから生まれ どこかに所属し 今の今まで ひとりで生きてこれたわけではない。 だからこそ “ただそこに いるだけで 倖せ” “ただそこに いてくれるだけで倖せ” それが どんな状態だったとしても “あなたが いてくれるだけで 倖せ”という 時間の長さに 人生の質 の価値を置く場合もあると。 そんなことを。 主治医は 妹ちゃんの 人生の質 を 感じ取ってくれたのだろうか。 そして。 妹ちゃんが提案した 温熱療法が 始まった。 | ||
| ▲in the future | ||
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