再生するタワゴトver.5
りばいぶ



 さて修学旅行。。。

普天間を終え、テクノを過ぎて、
面子全員集合で四日間の修学旅行稽古。

今日は集まったところで早速の通し

しかしこの現場は休憩時間が異様に短い。
あれだけ気力体力を酷使しながらである。
そもそもが、俳優の喫煙率0パーセント。

「じゃあ、十分休憩ね」

何て言って、もちろん喫煙所には誰もおらず、
最初の五分はワサワサもしているのだが、
ものの五分でシーン…

ちょっと不安になって稽古場覗くと、もう準備万端なわけである。
そして五年目に入っていくにもかかわらずの、
俳優の鮮度、自由度、発想力、
そしてわかる通りの
「本番をしっかりと見据えた稽古」
を行うだけの一人一人の、そしてチームの準備。

いやあ、単純に、すごい。

モチロン、そんな外に見えない部分だけで成立はしないので、懇々と稽古は行われるわけだけれど、
今、現在の僕の基本がここにある、と言って過言でもないわけである。
あとは、演出として導き方を客席とのアダプテーションを間違えないことが試されているわけで。
こんなに健康的な現場は、求めて得られるわけでもないし、
来年上半期で終わらせるようだから、その後、こんな現場をもてるのか、とゆうと、若干の不安はありながら、
いつでも「最大限」の作品を渡そうとしている現場。
襟を正す思いである。

そんな私は場所を変えながら整体に通わないとダメな身体である…

2011年09月30日(金)



 区切りの日。

「普天間」千繩楽の日。
午前中から修学旅行稽古。
頭から、ラストまで確認しながら。

昼からはテクノ試演会の合評会。
思ったこと、気づいたこと、苦手なこと、総括など、
一人一人に発表してもらう。
バク然としたものを言語化する必要。
それぞれがどうこれからの自分と向き合っていけるのか。
あっという間に三時間。
それぞれの言葉で話してくれる。
七月に初めて会った時の面々の顔から、大きく変わった。

駆け込みで浦和へ。
開演に間に合う。

七百人を越える集客。
ダメ書きをしなくていいながら、
色んなことを思いながら観る。
九場がとてもキレイになっていた。嬉しい。
この不定期な公演の中で俳優さんも踏ん張る。
スタッフさんも最大の努力をしてくれる。
よい拍手をいただき、終わって、楽屋にお疲れ様で、顔を出す。
どのセクションの誰がいなくても成立しえなかった公演。
千繩楽まで迎えられたことに感謝。
そして何より、ご来場いただいた全てのお客様に感謝いたします。

でも不思議なもので、「終わったー!」とは無縁な気分。
まきっと、旅が予定されている(来年以降)からなのかもしれないが、、、

Rーvive関係者も多く来場してくれる。縁は大事にしたいものだ。
終わって、浦和駅前で終電までの小一時間、小打ち上げ。
芝居作り、というものについて考え感じる一日。

明日はダスと、打ち上げ。


2011年09月27日(火)



 稽古。。。

二日続けて桜美林、昼から稽古。
今週また私が立て込むので、その前に、
三幕までのミザンスをざっくりと。
変形舞台なので余計に。

みな、苦労が垣間見えながら、
しっかりとやってくる。
今に立ち向かおうとする姿勢は、とても好感である。

上質、そして良質な分だけ、
俳優に課されるハードルは高い。
みんなで、軽々飛び越えましょう。

楽しく自由で、でも厳しい。
そんな風に現場が必然性を持ってなっていければと思う。
あと一月とちょっとながら、費やせる時間は多くはない。
どれだけ、稽古の為の稽古ではなく、
本番を想定した稽古を積み重ねられるか、にかかっているか。

2011年09月25日(日)



 試演会。

昨日はテクノ試演会。
午前中に場当たり兼ゲネプロ。
どうも力が入っている(笑)
夕方に他二クラスに挟まれる形で本番。

七月からのわずかなレッスン日中で、
本人たちが考え紆余曲折してきた成果発表の日。

この日に気づくこと、
思うこと、悔しく感じること、
そうゆうモノが、
後の自分をつくる肥料となる。

何だかんだ言いながら、こういう日に自分のこともハッキリと見える今日この頃、
踏まえてどうするのか、である。
教えをしながら、教えられることはとても多いわけで。。。

12人は来週修学旅行など立て込んでいるので、
この週末にざっくりの動線整理をラストまでする…



2011年09月24日(土)



 普天間 パンフレット掲載文

演出の戯言

日々動いている情勢、
変わらない現実、
現地以外では忘れられていく問題、
人まかせにして、責任から逃れ、見ないふりをする日常、
ある時は注目しながらも、いつのまにか忘れて過ごす社会。
想像力の欠如。。。

