再生するタワゴトver.5
りばいぶ



 長居。

昼に大阪着 してハナシ稽古。
昨日思い出し稽古をしてあって、本日、明日が私もいての稽古。限りある時間をどう有効に使えるか…
到着後すぐから、冒頭から、四ブロックに分けて。
二度目はブロックの橋渡しもしながら、
やはり、

「テンポと音階」は体に入っているが…
発見、動機、裏にある感情
そうゆうものを確認しながら。

すごく育ちそうで、育ちきれない事情もありつつ、
月曜日学校公演。

稽古後、流石にどっと疲れが
夜は何人かで「おかあさん」のお店に。
いつもいつも午前様になるのだが、
「かえろー」の一言で、早じまい。
身体が資本である(おとな)。
明日はマッサージしてから稽古かな(もう若くない)。。。
←長居は異常に接骨院、マッサージ店が多い。

あれよあれよとゆう間に、四月が通りすぎて行った…

.

2011年04月30日(土)



 思って、堪って、肉を食う。

稽古場は上井草から新宿に移って、立て込んでの稽古。
温度差と、芝居ってどうゆうものだと思ってる?
を感じながら、慌てず、「気付き」を待ってみるものの…

思ったこと、
世に「ダメ出しを言われないようにすること」とゆう概念を持つ俳優さんは多けれどそれってなんなのだろうか、、、
相手が違うんだよなあ…
何度もここで書いているけど
「ダメ出し」≠「ダメな部分を抽出」
「ダメ出し」=「作品をよくする為のチェック、コンセンサス作り」または「思ってやっていることと、結果見えているものとの差を認識する時間」
な訳で。だから「ダメ出し」とゆう言葉を「チェック」に変換してもいる。
そして頼りにすべくは、
「このセリフをこう言おう」でなく、
「なんでこんなセリフを言うんだ」というある種の疑いと、
そこから見えてくるその人物の「意志」なり「目的」を頼りにすべきなのだ。
極端に言うと人の言葉は「欲しいもの」を手にいれる為に初声られ、それでいて日本語は殆ど「直接言わない」言語だったりする。なのに…
そして、目的を達成するには殆どの場合、相手、ないし他人が関わってくる。
だから相手のリアクションを見ない、もしくは自分の台本解釈とは違うから「見なかった事にする」、「見た風に振る舞う」なんてことはないのだ。
そのキャラクターが、「見た」のに「目的のために 」その場で考えて「見なかった事にする」のとは意味が全く違うのだ。
そんでもって、稽古場こそ恥や汗を目一杯かいておく場所であり、思いきった失敗を重ねるべき場所で、そこで「小器用に上手く、ダメ出しされずに」やったところで、結果
本舞台上でしゃあしゃあと恥をかくだけである。
なんか、思うとこんなことを最近どんな稽古場でも言いはなっているわけで、
しかし、この場合もう何年?結局浸透してゆかないのだなぁ…
そこに体現者たちが力強くいるのになぁ…
ゼロから説明する時間が不毛なのである(笑)
結果無論素晴らしい作品を送り出すわけだけど、なんかまだ「陣取りゲーム」をさせられているかである(汗)
こちら休憩中に三線かきならしている。若干遊んでいるように思われがちだが、
カチャーシー部分をリニューアルのためである。
もう勝手に録音したりしている、
趣味が実益を兼ねる、とはいえ、
こちら現場の「いつでも新鮮に良質を目指す」
思いはどこまで伝わっているのだろうか、謎である。

必然的にカロリー摂取(美味いもの食い)が増える(笑)

そしてそこで「あそこもっとああしたら…」なんて話に花が咲き、次の日を三線片手にまた迎えて行くのである。録り直しも重ねて。(3年かけて、三線早弾きができるよになった←必要に迫られるって必要(笑))

今回初通し、
モメント(動機)の改めての確認なんかが入っているので、約二時間十分
あと一週間かけて削ぎ落とせるものを削ぎ落とし、ブラッシュアップし、開いていないものをフルオープンにする。
それだけ。

本日は、思いきり肉を焼く(食い放題ではありません)。
明日から大阪にてコーロさん「ハナシがちがう!」稽古。。。









2011年04月28日(木)



 春の稽古。

「修学旅行」キャスト二人変更もあり、
四年目にして、長の稽古期間。
とゆうか、去年も実はあまり取れていなかったし(実質時間)
、今年秋は全然時間が取れず


改めて確認したいこと、二人変わる(しかも、踏襲するつもりなしの役替えにつき)ことで、実際「芝居全体」が変わることを大切に。
ま、そんなことを殊更言わなくても、わかっている現場ではあるのだが。
流石3月にしたワークショップ二日間、このチームでも「芝居をする、つくる空気」にならずだった(時間がかかった)。
テーマとかあるけど、そんなことより「人を元気にするパワー」
底知れない作品。
色んな言い訳すべて無用、
こんなご時世、芝居で食わせてもらってる分の仕事をきっちりとするのである。
ぼくらの本分。
「良い作品を届けること」

