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エンピツユニオン



読んでね。
『影のオンブリア』
(パトリシア・A・マキリップ)


冒頭の抜粋(英語)
レビューリンク

2002年04月09日(火)
『ハイペリオン(下)』 / オレンジ

●今日は職場のパソコンが壊れて大変だった。ハードディスクの故障。突然本体が「ジー・ガシャン」という大きな音を立てた次の瞬間、画面の上部1/4にざーーっと細い緑色の縦線が大量に出現!!Σ( ̄□ ̄;ぎゃー!!! 
いやぁ、「本当にヤバイ時」ってのは意外とちゃんと分かるもんですね。異音がした瞬間これはヤバイと本気で背筋が冷えました。あとはもうフリーズしたまま、何をしても動かない。後ろのスイッチを切っても、もう起動しなくなった。ああ、怖かった・・・。毎日パソを使ってても、所詮文系人間だからこういうマシントラブルには私じゃ対処できないのよー!修理屋さん、早く助けてぇぇ・・・。

●読書中:『ハイペリオン(下)』(ダン・シモンズ)
上巻に続いて、下巻には残りの3人分の物語が収録されている。
・学者の物語:忘却の川の水は苦く
・探偵の物語:ロング・グッバイ
・領事の物語:思い出のシリ

今、「学者の物語」を読み中。やっぱり内容はサイエンス・フィクションにしては超・非科学的。でも勢いがあって、話にどんどん引き込まれる!

●読書中:Five Quarters of the Orange
こちらは今、残り1/3ほど、なんとか順調に終わりそう。ジョアン・ハリスの本はいつもそうだけど、この本も途中で緊張感が続かなくなって少し中断してしまった。You can learn a lot about life from fishingという文は気に入ったな〜。戦争ものというより、まず母親との確執があって、問題ありのところにドイツ兵がやってきたという感じなのかなぁ・・・。

●ひいぃぃぃ!!
十二国記のアニメ、初回から見そこなったよ〜〜!!(><)
NHK BS2にて 毎週火曜日18:00〜放送ね!!
来週から絶対見るぞ!ていうか、ビデオだ!



2002年04月10日(水)
ダヤンと時の魔法 / オレンジ

●アマゾンから届いた本¥2158
Linnets and Valerians(Elizabeth Goudge)¥792
『ダヤンと時の魔法』(池田あきこ)¥1365

◎Linnets and Valerians
花コレクション。Valerian=鹿の子草ということで。Googleのイメージ検索でスペルを入れたら絵とか写真が色々出てきて楽しかった。エリザベス・グージはJKローリングがインタビューで言っていたし、DWJの『九年目の魔法』にも出てたから気になってたので買ってみたのです。

●『ダヤンと時の魔法』読了。
やっぱりダヤンは良いなぁ!でも、この本終わってないじゃないのっ!!終わって・・・ないよねぇ、やっぱり。続きは??(^^;
とりあえず、ざっと書いた感想はこちら

●読書中:Five Quarters of the Orange
第4部のタイトルLa Mauvaise Reputationは、カフェの名前だった!つまり知る人ぞ知る、ブラックマーケットの取引場。始めは遊び半分だったのが、徐々にはまっていくということか?



2002年04月11日(木)
レイナルド・アレナス

『夜になるまえに』(レイナルド・アレナス)読了
現代文学を代表するキューバの伝説の作家、レイナルド・アレナスが自殺する直前に語りおろした破天荒な自伝。
1943年キューバの寒村に生まれ、極貧の幼年時代、カストロに熱狂したキューバ革命を経て20歳で作家としてデビュー。しかし独裁政権下では、作家、またはゲイだというだけで迫害の対象となり投獄、亡命、そして発病。エイズ闘病生活の果てに、1990年にアレナスは47歳の若さでニューヨークにて大量の鎮痛剤を飲んで自殺した。

自伝では同性愛者だってことがポイントになっていて、溜まり場での出来事など、過去の経験が繰り返し語られる。彼の場合それが大切な原体験で、インスピレーションの源で、そして不幸の元でもあったと。『めくるめく世界』という虚実が入り混じった怪僧(修道士)の冒険物語もざっと読んだけど、どちらも勢いと迫力がとにかくすごい。劇的な人生、波乱に満ちた生涯というけれど、こういう経験をした人にしか書けない文章だと思った。熱い!濃い!!激しすぎ!!ちゃんとした感想がかけるほど精読していないので、日記にメモだけ残しておく。

●読書中:Five Quarters of the Orange
最後の第5部、Harvest(収穫)に入る。もう少しで終わりそう!!うーん、感想に困る本だ。おもしろいのは確かなんだけど、レビュー書くのに苦労しそう〜。うううう、ネタバレしたい〜



2002年04月12日(金)
Five Quarters of the Orange読了

Five Quarters of the Orange(Joanne Harris)読了!
よかった〜〜!!どこがいいって表現しにくいけど、とにかく気に入った!3部作で、これが一番好きかも。⇒感想へ