いつも思う、
それでも、
知る、識る、知り合う、向き合う、
そこからしか始まらないと。

現在、演出なんてエラソーなナマエで作品を創ったりしているけれど、

十数年前、僕は「卒業旅行」と称して、初めて沖縄に。
何の事はない、首里城、さとうきび、エメラルドグリーンの海(時期的に泳げず、乗った海中が見えるボートで、なまこしか見られず)典型的なツアー。
ちょっと違ったのは格安ツアーとは思えないオフシーズンならではの豪奢なリゾートホテル、日々島酒をニーニーがやっている店で飲んだくれ、
お客と僕らとニーニーでヘベレケ万座毛ツアー(事故なくて奇跡くらい、目も当てられない…)…
基地もモチロン遠目に観て、
「おー、本当に広い」
南へは、
「せっかくリゾートツアーで戦跡巡りなんて…」
最後は国際通りでコーレーグースと泡盛をお土産に。。。
東京の大学生、コンナモンである(一括りにしてはおかしいのは承知で)。。。というか、僕は今思えば……汗、でしかなかったわけだ。

そんな頃、沖縄では大きな運動が行われていた筈で、
一応、東京の大学生としてニュースステーション、NEWS23なんかはイチオウ欠かさずに見ていたと思う。
モチロン、うっすら知っていたようにも思うけれど、何せ、その青い海と広い空とゆったりと流れる時間に、土地と問題と事件と、知っている知識とが相まみえることはなかったのだ。
(その後、しっかりと行かせてもらいましたが…)

今現在、現在進行形、やはりこの作品、しかも坂手さんの沖縄三部作に続く「普天間」と組みするにあたって、普段目にしない情報、本、雑誌、講演、新聞と手当たり次第あさってみて、問題の根深さ、複雑さ、煩雑さ、…気づけば目の前には大きなカベ!である。
そして、色んな矛盾を多角的にみつめた作品。
その場所で生活を営むとゆうことの意味。

そこに暮らす身近な人々、人物に出会い触れ合うことでしか、「入り口」も簡単に見つかる筈もない「出口」も、見つけることはできないのではないか、と思っている。
他人事でなくなって、初めて人はその痛みを、知りうる。
自分のことの様に思える、とゆう意味では演劇は非常に力がある。そうやって知っていくしかないのだとも思う。
これで解決、なんてそんな単純なことじゃなく、
今、「知った」「感じた」自分が、その物事をどう捉え、想像し、動きだすのかである。どう考え始めるか、である。
明るさの奥に眠っている『叫び』みたいなものが、しっかりと誰かの心に届けられるように、坂手さんの筆致、言葉、そして沖縄の人の思いと向き合いながら、俳優陣、スタッフ陣と研鑽の日々である。
人の営みの儚さ、愛しさ、やるせなさ、切なさ……そして可笑しみ。そんなものが溢れてくる、そんな舞台でありたいと思っている。


藤井ごう


2011年09月22日(木)



 直撃。。。

普天間府中公演の日。
大型台風直撃。

近いからなにしろ自転車でーなんて悠長に考えていたのだが、そんなわけにはいかず、結局家からタクシー移動。
丁度、周り近所の学校も午前中下校になったみたいで、学生さん達がわんさか、土砂降りの雨の中、バス停にズラーっと並んでいるのを横目に、、、
←順送りすればいいのに、バスがくる頃にはびしょ濡れでしょう。

着いて、早速、会場が広くなるのでモノの置き位置確認やら、
手の変更部分やら、
客席降りがあるのだけれど、その確認←この後も三回別会場があるので、そこまでは流石に顔が出せないので、ここで決めてしまう予定。
当たらなければいけないところがごまんとある…

お客様が到着できるかどうか微妙な外ながら、
開演は18時半。
18時までに鬼のように場当たり。
外は台風、
中は嵐、
である。

どうにかこうにか18時五分前に全て終わらせ開場。
何だかんだ、
濡れながら来てくれるお客様などなど、、、
気付けば、あの空模様、
そして全ての会館の来る交通機関麻痺の中、百名を越えるお客様が来場してくださった。
そういう事情で公演途中から入らざるをえなかった方々も多い中、
とても温かい拍手拍手拍手…

終わって、テクニカルのチェック、俳優さんへのチェックをし、東府中の沖縄料理屋さんで実行委員会の方の打ち上げに「地元」のよしみ(?)で参加させてもらう。
感謝。
で、大人しく帰ればいいのに、府中に移動して有志で乾杯。

明日は朝、昼、夜、と三現場抱えているのに…
…これを怠慢と呼ぶのか?