稽古場の自由度たるや凄まじ(笑)←現在
…そこまでたのんだっけ…
新加入組に、届け。


2011年04月20日(水)



 CMHパンフレット掲載文


演出の戯言


コミュニケーションとゆうのは、普段当たり前のようにとっている気がしながら、実はとても難しいものだと痛切に感じている。

僕は聴者だ。

だから、本当に聞こえないとゆうことに関しては、想像はすれど、実感はやはりできない。

相手の側にたって、なんて意見が、いかに体よく無責任な言葉であることか…(とはいえ、その想像を捨ててはいかんのですが)

手がかりとして他の方と違うだろう部分は、かつて中耳炎であり「手術をしなければ、いずれ耳がきこえなくなる」とゆう手術を、物心つく前に両親が受けさせてくれたことぐらいだ。

コミュニケーションとは一体なんなのか、聞こえる同士でいれば、聞こえることを前提に相手がどう受けとるのかなんて、結構あさってにして喋っているのが常だし、

こうゆう機会に恵まれ、

初めて、普段どれだけ「耳」に頼って生きているのか、

「会話」「対話」とゆうものを、如何にいい加減に「そこにある当たり前のもの」として「ゾンザイ」に扱っていたか気付かされる。

そして、ひろえさんはじめ、ろうの方々と出会うことで、

普段、どれだけ五体満足な感覚を「鈍化」させて生きているのか、気付かされている。

「言葉」「身体」「感覚」全部使って、「感じあう」ことで

「壁」を越える。

最初に掲げたテーマと真っ向からぶつかっている今。

演劇という行為を、「コミュニケーションの再生」と言った先人もいる。今回は「コミュニケーションの発見」でもある。
とても豊かな時間だ。

真に人間のドラマにまで到達するべく―

 

これは一人の、大橋ひろえと言う、ろうの女性の著作を元にした物語である。
エネルギーに満ち溢れた彼女の、無限の可能性についての物語である。

でもそれは、ひろえさん自身が単にスゴかったからとゆうだけではなく、壁をひとつひとつ越えるのに、ぶつかり、悩み、苦しみ、助けられ、助け、やってきた結果(彼女にとってはあくまで過程!)の積み重ねであり、

立ち止まったり、ため息を吐いたり、前を向いているのがしんどくなったり、小さな痛みや悩みをたくさん持った人それぞれにとって、みんなの物語となれることを望んでいる。

本日はご来場くださいましてありがとうございます。

最後までごゆっくりご覧ください。

 

藤井ごう

 

2011年04月19日(火)



 そして千秋楽。

10時から昨日の総括、
で、当たりたいと言っていた、冒頭~アメリカまで。
他他を当たる。
その後、振り付けのakemiさん、歌唱指導もしている大西くんでダンス、歌。
それぞれが最後まで欲しい要求を伝える。
短いからこそのお祭りではなく。
大切な作品を作るため。
演者もよくついてきてくれている。

そんなわけで、←どんなわけだ。
昨日、大西くんが登場した一瞬に、
黙りで、akemi さんと何故か登場する(同乗するとも言う)ことに。
HEROのために(笑)

普段から「遊びは真剣に」といい放っている手前。

わざわざ小道具を買いに行き(というか、自転車を走らせてくれたのは大西くん)
ちょいとばかし水物なので、バラシ打ち合わせの最中、劇場さんに確認をとり、
音響、照明に確認をとり
←なんてゆうと、どんな大がかりな…と思われそうだが…
「ピンいれましょうか?」(照明さん)の提案を丁重にお断りし(笑)

同乗者akemi さんは衣装までバッチリ用意。。。
その衣装をみて、設定を決める。流れも。

そういえば、昨日大西くんは途端にソワソワしていたのを思い出す(笑)

結果、決めた通りにはなかなかできない、とゆう至極当たり前のことを確認する羽目になったが、思った通りシャボン玉はキレイだったし、
アメリカに渡って最初の出会い、HEROにとって新鮮で斬新だからいいか。

ここまで書いといてあれですが、
幕間休憩やら終演後に
「出てたよね?」
と言われましたが、あれは私ではありません。

舞台は、非常に落ち着いて進み、二幕の求心力。
人の心を捉えて離さない千秋楽でした。
思えば長い道のりのような気がしながら、
終わるときはあっとゆう間。

しかし、時期的なものも大きく関係しているのだなと思いながら、
終演後の客席とロビーの熱気、目の輝きに、
ぼくら「表現者」ができることは、やはり大きくあるんだと実感させてもらいました。
ひろえさんのエネルギー、舞台上から発せられる表現者たちのエネルギー、
それが最後、客席、ロビーから倍加されて返される。
こんな体験はなかなかできない。。。