『ハイペリオン(下)』(ダン・シモンズ)読了
これも今朝読み終わった。感想を書こうと思ったけどオレンジだけで力尽きてしまったので、詳しくはまた明日にでも。(−−; とりあえず、私が一番好きだったのはレイチェルの話♪

●というわけで、次は何を読もう・・・。
和書は『ハイペリオン』の続きの『ハイペリオンの没落(上)』で決まりかな。それと手元にあるスティーブン・ミルハウザーの『三つの小さな王国』もできれば。
洋書は何にしよう・・・。



2002年04月13日(土)
The Silver Kiss

●感想up:『ハイペリオン』(ダン・シモンズ)
は〜、感想と紹介を書き出したら止まらなくて、こんなに長くなってしまった!でも一話ずつ見直しながら書いたら記憶が整理されて、あやふやだった所もしっかり把握できたみたい。今『ハイペリオンの没落(上)』を読んでいるのでよかったかも!?

●読書中:The Silver Kiss(Annette Curtis Klause)
さっき読み始めたところ。ヤングアダルトな吸血鬼もの。ダレン・シャンよりも『ポーの一族』に近そうな雰囲気の。
主人公の少女の名前はゾーイ。重い病気の母、仕事に追われる父、転校していく親友…。16歳のゾーイは孤独だった。そのとき出会った美しい少年サイモンに、ゾーイは惹かれていくが…。
ていうか、『銀のキス』ってそのままのタイトルで翻訳が出てたのね。英語は非常に読みやすく、いかにもヤングアダルト。おもしろいといいなー。



2002年04月14日(日)
『ハイペリオンの没落』読了!!

●感想up:『ハイペリオンの没落』(ダン・シモンズ)
うおおおお、上下巻を1日で読了!昼間からずっと読んでいたら読み終わってしまったわ!!(≧▽≦)これはまさしく至福!
今になって思うと、やっぱり前巻の『ハイペリオン』は、話が分断されているせいで時間がかかったんだな。読んでいるときはそんなこと思わなかったんだけど、確かに統一したひとりの語り手がいるというのは大きい。それで、「ぼく」はどうなったんだっけ?『エンディミオン』にも出てくるといいな・・・。

●ということで、読書中の本は以下の2冊。
『エンディミオン(上)』
連邦崩壊から300年、宇宙の命運を握る少女を守るために、青年エンディミオンは旅立つ。壮大なる未来叙事詩<ハイペリオン・シリーズ>第3部。

The Silver Kiss(Annette Curtis Klause)@4章
ゾーイとサイモンが交代で一人称をつとめる。吸血鬼ものといってもホラーというほど毒がなく、ダレン・シャンみたいにキャラや小道具がスゴイわけでもなく、アン・ライスのように耽美というわけでもない。少女マンガっぽくて、紗のかかった映像を見ているような気分だ。このまま特に「痛い」とも「美しい」とも思わず、なんとなく読み終わってしまうとしたらイヤだなぁ。



2002年04月15日(月)
『血のごとく赤く―幻想童話集』(タニス・リー)

●読書中:『血のごとく赤く―幻想童話集』(タニス・リー)
内容(「BOOK」データベースより)
さあ、お聞きなさい、グリマー姉妹のおとぎ話を。美しいけれど邪悪な王女や可憐な姫君をまどわす魔物の王子、闇の公子に恋した乙女や狼に変身する美少女たちがくりひろげる、美しく妖しく残酷な九つの物話を…。ダーク・ファンタジィ界の女王がグリム兄弟ならぬグリマー姉妹の名を借りて、「白雪姫」「シンデレラ」「美女と野獣」「ハーメルンの笛吹き」などおなじみの童話をモチーフに織りあげた、魅惑の幻想童話集。

◎収録作品(元ネタ)
・報われた笛吹き Paid Piper(ハーメルンの笛吹き男)
・血のごとく赤く Red As Blood(白雪姫)
・いばらの森 Thorns(眠り姫)
・時計が時を告げたなら When the Clock Strikes(シンデレラ)
・黄金の綱 The Golden Rope(ラプンツェル)
・姫君の未来 The Princess and Her Future(蛙の王様)
・狼の森 Wolfland(赤頭巾)
・墨のごとく黒く Black As Ink(白鳥の湖)
・緑の薔薇 Beauty(美女と野獣)

昔話に独自の設定を織り交ぜるという手法はわりと良く見るし、グリム童話はそういうのが一番出尽くしてるジャンルだと思う。だからこそ作者のセンスがもろに出る。ブラックかつ耽美なグリマー姉妹のおとぎ話か。シンデレラが赤毛の魔女とはね!

●読書中:The Silver Kiss(Annette Curtis Klause)@7章
今日中に半分(10章)までいけるかな。今までのところは、ゾーイの葛藤と家庭の事情ばかり描いていて、サイモンが吸血鬼である必然性がない。彼は普通の人間だった方がかえって設定的には良かったんじゃない?なんて思ったりもする。インパクト弱いなァ。いやいや、判断はまだ早い?

