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エンピツユニオン



読んでね。
『影のオンブリア』
(パトリシア・A・マキリップ)


冒頭の抜粋(英語)
レビューリンク

2002年04月02日(火)
ハイペリオン / 暁の天使たち

『ハイペリオン(上)』(ダン・シモンズ)
おお、大丈夫そうっ!昨夜、1章を一気に読みきってしまった。これなら最後までいけるかも!!ビクラ族、気色悪ぅ・・げ〜っ
内容は何でもありのSF冒険譚で、「巡礼者が一人ずつ自分の話を語る」という話の枠組みは、考えるまでもなく『カンタベリー物語』そのまま。翻訳では章の名前も故意に似せているみたいだ。そんな風に名作の焼き直しの気配がしたり、東洋趣味が漂ったりもしているところから見て、多分色々な要素がごちゃ混ぜなのが特徴のひとつなんだろう。

●買った本
『暁の天使たち』(茅田砂胡)¥945―ファンタジ
『月の出をまって:うるわしの英国シリーズ』(波津彬子)¥840―マンガ

◎『暁の天使たち』
高梨かりたさん表紙絵がめちゃくちゃ好み!!しばらく飾っておこうっと!(爆)茅田砂胡というと、『デルフィニア戦記』とか『スカーレット・ウィザード』の人ね。読んだ事ないけど、おもしろそうなので。

◎『月の出をまって』
短編集。うるわしの英国シリーズ。うるわしの英国!!ぷくくっ( ̄∀ ̄; ところでComickersに載ってた写真を見て驚いたけど、波津彬子さんて本当にあとがきの自画像そっくりなんだな〜。



2002年04月03日(水)
ハイペリオン関連情報(1)

『カンタベリー物語』(ジェフリー・チョーサー)
「だんな方。さあ、悪くとらずに聴いてくださいまし。だが馬鹿にしちゃいけませんよ。早く申せば、これがその要点でさ。道中を短くする料簡で、カンタベリへの旅の道草に、どなたも話を二つずつなさることにきめましょう、ようござんすか。帰りの途でまた二つずつ、昔起こった事件の話を。で、みなさんのうちでいちばんうまくやってのけられた、つまり、いちばんためになり、またいちばん面白い話をなされた方はどなたでも、カンタベリからのお帰りに、またここで、この場所で、この柱のところに坐られて、ほかのみなさんの費用で夕食のご馳走をおごってもらうということにいたしましょう。(後略)」 −Gemeral prologue(ぷろろぐ、総序の歌、序歌)より、宿屋の主人が、カンタベリ巡礼の同行を申し出る場面から

「どうせ、始めなきゃならないことなら、最初にやる運命のくじも結構じゃ、ほんとうに。さあ出かけましょうぜ、わしの話をきいておくれ」 −Gemeral prologueより、一番目に話すことになった「騎士」が話し始める前置きの言葉から

岩波文庫はもっと訳が古いので、まだマシな『筑摩世界文学大系−チョーサー/ラブレー』から抜粋。「どうせ始めなきゃならないことなら〜」は、『ハイペリオン(上)』にもまったく同じ文句があった。ハイペリオンは、このカンタベリーに似た形の語りで始まって、さらにその先に行くんだろうか。カンタベリーは長くて最後まで読みきれたことがないけど、プロローグだけならまだ私の手にも負えるってわけ。角川文庫の『カンタベリー物語』は思い切りハイライト版で略してあって読みやすかった。探せばまだ家にあるかなー。

●Newsweek切抜き
世界に広がるジブリの魔法
戦うヒロインたちは何を語る
大国に挑むコリアニメ

●読書中:Five Quarters of the Orange(Joanne Harris)
全5部構成で、奇数部が現在、偶数部が遠い過去の出来事になっているらしい。
1 The Inheritance(遺産)
2 Forbidden Fruit(禁断の果実)
3 The Snack Wagon(スナック・ワゴン)
4 La Mauvaise Reputation
5 Harvest(収穫)

ここでの禁断の果実とは、リンゴじゃなくてオレンジのこと。もちろん他にも色んな意味が含まれているみたいだけど。



2002年04月04日(木)
ハイペリオン関連情報(2)

『ハイペリオン(上)』(ダン・シモンズ)を読了。おもしろ〜い!とても濃くて迫力&勢いがある。早速下巻を読み始める。この本は色々と背景があるらしいので、ちょっとずつ調べてみることにした。

●ギリシャ・ローマ神話
◎Hyperion(ヒュペリオン):本のタイトル
【高きを行く者】ギリシャ神話で,ティタン神族(オリュンポス神以前の巨人族の神々)の一人。ウラノスとガイアの子。姉妹のテイアを妻とし,太陽神ヘリオス・月神セレネ・曙(あけぼの)の女神エオスの父となる。息子とされる太陽神ヘリオスとしばしば同一視される。キーツの詩でも太陽神になっている。