また是非やってほしい(今度はちょっと長く?)大切な作品になりました。

ご来場くださったお客様、
心を送ってくださった方々、
ありがとうございました。


(いつもいつも来てくれる足利面々、
Bから坂口さん加納さん、三浦浩一さん、
青年劇場さんからも社長はじめ大勢、
ほかほか、、、感謝)

バラシ後は
もちろん打ち上げ。
サプライズプレゼントなんか用意してくれたりして、
嬉しい。関わってくれた全てのスタッフ、キャストさんに感謝します。
誰一人欠けても、この企画は成り立ちませんでした。
有志は残って二次会、三次会、
私は明日も稽古につき明るくなる前に、タクシー帰り。。。






2011年04月17日(日)



 初日?

劇場入りすぐ、9時半からチェック。
全体の総括のあと、転換など、昨日の段で流していた辺りを厳密に、テクニカル稽古。
まあ、兎に角、今回は「視覚的効果」を(つまり目で追ってて面白くあるように)私の演出としては異例に小道具まで使って多くやっているので、キッカケはかなり重要、その「お遊び」から、後半の「なるほどー」な効果にたどり着かなくてはいけないので、、、

その後、プレビューではお目見えしていない、カーテンコール手話ソングの当たりをする。なにしろこの手話ソング(曲目はネタバレさせません)、それだけで素晴らしく、強く、印象的で、本編を忘れてしまう程(笑)
要所に「役柄」「役の関係」をいれていくようにする。

昼、厳密には初日。
全体は、昨日の勢いから落ち着かせていこうな雰囲気で進む。
色々色テクニカル…ありながら、芝居はしっかり。
手話ソングも、とてもよい入り方ができたようだ。
客席、ロビーのボルテージ、昨日以上。。。

夜、
昼間気になった所は、個人的に。
テクニカルは、各セクション集まって台本を確認しながら。
心強い。
前半部、少し停滞気味で入るモノの、
後半山場は私まで持っていかれそうになる(笑)

今日はマチソワ、元R-vive面々、懐かしい顔が沢山。
他には、「島」制作のK嬢、修学旅行からカキザキこと相楽嬢などなど来てくれる。
夜はこの企画に私を誘いこんでくれた、板垣氏と、色んな話をしながら、刺身に舌鼓。

このタイトスケジュールの中、明日もチェックしてアメリカまでの当たり直し、
ダンス当たり、歌当たを予定。
客席の熱気に応える為にも、出来うる事は惜しまず。

音楽の大西くん、
演者として世田パブデビューの記念すべき日(笑)



2011年04月16日(土)



 プレビュー

午前から小屋入りして、昨日の場当たり続き。
進行をこちらにもらったので、まあ、楽にはなりながら、
何はともあれ、18時15分の開場予定時刻を考えながら。
←実ははなからその時刻までにあげられるのかどうか…を考えつつ。

明かりの構成にゾクゾクしながら。

途中途中休憩も挟みつつ、途中、振り付けのakemi 先生とバトンを渡しながら。
昼休憩前に、一幕をざっくり。
とはいえ、40分の押し。
二幕はオオモノめじろおし!

しかし、そんな関係上、途中芝居は抜いたり(キッカケの関わらない部分)しているんだが、いい緊張を舞台上は持続。
そんなオオモノを全てさらった頃には
正に18時15分
燃え尽きそう(笑)
…とゆうか、押して申し訳ありませんtoお客様

プレビューとゆうわけで、
後ろめではありながら、演出席、照明席がある中スタート。
思いの外、お客さんの人数も多く。
演出机の真横真ん前、後ろまで、関係者にかかわらず埋まる。
囲われた変な気分…
舞台上の「初舞台通し」=「プレビュー」の緊張感。
サインミュージカルてどう観たらいいのさ、+聴者、ろう者がしっかり混在する客席の緊張感が闘っている感じ。
ほどけるまでに随分かかった印象(とはいえ、寝る人も皆無、じっと見守られている)
二幕、あったまった客席との関係は成熟し、
よい終幕。

「聞こえる拍手」

「見える拍手」
が会場全体を支配する、
熱気!