●Chapter Ones@HarperCollins
Fire and HemlockChapter One
The Homeward BoundersChapter One
それぞれのUS版の冒頭です。ハーパーコリンズで公開されてたので、DWJ著作リストからもリンクしておいた。

●買った本 ¥2140
『東京セブンローズ(上)』(井上ひさし)¥700
『ホビットの冒険(上)』(J.R.R.トールキン)¥756
『ホビットの冒険(下)』(J.R.R.トールキン)¥714

◎『東京セブンローズ』
ず〜〜〜っと気になってた本だ。(^-^;実際おもしろいかどうかはまったく分からんが、何年もしつこく気にしつづけた自分の気持ちを尊重して(笑)、文庫化を機会に買ってみた。

●ハイペリオン関連情報
◎John Keats(1795‐1821)略歴
イギリス・ロマン派後期の詩人。ロンドンの貸馬車屋の子に生まれ,若くして父母を失い, 15 歳で医者の徒弟になる。バイロンやシェリーとは異なり,社会的に低い階層に生まれ若くして社会に出たことは,彼に実人生の厳しさを教えることになる。 10 代半ばころから E.スペンサーや J.H.L.ハントなどを読み,その影響のもとに自らも詩作を始める。ペトラルカ形式のソネット《チャップマン訳ホメロスを初めて読みて》は 20 歳の時の傑作で,新古典主義の文体で書かれたポープ訳ホメロスが一般的であった時代にあって, 17 世紀初頭に書かれた G.チャップマン訳に感動したキーツの感性は,まさにロマン派のそれであったと言える。これら初期の詩を集めた処女詩集が 22 歳で出るが,短詩が多く,偉大な詩人たらんとしたキーツは大作を書くことにとりつかれ, 1817 年《エンディミオン》を執筆する。その間にも彼はシェークスピアを耽読し,翌年 1 月にはソネット《リア王再読》を書き,初期の詩で追求した感覚美に満ちたスペンサー的ロマンスの世界との決別を表明する。そして同年夏のスコットランド旅行,処女詩集や《エンディミオン》に対する各誌の酷評, F.ブローンとの婚約,弟の死などを通してしだいに人生への洞察を深めていく。

 こうして迎えた 19 年はキーツの〈驚異の年〉となる。中世趣味あふれる《聖アグネスの宵》,バラッド風《つれなき美女》,オード形式をとった《ギリシア古瓶の賦》《夜鶯への賦》《憂鬱の賦》《秋へ》などはいずれも最高傑作で,そこでは耽美的夢幻性と現実意識とが融合した形で結晶化している。また,真の芸術家の歩むべき道を模索した《ハイピアリオンの没落》も重要な作である。しかし同年秋からは胸の病が悪化の一途をたどり,加えて経済的困窮,F.ブローンとの婚約解消などが容赦なくキーツの心身をさいなみ,第二詩集が出版された 20 年には,医師から転地療養を命ぜられる。翌年 2 月ローマで死去。 25 歳。キーツは単に前時代のA.ポープや N.ボアローへの反発から中世的・ギリシア的・口承伝承的世界,すなわち非現実的な美の世界を創造したのではない。辛苦に満ちたこの世を〈魂形成の谷〉と呼び,現実の人生に立ち向かっていく姿勢を示している点 (1819 年 4 月書簡) からもわかる通り,彼の詩的世界には強烈な現実意識が織り込まれていて,両者の微妙な均衡の上にキーツの価値は存するのである。

 彼は後に A.テニソンやラファエル前派の芸術家に多大な影響を与えた。日本へは明治になってさかんに紹介され,上田敏,平田禿木をはじめ多くの浪漫主義作家が翻訳の筆をとった。さらに思想面や詩形式でもその影響は濃く, 島崎藤村は《ギリシア古瓶の賦》に触発されて《白磁花瓶賦》を著し, 薄田泣菫はキーツのソネットをもとに〈絶句〉,オードをもとに〈賦〉という独自の定型詩を発達させた。

◎エンディミオン Endymion:A Poetic Romance
イギリスの詩人ジョン・キーツ作の英雄体二行連句で書かれた 4 部からなる物語詩。 1817 年 4 〜 11 月執筆,18 年出版。オウィディウスの《転身物語》,M.ドレートンの《月影の人》 (1606) などを材源とするこの詩で,牧者エンディミオンが第 1 部において夢の中で出会う月の女神シンシアを求めて,地下 (第 2 部),海底 (第 3 部),空 (第 4 部) と彷徨し,最終部で出会う〈インドの少女〉が実はシンシアへと変身する。理想美と現実,想像力と真理との相互関係を寓喩化した作品である。

◎エンデュミオン
ギリシア神話で,小アジアのカリア地方の羊飼いの美少年。月の女神セレネは,ラトモス山中で眠っている少年を見て恋心を覚え,その美しさを飽かず眺めていられるよう,彼に永遠の眠りを与え,日が沈むと地上に降っては,若さを保ったまま眠りつづける恋人と夜をともにしたという。キーツの長詩《エンディミオン》は,永遠の美の探求をこの神話に託して歌った作品として名高い。