再生するタワゴトver.5
りばいぶ



 夏の終わり。。。

桜美林通いは続き、
サイスタジオで加納さん主宰のH・H・Gを加納さん作で、是が非でも観にいく。
他の諸々の進行がなかなか上手いこといかない夏(汗)
そういえば、夏休みの終わりって、宿題に追われる羽目になるのはあまり変わらない。。。⇦成長していないと言うことである。
レオくんは明後日から故郷アメリカに新婚旅行だそうな…
⇦来年企画のチラシのことやなどなど打ち合わせつつ、アグー豚の黒酢鍋(沖縄では絶対にありえないと思うが、絶品)で乾杯。

『ソハの地下水道』読了。
しばらく呆然とする。
第二次大戦下のポーランド、ユダヤ人と、それを匿った地下水道労働者ソハとその周囲の物語。
実話を基に、証言者の記憶の差異も材料にしながら…
最後がもう…

九月の下旬からは同名映画も。
これは是非観なければ。この夏のイチオシ(そういう言い方をしてはいかん内容だが)。
移動中読むのは勧めません。


2012年08月30日(木)



 急場する。。。

何しろ、新しい集団さんと何かを始める第一歩はしんどさもあるけれど、とーても楽しい。
こちらは来年の八月に日の目を見るはずの企画のはじめの一歩。
ワークインプログレス。。。
作家さんが、劇団員と僕と諸々、題材として共有すべきイロイロを楽しみながら、
かつ、来てくださる方とも共有しつつ、
あーでもないを作る機会。

僕としても初めての劇団さんなので、
識るとともに、
知ってもらう機会

2日間、都合十三時間以上かけて、プログレスを見てもらう状況をつくるまで。

全部の情報を過不足なくいれてもらっている状況の本を利用して情報共有した初日を演者さん二十三人さんと迎え、
それをふまえて、稽古的な見せ方もあるとはいえ、それだけではダメだので、「見やすい」状態にするためにも、一日目終わりで目一杯する。。。
やはり時代を追って行くものって、声を出す人にとってハードルが高い。
ちょうど今、ギリシャ悲劇をしている耳とも合致するのが、この世界観の違いがあるのに面白い。
若手の必死な姿。
ベテランの前のめりで面白がっている姿、
これがない交ぜになったら絶対面白い。

ちなみに九月八日九日、十八時から、
稽古だか通しだかゲネプロだかの公開があります、
興味ある方は、
劇団だるま座さんのページを見てください

滅多に見られない過程をみられるかも…

しかし、2日間でレジと(これはもちろん作家氏の努力が一番強いわけだが)キャスティングと、動きの全てを決めるって、
体力のいる話である。
もちろん、楽しいのだけど。
終わってへーコラするのである。
それを酒で忘れるわけである。

2012年08月26日(日)



 可能性を信じる。。。

ひょんなことから流れている今回。
去年と同じ場所で立場は違うながら、三分の一は面倒を見た子らがいて不思議である。
今回の使命(?)としては、去年はなるべく降りて行って目線を合わせ、上げるという行為は棚上げしていたのだが、ガッチリ降りて行く。
結果、「演じる」とはなんなのか、ということに関して、目線を合わせて考察し、破っていくわけだ。
しかし、三十人近くいる若い衆を完全に、巻き込むには物凄いエネルギーを必要とする(笑)
これでは師もタイヘンなわけである、さもありなん。
しかし、こちらは一番楽しむ姿を提示したるのだ。

「自分の経験だけでは考えられない言葉をわたすこと」

「自分では苦手だと思われる所作を求められること」

こうゆうのは、やっぱり、難しい、、、
やってみたら変わっていけることが沢山あるのだけれど。。。


2012年08月22日(水)