2011年09月21日(水)



 コンスタントは難しい、、、

午前中、久しぶりに整体に。
「いやー、ストレスですね〜」
「ずれてますよ〜」
と明るくいなされ、
「ちゃんとコンスタントにきてくれないと〜」
…わかっちゃいるけど…

昼からテクノ。
本番まであと二日、
やる気よし。

で、またまた淵野辺まで移動。
やっぱり特急(笑)
ちょっとずつ、でも色んなことが決まり始めている。

明日は「普天間」府中公演も、
西から怪しの台風がやってきている…

2011年09月20日(火)



 さらば紀伊國屋。。。

気付けば紀伊國屋千繩楽。
仕込んで、稽古して、場当たりして、ゲネプロ二回して…
ようやく初日!
など思っていたが、もう最後。

でもその日だって、集合一発目に全体総括、
五場の当たりをやって、
八場への転換の当たり直し。
できうる手は全て尽くすのみ。

本番。
とてもよかった。
もっと伸びしろも発見しながら、前半戦の運ばれ方、後半戦の集中度、○
余韻に浸りたくもありつつ、
終わって
淵野辺に移動、稽古。(ロマンスカー移動、贅沢)

次は普天間は府中公演。

2011年09月19日(月)



 日曜日。

本日も午前中から淵野辺。
「12人の怒れる女」稽古。
学内の演出家ともちがう、独特の稽古の進め方に、
慣れてもらいながら。
読み合わせでもない、立ち稽古でもない、なんだか、私がグルグルと周りを動きながら。集中度、空気、よし。

17時終わりで新宿へ。
マチネはどっと知人たちが来てくれていたようだ。
六月に沖縄で取材させていただいた仲宗根さん御家族も。
喜んでいただけたようで、肩の荷が下りる思い。。。
夜公演。
なんだかんだありながら、鳴り止まない拍手。
…ありがたい。

紀伊國屋は明日まで。
あっという間に通り過ぎた。
とに角、生きた舞台を!

終演後は、観に来てくれた佐古嬢も交えて、
いつも僕の作品に連れ回し、最後の最後まで尽力くださる音照プランナーと、プチで打ち上げ…
感謝の日である。


2011年09月18日(日)



 モノいい。

朝から桜美林。
夕方に終え、今日は二幕中くらいに照明のWさんともう近々に迫っている地域公演のプラン打合せ予定も、芝居も気になり、そそくさと稽古後飛び出て、バス→小田急線、もしや、開演に間に合うかな時間に!と思いながら、小田急線遅延。

新宿駅着が開演時間。。。
Wさんに連絡をいれ、一幕中に打合せ。
二幕は劇場に。。

一幕終わり際に劇場入り。
曰く、「連日お客様お相手大変だねえ」(つまり、私のお客様に会いに来ている、とゆう意味)

…それもあるけどさあ(お陰様でよくいらしてくださってますよ)

だから、……なんじゃない?
ゾワワと移動やら、こっちで勝手にしなくてもよかったはずの打合せやら
色んなモノに疲れがでる。

…私は面白い作品を創りたい

なんか……疲れるさぁ
モノが入っていないと(ウチナーグチ)

二幕は軌道修正されている。
紀伊國屋十九日まで、若当日券もあるみたいです。

2011年09月17日(土)



 各所に。。。

午前中から今秋シーズン、修学旅行稽古初日。
今旅準備期間はなにしろ現在進行中のお芝居が紀伊國屋後、二十七日まで続くことも合いまって実質四日余りの稽古期間。

…もう何度もやってんだし

なんて意見を聞くけど、一見ただの勢いに見えるけど、そことは実は対極にあるから、
やっぱり熟成の期間は必要なことはわかっていながら。
チームとしての自覚は相当に高いので、春の旅からわかっていたこのスケジュールでどこまで階段を登れるか。(とはいえ、二度ほど稽古とんで、次も飛ばさざるをえない…)
これは果たして私自身の見通しの甘さなのかなんなのか…

昼からは、こちらもスタートを遅らせてもらったダス後期。(来週もいくつか…)頭と身体を、後期修了公演に向けて、焦らず、ゆっくり、動かし整える。
10月の頭までは私のスケジュールで迷惑をかけそうだ、申し訳なし

夜、劇場に戻って「普天間」
全体に余裕が出来て来た部分は○
ただ要所でこ慣れて方向性がちがって見える。
終演後、演出助手にチェックを伝えて、明日全体チェックをしてもらう段取り。
私は朝から淵野辺にて稽古。
なんとか夜公演は見たいモノだが…
売れ行きはここに来て快調、作品も快調といきたいのだ。



2011年09月16日(金)



 ダブルブッキング。。。

いやあ、こちら、八月下旬から九月頭にかけて、色んな事情で動かしたモノをどうも把握しきれていないのかもしれない。
午前から持ち越した別件の打合せをこなしつつ、
昼に劇場に行って場当たり。
別の場所では、同じ劇団ながら、別作品の稽古が展開していた。。。
昼からは二十三日本番なのに先週ゴメンなさいしていた学校へ。

