再生するタワゴトver.5
りばいぶ



 久しぶりに。

桜美林終えてあちゃこちゃとしながら移動して、
家の段ボール群が日の目をみることもないまま、
後期のダスは
この二年ほどストップしていた、戯曲分析プラス書いてみるWS(つまりは劇作ね)を久しぶりに。
発表や公演と繋がっていないので、どこまで突っ込んでいけるかはあれだけど、
結局、演者側にとっても、こんな風に成り立っている、ことだったり、
言葉の選ばれ方、みたいなことに興味なり視点が移ったら良いかなと思ってみたりしている。
そのために費やす数回。
遊び感覚から入ってみる。
講義みたいになっちゃいかん、と思いながら、、、
やってみるもいれながらなるべくわかりやすく。

基本ベースのルールが作れたら場所、テーマもプラス。
なかなかどして、面白い作品が出てきている。
ブラッシュアップを重ねつつ。。。


2012年09月30日(日)



 ミスマッチが笑えるはず。。。

青梅街道沿いを歩いていた。
細かく言えば、某丸ノ内線駅から、師匠宅にむかっていたわけだが、
言えば、青梅街道は、ガッチリ四車線。
それこそ、上りも下りも東西に結ばれた大切な街道なので、深夜以外はいずれか(あるいは両方が)混んでいる路線である。
私は宅へ向かう。
それも、予定外に新宿でデモ行進の後陣を配す形になったので、到着予定時刻を圧倒的に遅れている。
で、テミアゲなんかを途中用意したりして、
涼しくなったとは言え、五分以上歩くことになるので、暑さも同梱。。。
間もなく目的地の地点で、
歩く右側から聞こえてくる急ブレーキと、罵声。

なにしとんじゃーぼけー

とはいえ、きっと発しているのは関東人。
それを受けて

あほかぼけー

…これは一体ちいきとしてどこなんだろうか、みたいなことは思わずに、そちらを把握する。

死ねコラー!

この、死んじゃいけないを大前提の世の中で聞きずてならない発言。
それをうけること車内から。

殺すぞオラー!

これはなにか大変なことになっているのではないか…
何があった…車で殺したら、十ゼロで車が悪くなるぞ…
罵声、罵り合いは続く。。。

やったるぞー

全身白いろの格好の上背のあるおじさまが、見事にその街道を、横断歩道も、信号もないところをキレギミに渡っている。

こいこらー

こちらは、セダンではない軽自動車から発せられる怒声。
こうなると。

こいコラー(この場合、自分が車を降りるか、車を停めるか、助手席を解放するか)

いくぞボケー、こいコラー(何しろ行くのか迎えるのかわからない)

殺したるぞー
と、訴えながら、道を横断。空気は凍る。
言えば、半端に街道側が赤信号の間に、横断歩道とか歩道橋とかを無視してしまおうとするおっちゃんと、一瞬それを弾きそうになったおっちゃんの大人気ない争いである、しかも、関西弁らしき響きの言葉で。
とにかく白いおっちゃんは怒っている。
それを受けて車のおいちゃんは、もしかしたら轢いていたかもしれない、轢いていたら絶対に「死ねー」とは発せられなかったにもかかわらず「殺す」といっているのである。これはものすごい覚悟ではないか(ある側面からだけ見た場合)
それを悪いとはわかりながら圧倒的な怒声でボケー!といわれるので、きっと本心では間違ってる、もしくは、そんなつもりでちょっと距離を稼ぐつもりで渡ってしまったわけではないけれど、
怒鳴るから怒鳴り返す。不毛な押収。
そのあるいている白い方のおっちゃんの足下には
白いマルチーズが二匹。
短い脚を必死にバタバタさせながら、こちらへ。
…かわいい。
このあんばらんすがあまりにもシュールで、可笑しい。
もうすぐこの国には、昨今起こっている領土問題らしきものもグッドタイミングで含まれながら、沖縄にオスプレイが導入されようとしている。
国連でも、マルチーズはいないけど、似たようなやりとりがされている。

も少し考えたらわかりそうなことが、なんとも言えずその場の感情だけで行き交う。
しかしだ、心配ながら思わず足を止めてしまった通行人はそのマルチーズに、マルチーズの可愛さに緊張感を奪い取られる。
それを見ながらこちらの側に渡り切ったおっちゃんは、今度はきっと「恥ずかしさ」を凌駕するつもりだろう怒鳴る。
この場合、やっちゃいけない中で渡る選択をした白いオヤジがどう考えたっておかしいのだが、
もうマルチーズとかイロイロあってわけがわからない。
ただその無邪気に道を渡るマルチーズの必死さを不条理にしてしまう人間性こそ、
本当の意味で渡し方を考えていかなくてはいけないし、
怒号には怒号しか返らない当たり前さが、クローズアップされるだけである。

微笑ましいつもりで書いてたら、忸怩たる思いにすり替わった。。。
マルチーズはそうそういないのだ。。。ー


2012年09月26日(水)