 観なくてもいい。

休み(桜美林がね)をつかって、
漸く家のネット環境が復旧したり、
家に巣くおうとしたハトと格闘したりしながら、
新国の小劇場で観劇。
所謂名作。
お知り合いも何名か。
冒頭の維新派的な(○○オペラ的)感じから好感触と思いきや、
あゝ…
客席はあったかく見守る初日ながら、
キャラクターの情感だけが際立ち、しかもシーンにかけてもうそれは一面的で相手(他の世界、社会に属するもん達)との交流から生まれてくるものがなく…
交流して変わっていくお芝居。。。
嘆くこと極まる芝居に「言葉」はなく、
自分勝手な感情だけが支配する。
繋ぐ大仕掛けも「子供染み」て見える。。。
いやあ、熱演であることは間違いないのですがね。。(カーテンコールもアツかったけど客席は…)
まあ、初日だから、
なのか、
でも、初日だから、ね、稽古場で何が求められたのか瞭然。
他人のふり見て我がフリ、、、
落胆の帰り道。。。


せっかくの休みだったのに…

2012年08月20日(月)



 お盆。。。

劇団銅鑼さんの『遺骨』をアトリエで観せてもらい(四面舞台。空間の遊び方、楽しいです)、その足でS年劇場直さんらと一献し、
同じく、S年劇場の俳優さん同士の結婚披露パーティーに交ぜてもらい、
ラフォーレのイベントスペースで板さんの演出『マクベス』を観。(四面囲み舞台。二時間!今夏は自分でやった『S高原から』もそうだけど、決して広過ぎない空間の使い方を見る機会が多い(笑)、魅せ方がプロセ舞台より圧倒的試される)

そういえば、去年とは違って演出補立場の桜美林も二面舞台である。
今日からガッツリ一ヶ月…

2012年08月16日(木)



 スペースがない。

八月に入って暑すぎる中、
段ボールの山を一つ一つ崩しながら、生活スペースを発見している(笑)
本が入らん…

気づけばオリンピックはメダルラッシュで、
深夜に目白押しになるので勝手に休む間もない。
そういえば、前回五輪は在大阪で、
開幕とか、長居のおかあさんのお店で見ていたよな。。。
つい去年のよな気がする。

三日に一年ぶりな感じで桜美林町田キャンパス、
六日は某首相の演説にやっぱりイライラし、
自分も含めて、なにしてんだろうなぁ、、
な気分全開。


「少女仮面」を池袋で観て、
「十二夜」でご一緒した小暮嬢出演のだるま座「人間なんてラララのラ」をアトリエで観せてもらって、
(この劇団さんとは今月、ワークインプログレスでご一緒することになってます。楽しみ)

『ダークナイトライジング』
重厚。。。
しかし、府中から越して、シネコンが遠くなった…



2012年08月08日(水)



 「S高原から」パンフ掲載文。

これは言うところの「わかりにくい」本、なのかもしれない。
「なんだかよくわからないけど死に近い病の療養施設である高原のサナトリウム」が舞台。そこでも「日常」的に人は思い、考え、交流し、生きてたり、死んだりする。俗に言う物語=「ドラマチック(と呼ばれるもの)」はないことになっている。ベースはあくまでも「日常」会話。
そんな空間を淡々と流れて行く時間、
だがしかし寄り添うようにそこにある「生と死」。。。

平面から(文面)から受ける印象と、それが実際に立つことで具現化される時、そこにどう俳優として『存在』できるか、ということにかかっている。
それは俗に言う『滑舌のよさ』だったり、『キレある肉体』だったりすることは!大前提!として、
それ以上に『柔らかい心と身体』の獲得(準備)が大切である。
本の世界の奥行、
その人物の奥行、

行間を読む、だけでなく、
その人物の『流れ』と『意志』を理解し、体現すること。
そして舞台上でぶつかり合い、『変化』していくこと。

役を自分に引き寄せたり、
自分から役に寄って行ったり紆余曲折しながら、、、

そして存在と、役割と目的の確信を稽古場で得て、
「静か」だが「新しい」出会いへと今日も向かう。

そもそも演じるってなんだろう、人間てなんだろう、
そんな問いかけを繰り返しながらここまできた。
これはある意味「わかりやすい」(と言って安心されているモノ)への挑戦だったりして(笑)

本日はご来場いただきありがとうございます、
暑く狭いところですがどうかご容赦ください。
このクラスならではの「S高原」お楽しみください。


藤井ごう

二伸:Kくんはパパだ、そして、ホントに眠る漢であった。

2012年08月01日(水)
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