◎Mnemosyne(ムネモシュネ):「兵士の物語」に出てきた彼女の名前
記憶の女神。ウラノスとガイアの娘。
ゼウスとの間に、九人のムーサ(ミューズ)を産んだ。

●ジョン・キーツの『ハイペリオン』
John Keatsはイギリスのロマン派の詩人。ダン・シモンズの『ハイペリオン』と『ハイペリオンの没落』は、キーツの同タイトルの物語詩を下敷きにしている。
HYPERION: A FRAGMENT原文(英語)
"Hyperion" (John Keats)解説(日本語)
『ハイピリァンの没落 ; その他の詩篇−キーツ全詩集 第3巻 (3)』翻訳詩を収録

●ヘンリー・ワズワース・ロングフェローの『ハイペリオン』
これは何か関係があるのかナ??
Henry Wadsworth Longfellow 'Hyperion'原文(英語)⇒

Tales of the Dying Earth(Jack Vance)
第三章、詩人の物語:『ハイペリオンの歌』で、詩人が書いた詩『終末期の赤い地球/The Dying Earth』の元ネタらしい。



2002年04月05日(金)
『ダヤンと時の魔法』/Orange

『ダヤンと時の魔法』(池田あきこ)
長い冬が終わり、タシルの街は春の喜びにあふれていました。けれども、死の森の魔王は、かつて破られたことのない雪の神の掟をついに破ってジタンの秘密のもとになる命の泉めざして北へ向かい・・・。わいふぃーるど創世秘密にせまる、長編ファンタジー第3弾!

新刊!ダヤンのファンとしては、やっぱり買って読まなきゃね!早速注文しておこう!!(⌒▽⌒)早く届け〜〜!!

●読書中:Five Quarters of the Orange(Joanne Harris)
今、第3部The Snack Wagonを読み中。英国っていうのは、こういう作家の本が延々と何週間もベストセラーになる国なのよね。やっぱり文学の国だけあるわ。
第2部のForbidden Fruitの意味もわかった。幼い頃のFramboiseは、中々特異なキャラクターだ。ガッツがあって、抜け目がなくて鋭い。それとアンバランスで純粋な、子供らしいところが同居している感じだ。ショコラのヴィアンヌとワインのジェイもわりと切れ気味だったが、今回の主人公も幼い頃はそういう「普通でないヒト」って感じが漂っている。なのに、大人の方はどうしてあんなに「普通のおばあちゃん」なの?これから自分を取り戻していくんだろうか。

■登場人物(現在)
Framboise ;(ラズベリー)主人公 65才位
Cassis ;(ブラックカラント。黒すぐり)兄
Yannick ; Cassisの息子。甥

Pistache ;(ピスタチオ)娘
Prune ;(プルーン)孫娘、Pistacheの娘
Ricot ;(Apricot?)孫娘、Pistacheの娘

■登場人物(過去)
Framboise ;主人公 9歳
Cassis ;兄 10代
Reine-Claude ;(Reinette)姉
Mother ; (Mirabelle Dartigen)母

●買った本
『HUNTER×HUNTER NO.14』(冨樫義博)¥410―マンガ
WJ本誌を一時読んでなかった頃のブランクが、これでやっと埋まった!そうか〜、ゴンとキルアを鍛えてた「女の子」はそういうことだったんだー(爆)宝石マニアね・・・。クモでさえ(←おい)いつの間にかレギュラーの位置を獲得しているというのに、クラピカはどこで何をしているんだ?(−−)



2002年04月06日(土)
買った本&ファンタジーフェア

●買った本
『黄泉の向こう岸―最終戦争シリーズ9』(山田ミネコ)¥619―マンガ
このシリーズって楽しめるからつい買ってしまうけど、話も表現も表面的だなぁ、なんて思う。確かにおもしろいけど、私にとっては何度も読み返すほどは波長が合ってない。

●今日は新宿に行ったので、帰りに紀伊国屋書店・新宿南店に寄り、6Fで洋書ファンタジーフェアをやってると聞いて行ってみた。ううむ、これはファンタジーフェアと言うより、トールキンフェアだ。トールキンの本が沢山と、ハイファンタジーとSFがずらっと並んでいる感じ。ダン・シモンズのEndymion、チャイナ・ミーヴィルのPerdido Street Station、テリー・プラチェット、最近出たル・グインのEarthsea booksの本もあった。




2002年04月07日(日)
ウィーツィ・バット

Dangerous Angels : The Weetzie Bat Books(Francesca Lia Block)
しばらく読んでいたFive Quarters of the Orangeはシリアスな小説なので、ウィーツィ・バットの軽さが懐かしくなった。続きから読み始めて、3話目のCherokee Bat and the Goat Guysを読了。

