再生するタワゴトver.5
りばいぶ



 青年劇場『キネマの神様』

以下、青年劇場の宣伝です。

この度青年劇場は、
幅広い世代に人気を博す原田マハ氏の原作「キネマの神様」を、社会派人情喜劇でお馴染みの高橋正圀氏の脚本、ダイナミックかつ繊細な演出力に定評ある藤井ごう氏の演出で舞台化します。

舞台は老舗の名画座「テアトル銀幕」。
ギャンブル狂で無類の映画好きの父とその娘を中心に、映画を愛する個性豊かな面々が織りなす悲喜こもごも。はたして父娘の再生は果たせるのか…?

人々が集い、語らい、その思いを言葉にすることで
海を越えたうねりとなって奇跡を起こしていきます。劇場で、私たちが手離そうとしている“たからもの”に出会ってみませんか?
ぜひお誘いあわせてご観劇ください。
お申込み心よりお待ちしています。

秋田雨雀・土方与志記念青年劇場第120回公演
「キネマの神様」
原田マハ=原作「キネマの神様」(文春文庫)
高橋正圀=脚本 藤井ごう=演出

2018年9月14日〜23日
紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA
9月25日
府中の森芸術劇場ふるさとホール

【日程】
14(金)19:00
15(土)14:00
16(日)14:00
17(月祝)14:00
18(火)休演日
19(水)14:00
20(木)14:00/19:00
21(金)19:00
22(土)14:00/18:30
23(日)14:00
24(月)休演日
25(火)18:30(府中)

【チケット】
前売 一般5150円(5名以上で団体割引4650円)
U30(30才以下)3100円
中高生シート 1000円(各ステージ10席限定)
(あと、平日夜は演劇人割引と言うのがあります)

【お申込み】
TEL03-3352-7200
ticket@seinengekijo.co.jp


2018年08月30日(木)



 スターダス・21俳優クラス『髪をかきあげる』演出の戯言

演出の戯言

鈴江俊郎作「髪をかきあげる」。
この台本が書かれたのは、23年前。
1995年はオウムやら神戸震災やら、その前、その後と言われるくらい色んなことの起きる年ではあるのだけれど、そんな大きな事象とは遠く離れたような、ないものねだりな人々の織りなす群像劇。

普通の人を演じる。普通の日常を演じる。
特攻隊やギリシア悲劇やシェイクスピア悲劇やミュージカルを演じてきた面々、
簡単じゃん、とたかを括っていたら、これがまた、
どうやら、何やら、難しい。
そして、でも、どうも、面白い。。
でも、その面白さを伝えるのも、もっと難しい。。。

何だかんだ言いつつ、誰もが、ヒーロー、ヒロイン、正義の人(またはそのはっきりと逆の人)に憧れる。でも、そんなにはっきりした役割で演じるなんて実は殆どないのだ。
市井の人々を舐めちゃいけない、その市井の人々の一見くだらない営みが、世界を表しちゃったりするのだ。ジクジクして、塞ぎ込んで、格好良くないし、ダメさ加減も凄まじいけど、どこか、誰か見知ったよな愛すべき人々。この世界の殆どはそうゆう人たちで構成されているのだー

表現者は自分でない人間に対して、そして、自分とゆう人間に対して、もっともっと興味を持ち、造詣が深くなる必要がある。
小さい世界から、大局を見つめることだってできるのだから。(大きな世界は後期にね)
役を見つめ、自分を見つめる。
彼らは何を「ないものねだる」?

本日は酷暑続く中、遥々のご来場ありがとうございます。狭いところで恐縮ですが、最後までごゆっくりご覧ください。


藤井ごう


2018年08月02日(木)
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