再生するタワゴトver.5
りばいぶ



 ざっと思うこと。

青年劇場の本番が開け、
智の巨人の書いた計算され尽くした脚本を土台に、
費やしてきた分の成果と、
そんなのお構いなしに、一過性の瞬間だけを捉えて、
あきらめた、だの、負けた、だの
言われることを尻目に、
客席は、沸いている。
そりゃそうだ、と思っている。
客席の好不評が一義ではないけれど、
そうなるだろう質の稽古を積んできたし、研鑽してきた。
まだまだの部分もあるけれど。


何も言うまい、
そして評判はヒトの態度をも豹変させる。
それもいつものことだ。
客席と出逢ってやっと成立するのが演劇だけれど。
そして態度を風を見て豹変させる大人は嫌いだ。
アナログな世界をどうしても構築していく以上、
ヒトへの期待と信頼は、崩されても壊されても、もっていなくてはならない。
もてなくなったのなら、それは辞める時を意味する。
今回の芝居の中身じゃないが、味方の中に敵がいた!なんて思う。けど、これ回避するのはカンタンで、最初から味方だと思わなければいいのだよね、すると何が起きてもあまり消耗することも、ないのだから。

予想はいい意味で裏切る。そして期待には大いに応える。そうゆう作品だ。そしてこう確信を持って言える作品は、実はそう、ない。
もっと先の世界が魅せられる筈なのは、
それが「島」の時と似て、
でも、人数の多寡があるからか、
自分に相手に貪欲に拓こうとする人がいる反面、
ここ止まり、
で安定する人たちがいるのはどうしてなのだろう。

モノづくりの深淵と、自由と、
苦しさと、だからこその楽しさと。
そして現場から起こる無限大の創造を、
発見し続ける日々でいたい。


今日から3日間は沖縄での稽古。
ざっと最後まで触って、

その限りではない

ことを、しっかりと刻みたい。

2019年09月17日(火)



 マチネは完売、ソワレは余るほど。。、

あと一週間、
お陰様でマチネ公演は完売模様。
うらはらにソワレはまだガラガラ…
お見逃しなく!

青年劇場第122回公演<飯沢匡没後25年記念>
「もう一人のヒト」
飯沢匡=作 藤井ごう=演出
9月14日(土)〜22日(日)紀伊國屋ホール

終戦間際の敗色濃厚ななか、その対応に追われる一人の皇族と、
戦況を憂い、人心を一新して本土決戦に備えようとする一人の将軍。
一方、戦争に一人息子を召集され、悶々と日々をおくる下町の靴職人。
この靴職人が屑屋に売り払った「伝家の宝物」をきっかけに三人が出会うことになり…。

戦争の愚かさと残酷さを余すところなく描いた巨匠・飯沢匡の傑作喜劇に、
舞台の魔術師・藤井ごう氏と青年劇場が総力をあげて挑む!
この秋最大の話題作。どうぞお見逃しなく!

9月14日(土)13:30(✖)/18:30
15日(日)13:30(✖)
16日(月祝)13:30(✖)
17日(火)休演日
18日(水)13:30(✖)
19日(木)13:30(✖)/18:30
20日(金)19:00
21日(土)13:30(✖)/18:30
22日(日)13:30(△)

一般=5150円(当日5500円)
U30(30才以下)=3100円(当日3400円)
中高生シート=1000円(各ステージ10席限定・前売りのみ)
※団体割引・障がい者割引あり

お申し込み・お問合せ
青年劇場チケットサービスTEL03-3352-7200
ticket@seinengekijo.co.jp
https://www.seinengekijo.co.jp/

2019年09月06日(金)
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