 今週もバタバタと。。

月曜日に「エレクトラ」の幕がまあ、無事に開いて。
ベッタリはお暇させてもらって、
火曜日からはダスの後期、
木曜日からは十一月頭発表の企画始め。
諸々の打ち合わせ。
空いたところで、B学座を粟野氏出演「エゲリア」を観にいって、
同期で夜間部だった漢(元Kで、Kホール本店の方で働いてもいる)と十二年振りくらいに呑んだり、
間に行く日は、いろいろおきたり、
なんか聞いたことのある(しかも最近(笑))「十二夜」をKホール支店の方で見させてもらって、帰りしな前日に当該作品を見ていたMやさんと、他他合流してあーでもないしたり。
十一月の企画台本の構成、加筆、修正をどうにか間に合わせたりして、
「エレクトラ」千秋楽。
長い淵野辺生活終わり。
最後、とてもよい公演だった。
バラしをフォロー的に見ながら。参加の打ち上げ開始を漠然と待っているこの時間…

2012年09月23日(日)



 九月も半ば。

「エレクトラ」はここまで来て連日の通し稽古。
流れの中で強い行為や言葉がどう掴めるか。
溜まった疲労と、緊張感と、現実的時間のなさと、
そんな所でどう「自分の準備」をできるのか。
気づくと定期も切れ、一月経ったのだなの実感。
しかし、淵野辺までの電車賃は高い。
もう夏は終わりなはずなのにこの暑さ。

昨日は、通し前に連絡有りで、ダメだし終わりでゴメンナサイして淵野辺から移動、
台本を家に取りに帰ったりしながら、
久々自転車でぶっ飛ばして、高井戸へ。「普天間」再演、旅公演に向けての作家氏との打ち合わせ。濃密な時間(笑)
気づけば何も食べぬままコーヒーだけで
ちょっと午前2時半。
互い自転車なので、電車など気にする必要のないのはいいながら、
区切りが難しい。
思いは、もっともっと良いものを。

エレクトラは明日初日。


2012年09月16日(日)



 折らない。。。

淵野辺通いもすっかり当たり前のようになり、
そんな中、秋口「普天間」旅に向けての打ち合わせ、下準備、
だるま座さんとのワーク、
九月下旬から始まる稽古の台本の構成と書き直し、
十二月の題材決めの資料漁り、
全く落ち着かない汗

そんな中、どーしても観たかったウェスカー「ぼくはエルサレム〜」を無理やり調整して当日券で観る。
………何も言うマイ………
健さんの「あなたへ」でも観れば良かった。。。
ただ、網の目ぬって観る舞台が残念だと、心が折れる(笑)

桜美林「エレクトラ」も初日まであと一週間!

2012年09月10日(月)



 思ってみる。。。

8日9日ワークインプログレス。
来年に向けて、途中の段階をお客様とも共有しちゃおうの企画。
主には、作家氏の書く題材への、全体把握、情報共有のための台本がメイン。
で、ただ読んでもね、なので、台本持ちつつ、絵は作りつつ。
初日、
前説がなかったので微妙な始まり(笑)
回数の安心のなさって、こうなりがち、
失敗が失敗を呼ぶ面も多くて、ほんの少しのことで大きくちがうのだけれど。
でもこれも一つの過程、と思う。
終わって、御用達のさかなや道場にて、明日への対策(?)
俳優さん、作家氏、お客様とあーでもないして、
やっぱりいつもぶつかる(どんな作品でも、特に現代劇でない場合)、身近でないモノ、情報への
こちら側の想像力、提示の仕方に(コトに知りたい、と思っていない場合ね)集約するのか…。
かと言って、単純に「わかりやすい」全盛に乗っかっていても仕方ない気もするのである。ことさら怖がる必要もないし。
別にあえて難しいことを強要するわけじゃないのだから。

観る側への信頼へと繋がってしまうのだが、
そのためにも、現場全体で「オモシロがる」姿勢はとても必要だと思うのだ。

9日、
前説もしっかりいれてもらった上で、
「オモシロがる」姿勢の確認もして、の、九十分余り。
良い緊張感と、よい流れが生まれる。
台本自体も(今回の主目的、情報共有プラス、来年の構想へと繋がっている)、動きも(ま、多少前日と違うとこはありましたが)基本的には同じながら、
渡すもののこのちがい(!)、印象のちがい。
これも、一つの過程。

舞台上に出会いがあって、心の交流があって、変化して、
それが客席の心を動かしていく、のが舞台の基本だ。
乱暴に言うと、目に見える(感じる)エネルギーの交換で客席に対して点をとっていくゲームとも言える。

舞台上、客席とも得をする関係の構築を目指す。
やっぱりね、挑戦するもの。
そんなことを再確認した二日間。
だるま座さんとの本番は来年八月だけれど、今回、僕自身も初めての形でのスタート。
オモシロくならないわけがない、と、二日連続さかなや道場にて思ってみたりする…


2012年09月09日(日)
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