北米で一大旋風をおこしたLA小説〈ウィーツィ・バットブックス〉シリーズ第3作。ウィーツィの娘チェロキーは高校生になり、ロックバンドを結成した。恋人のラファエルがヴォーカル&ギター、姉妹同然に育った魔女の子ウィッチ・ベイビがドラム、メキシコから舞い戻ってきたエンジェル・フアンがベース。LAのナイトクラブでライヴの決まったザ・ゴート・ガイズ。観客を魅了するにはどうすればいい?悩んだチェロキーは、賢い友人夢の歌のコヨーテから、インディアンのスピリットを借りてメンバーそれぞれに不思議な力を与えるプレゼントをしようと思いつく…。

軽くてポップで明るいと表現されるけど、それだけではないのがこのシリーズの良いところだ。この話はウィーツィたち親世代が、遠くまで映画のロケに行って留守の間に起こる出来事を描いた話。子供たちだけでノンストップで爆走していく様子が迫力があって生命力に満ちていて、不安定で痛ましくもある。そもそもそれを「ポップで軽く」描けるというのがスゴイと思う。続けて4話目も読もうかな?

●三井住友海上管弦楽団の演奏会を聴きに行った。創立10周年記念だそうだ。下手だったけど、アマオケにしては本格的な方なのかな?後半は舞台の真後ろ側の席で、指揮者の正面に座ってオケを後ろから眺められて楽しかった。



2002年04月08日(月)
買った本/『十角館の殺人』読了

●アマゾンから届いた本 \4495
Amphigorey(Edward Gorey)¥2184
The Martian Chronicles(Ray Bradbury)¥900
The Silver Metal Lover(Tanith Lee)¥771
More About Paddington(Michael Bond)¥638
4冊中、このThe Martian Chroniclesの表紙が一番イマジネーションを刺激される〜。なんだかよく分からなくていい感じっ。

◎Amphigorey(Edward Gorey)
エドワード・ゴーリーの絵本を15作品集めて収録した「ベスト版」。じつはずっと欲しくて欲しくて、買う機会を狙ってた待望の本!(笑)サイズは28×21cmと大きく、1ページに(元の本の)2ページ分ずつ、絵と文章をそのまま載せているらしい。以下の15作品を収録。
The Unstrung Harp
The Listing Attic
The Doubtful Guest ;『うろんな客』
The Object-Lesson
The Bug Book
The Fatal Lozenge an Alphabet
The Hapless Child ;『不幸な子供』
The Curious Sofa
The Willowdale Handcar
The Gashlycrumb Tinies ;『ギャシュリークラムのちびっ子たち』 
The Insect God
The West Wing
The Wuggly Ump
The Sinking Spell
The Remembered Visit

*作品の内容についてはthe wonderful world of Edward Goreyという素晴らしいサイトのPrimary Booksに詳しく書いてあった。さらにベスト版にはAmphigorey TooAmphigorey Alsoという本もある・・・フフフフフ

◎The Martian Chronicles(Ray Bradbury)
『火星年代記』なんて素っ気無いタイトルのせいで、良くある火星に移民するとか火星人襲来系のSFを連想して、今まで読もうとしなかった本。The Halloween TreeDandelion Wineを読んで「大丈夫そうだ」と踏んで、思い切って買ってみた。空想の火星とそこに生きる人たちを描いた連作短編だそうだ。詩的情緒たっぷりというのはまぁ、気分が乗れば気分良く読めるもの。

◎The Silver Metal Lover(Tanith Lee)
邦題は『銀色の恋人』。近未来を舞台に、物語の名手タニス・リーが情感豊かに描きあげる、少女とアンドロイドとのSFラブロマンス。
Mother, I am in love with a robot.
No. She isn't going to like that.
Mother, I am in love.
Are you, darling?
Oh, yes, mother, yes I am. His hair is auburn, and his eyes are very large. Like amber. And his skin is silver.
Silence.
Mother. I am in love.
With whom, dear?
His name is Silver.
How metallic.
Yes. It sounds for
Silver Ionized Locomotive Verisimulated Electronic Robot.*
Silence. Silence. Silence.
Mother...


*ロボットの型の名前らしい

◎More About Paddington(Michael Bond)
パディントンシリーズ2作目、邦題は『パディントンのクリスマス』。ブラウン家のくまパディントンのエピソードと絡めて、イギリスのクリスマスの風物が魅力的な1冊だそうな。読むのは12月まで待つか?(^^ヾ

●買った本@ブックオフ
『陰陽師』(夢枕獏)¥105
『二人がここにいる不思議』(レイ・ブラッドベリ)¥367

◎『陰陽師』
「この本を読まないなんて、人生損してるよ!」とまで言われては、「・・・はい。」と言って素直に読むしかないでしょう。(^^;

『十角館の殺人』(綾辻行人)読了
う〜ん、結論を先に言うと、私は有栖川の方が好きだと思った。ミステリとしては素晴らしい作品だと思うけど、個人的な感想を言うと悪口しか出てこなそう。冷たく突き放した感じがするところと、不条理さが強調されているところが好きになれなかった原因か。有栖川の本は優しくて、どんなに最低のキャラでも作者が愛情持って描いているのと対照的に、露悪的な所が読んでいて悲しかった。