もちろん、修学旅行班、其々がしっかり自覚ありの現場だから、それはそれでちゃんと有効な時間にしてくれただろうと思いつつ、
自戒。。。
(ダブルブッキングは修学旅行、おかしーなー)

そうは思いつつ夕方から夜までの短時間を町田市の桜美林大学で稽古。

この日はR光群のK川さんが来てくれるのでかつ当たり前に芝居の出来と方向の確認もあるので終演間際に紀伊國屋ホールへ。。。

さんざ呑んで話す。
思えば、全てはK川さんとの出会いから始まったことだったと改めて。(直接的な何かではありませんが)
となると、憲さんに戻り、ひいては師匠へと繋がっている人の縁。
大切にしなくては。
感謝である。

明日こそ、朝はよから修学旅行稽古!

2011年09月15日(木)



 いよいよの初日。

思えばこの日を目指していた夏であった。
各セクション120パーセントの現在。
これが75パーセントだと実感できれば、
グンと進む全体だと思う。

昼、夜、
夜は一つ状況が進んだ。
本当に色んな方の手助けがあって、成立しているのだなあと、遅い私も改めて。
いろいろはあるけれど皆とてもいい顔をしている。格好いいわけだ、それが全てを物語る。

合間に封印してきた別件の仕事も再開(笑)←誰か責任とって←うそうそ
終演後は、支えているスタッフ陣、また別の店で、作家氏らと乾杯。
一週間の永きに渡った新宿生活もようやく今日で終わり。
明日はこちらの公演に後ろ髪を引かれながら←だってもっとよくなるさ
OPAPの本稽古丸一日。
何せ顔合わせ日を移動しての初日。
しっかりと頭は切り替わっている。

2011年09月13日(火)



 色んな日

十年とか六ヶ月とか。。。

ゲネプロ一回目に到達。
やはり前半戦が揺らぐ。
手触りとして皆理解している上でのこれだから歯痒さは残る。

しかし、転換含め、全員野球のよな芝居を、老舗の劇団でできる愉しさよ(感謝)

明後日には確実に刺激的な作品の幕があいていると思う。
だからこそ、粘るのだ。

2011年09月11日(日)



 小屋入りと稽古と。。

昨日は衣装付きの通し。
で夜には搬入。
本日は何もなくなった稽古場ながら、変更点など含めて頭から最後までおっていく。
こだわれる部分は目一杯こだわって。
兎に角今回は、万全の状態で初日を迎えないといけない、いつにも増して。

夜、上がり時間ギリギリに明かり作り中の紀伊国屋ホールへ。
やっぱり特別な空間だなと改めて

そんなわけで、←だからどんなわけだ
本日より、家族にゴメンなさいして、
新宿泊まり生活、
初日まで突っ走るのみだ。
明日は劇場で稽古。(転換含む)

2011年09月07日(水)



 もうすぐ。。

 夏をかけて、坂手洋二氏(燐光群)の題材沖縄新作書き下ろしをつくってきました。
長さ、など色々あって13日からのスタートになりましたが、
新たな沖縄作品が生まれでる瞬間にいられる刺激的な場所で、わがまま言っています(笑)
…なんだか、昨年の「島」に続き、三時間を超え、
こいつがやると長い!と、言われそう(笑)

しかし、もちろん、時間は感じさせない作品になると思ってますよ、山あり谷あり、でも人ってさ!って思えるモノに。
 
以下
 
沖縄戦、アメリカによる占領政策、そして米軍基地。ヘリと轟音に包まれて今日もまた一日が始まる。
・・・普天間を舞台に「沖縄」の“いま”を鮮烈に描き出す舞台。
●青年劇場公演『普天間』
 
作=坂手洋二
演出=藤井ごう
<公演日程>
☆新宿東口・紀伊國屋ホール
9月13日(火)14:00/19:00
  14日(水)14:00
  15日(木)14:00/19:00
  16日(金)19:00
  17日(土)14:00/18:30
  18日(日)14:00/18:30
  19日(月・祝)14:00
☆府中の森芸術劇場ふるさとホール
  21日(水)18:30
☆神奈川県立青少年センター
  23日(金・祝)14:00
☆かめありリリオホール
  26日(月)18:30
☆埼玉会館大ホール
  27日(火)18:30
<料金>
*一般/5000円 *U30(30才以下)/3000円
<お問合せ・お申込み>
03-3352-7200(青年劇場)
http://www.seinengekijo.co.jp
 
詳細は…
 
http://www.seinengekijo.co.jp/s/hutenma/hutenma.html
 
平日昼の売れ行きがよく、
とはいえ、夜はまだ余裕あります。
お時間ございましたら、是非いらしてください。

2011年09月02日(金)
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