さあ、明日からさらなる階段を上がっていこう。

来場いただいた、
鴨川氏、加藤裕、久行しのぶ、大久保恒氏らと何人かの出演者で、ひっそりと煩いムラサキで乾杯。

明日は9時半~チェックして
当たり直しをいくつか。
ハード(笑)

腰は、尾てい骨がおかしなことになっているものの、状況的に少し忘れられる。が、来週が怖い訳である。




2011年04月15日(金)



 小屋入り。

世田パブ小屋入り。
腰は続いて悲鳴。
とりあえず腰痛バンドして、早めの小屋入り。
劇場さんに周辺でよい整骨院か整体がないか聞いて予約。
劇場はなにしろ段差だらけなわけで、でもって今回は一日仕込み19時から場当たり予定とゆうタイトさなので、
その時までに動けるように、、、

散財(笑)

すべては、まず明日のプレビューに向け。
夜からほぼ予定通りに場当たり開始。
なんだか進行と情報伝達(どう進めるかの打ち合わせもなく、ろう者もいるのに…)が芳しくない中、
照明さんと

今日はここまで行けたら御の字

と言ってた箇所まで走りまわってなんとか到達。
腰は整体使用前に舞い戻る。
てゆうか、
照明が楽しい(観てのお楽しみ)

明日の進行を自分で進めることに決めて、
ギリギリ退館後、憲を連れだってビール。
結局一日仕込みって、全員の本番までのピリピリ感を煽ってしまうのだよなあ。

そんな中演者さんは引き締まってよい顔

明日は整体行く時間もないだろうな…


2011年04月14日(木)



 稽古最終日。

あれよあれよの感じで、もう稽古最終日。
思えば、まだ企画自体がボンヤリしたままご縁でお引き受けすることになって一年余り、改めて、原点にたち戻りましょうと話し、脚本の廉さんを巻き込んで九ヶ月、さんざん椿家珈琲館でプロデューサー、ひろえさん、廉さん、私で打ち合わせあーでもないを重ねて半年、ダンス稽古、キャスティング決まって四ヶ月、稽古に挑める台本がお目見えして三ヶ月、全体顔合わせして二ヶ月。
なかなか集まりが芳しくない中、通すと決めた日へ向かい始めて一月。
落ち着ける稽古場に入って二週間。
抜き稽古と通し稽古を重ねながら、の最終通し。
休憩込みの二時間四十五分。
素敵な物語がお目見えしそうです。

明日から小屋入り。
カンパニー力で向かいます。

チェック後、
制作、ひろえさんより感謝の言葉と花束をいただく。
段取り的に進むとこを「あんたはほんと、ムードがない(笑)」とひろえさん談。
ひと盛り上がり。
普段、「酒じゃないの?」とか言いがちな私ですが。
ありがたく、いただきました。
しかし!
まだ終わってもいないし、始まってすらいないのだ。

稽古場ばらし後、チーム大人で稽古場そばの気になっていた焼肉屋へ。
非常に美味かった。

さあ、明日!
なわけで、腰痛爆発な私です。





2011年04月13日(水)



 CALL ME HERO! ~もう声なんかいらないと思った~

ご無沙汰しております。
直前ですが、今週末に
ろう者と聴者混ぜ合わせで、サイン(手話)ミュージカルをしています。



Call Me Hero!~もう声なんかいらないと思った~

2011年4月15日~17日
於: 世田谷パブリックシアター

[脚本]比佐廉
[演出]藤井ごう

[出演]大橋ひろえ/片山千穂/須田真魚/真人大樹/田島健太/村松えり/本城憲ほか

【公演日時】 2011年4月15日(金) 19:00★
          4月16日(土) 13:00 / 18:00
          4月17日(日) 13:00
 ★=プレビュー公演
【会  場】 世田谷パブリックシアター
【料  金】 一般大人4,500円
       
       A席 3,500円
       ※パンフレット付
       ★プレビュー大人3,500円 
       パンフレット付
       
■サインアートプロジェクト・アジアン http://www.sapazn.jp/

          

「 I 'm Deaf!(私は、ろうです)」

2000年、夏。一人の女性がアメリカの地へ降り立った。
耳が聞こえないのにダンスが出来るの?
できるはずない…の常識にサヨナラ!
障害を持っていても夢を追いかける事はできるはず!
単身アメリカへ渡ったヒロエには、けれど多くの試練が待ち受けていた。
通じない手話や伝わらない思い、すれ違いや戸惑いの連続!?
つまずきながらも出会いを切り開く事で答えを求める彼女に待っていたステージとは…。

主人公大橋弘枝の著書「もう声なんかいらないと思った」をベースとして描いた、
夢を抱く全ての人に贈る幸せなパワーに満ちた
珠玉のサイン(手話)ミュージカル!
サインミュージカル 「CALL ME HERO!~もう声なんかいらないと思った~」


そんな訳で、
表現者として…
なんてことを突き付けられた三月を過ぎ、
芝居の灯も消してはいかんと
新しいことに挑戦しています。
大橋ひろえ、素敵な女優さんです。
総勢五十人からの作品。
歌あり、手話あり、躍りあり、手話ソングあり、勇気をもらえるエンターテイメント。
日数は少ない中ですが(公演日数も稽古期間も仕込み時間も(笑))、もしお時間ありましたら、是非ご来場ください。





藤井ごう

2011年04月11日(月)
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