再生するタワゴトver.5
りばいぶ



 三人姉妹、タワゴト

演出の戯言

おそらく演劇界において最も有名な三人の姉妹(兄もいるので四人兄弟なのだが、「四人兄弟」ではどうもよくない)と、とりまく人物たち。
「名作」の誉れ高く、長い(!)作品。(現代の上演時間の常識から言えば)
昨今、単純化、カット、など魅せ方にもイロイロあるのは把握しながら、そしてその事を至極魅力的にも感じながら、
それをしたら、チェーホフに挑戦する意味がないじゃんか!
とゆうことで、最低限、と思われる(とはいえ、見やすいように)構成で向かうことにした。その山の頂は遥か高く、迷いぶつかりながらの登頂。。。

絶対的な価値観の欠如から派生する不安感(この作品においては父の不在、時代の空気)、
そこで生きることに向き合う登場人物たちは、
時代の違う、知らない国の、なんだかやたら「モスクワ」に行きたがる知ったこっちゃない人物のようでいて、
その美しいセリフの裏は読めば読むほどに無様で不格好、そしてガムシャラ。痛々しいほど「生きる」ことに正直である。
だからこそ魅力的で、決して地平の違う誰かの話なのではなく、
今、この時、そして自分の夢を生きる彼らにも、
観てくださるお客様にも繋がっている人物たちなのではないかと思っている。
「活きた」人物たちの「今」がお目見えしますかどうか、
「名作」か「迷作」か、それが問題だ(笑)
私はこの怖ろしい位の時間、突きつけられ、自分と仲間と向き合い続けた面子の結集したチカラを信じている。
チェーホフに負けてなるものか。

狭いところで誠に恐縮ですが、どうか最後までごゆっくりお楽しみください。

藤井ごう(誰かロシアに行かせてくれないか希求中)


2013年02月24日(日)



 あと一週間。

「三人姉妹」はようやくオールスタッフ揃いぶみで通し稽古。
少しづつ削りながら、タイトにしながら
通だけど途中止めたり汗しながら、
四度目で(トハイエ女性陣は完全にダブルキャストなので二度づつ)本編三時間(!長っ)➡二時間四十分を切る
と思いきや、
五度目で二時間四十七分に到達(笑)⬅同じ芝居なのにね

週末から週頭は別現場なしなので、ガッツリ。

両チーム一日で通すのに(本番は二度)十二時すぎに通し始めてチェックして準備して通ししてチェックしてすると一日が終わる。そこから打ち合わせやなんやかんや。
問題は体力か?➡集中力は私の方がある
まだまだタイトになれるし、
若さが溢れていたいし、
舞台上でのやり取り、エネルギーの交換、心の交流に敏感でいて欲しい。
そして変則舞台でしっかりと根をはり立つ。
一週間後には終わっているのだ、突っ走れ。

しかし、廻りは風邪だのインフルだの蔓延し始めている。
連日にんにくと葛根湯だよりの日々。。。



2013年02月16日(土)



 『三人姉妹』

パタパタと、
三人姉妹は二週間を切り、
連日連夜の(?)稽古稽古稽古。。。
衣裳もいろいろM岡嬢のお力添えをいただいたりしながら、
少しずつ形が……。
『これでいい。この方向で。まとめる。』
そうゆうことを思わないこと、だ(笑)
…現状は前半戦の稽古を引っ張っていたメンツが逆に引っ張られている。
きっともっとよくなるよ。
と思うと、こちらも時間と労力を惜しめないのである(笑)
なので、更に告知して自分の首をしめてみるのである。。。



スターダス・21 俳優クラス修了公演
 『三人姉妹』
作:アントン・チェーホフ 構成・演出:藤井ごう

於:スターダス・21アトリエ

公演日程
2月22日(金) 14時〜 Aキャスト / 18時〜 Bキャスト
  23日(土) 14時〜 Bキャスト / 18時〜 Aキャスト
前売・当日共に1000円




2013年02月11日(月)



 一月は行った。。。

気がつくと二月に入っていた。。。
その間に免許の書き換えを忘れて失効したり、
三人姉妹はかなり下旬に入っても10ページで8時間かかったり、
三月の別の修了公演の台本の執筆がままならなかったり、
『三人姉妹』クルイギンの教鞭をとる学校の[五十年史]執筆の拘りを稽古場で嘲笑っていたら、
某学校の[五十年史(記念誌)]への寄稿文を書かなくてはいけなくなったりしていた。

スケジュールの問い合わせと実践の合わなさに閉口したりしつつ、
今月は七月メメントC『太平洋食堂』
八月だるま座『笑って死んでくれ』
各初稿、準備稿が上がってくる。
打ち合わせ、読み合わせもあったり、キャスティングを進行させたり、助走段階に入る感じだ。
『三人姉妹』本番まで三週間(みっちりできるわけでもないので、実質二週間弱)
バッタバタの日々。。。
そんな中で良きニュースは
師の昨年度演出作、文学座アトリエ『ナシャクラサ』
読売演劇賞最優秀作品賞受賞!
素晴らしい作品だったので、これは嬉しい。ああいう作品が大賞とれる正常さはまだあるのだな…
あやかれあやかれ(笑)


2013年02月01日(金)
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