再生するタワゴトver.5
りばいぶ



 今週は…

今週は、三鷹の芸術館で別役作品を。
塩見くん出演、演出は、B学座の若松氏。
どう作品と組みして観てよいかわからず…
終演後、久方ぶりで、三人で。
俳優の演出と、演出の演出(って当たり前の言葉だ)
について、あーでもない、こーでもないして、
次の日、
座・高円寺で燐光群の「ハシムラ東郷」を、本城さんと観劇。
九月に劇団劇作家でご一緒させてもらった鴨川てんしさん出演。
とても楽しみにしていたのだが、ん〜。。。
わたしの頭が悪いのかもしれんが、面白さがわからん。
一言で言うと、本城さんと連れだって観ると(しかもペア券)、打率が低い(笑)
野球選手なら、とうの昔に二軍落ちである。(汗)
その後、それでも鴨川氏、ともう一方、本城くん、でホルモン屋。
一軒終わって、ちょっと来年のことなどを、本城くんと打ち合わせ。
なんとなく、来年のわたしスケジュールも見えてきているので、それをふまえてR−viveもと思っている。
明日は三月の打ち合わせ、夜。
いろいろと遅れ気味ながら、
さて、どのように進むことやら…


2009年11月29日(日)



 インフルエンザ

しかし、学校公演、
インフルエンザ、延期やら中止やらが続く…←小劇場でも、幾つか、、休演とかあるみたいだけど。。。
修学旅行でも
ハナシがちがう!でも、、、
延期はまだいい、しかし、中止となると…
さらに、延期と言ったって、洋々と時期が折り合うというわけではないし。
全国的にもすごいことになっている中、
ようやく先週ニュース記事が…
なんでも扱いは自然災害と同じなんだそな。

このままでは、意図しない淘汰が進むことになり、この「数字ノ成果」全てのご時世で(とはいえ、仕分けとか整理を始めたていうことは悪くないとは思いつつ)芸術と言われるものなんて、更に拍車がかかる気がしてならない。
まさに、死活問題…

http://www.asahi.com/national/update/1122/SEB200911210068.html

漸く出たか、
という雰囲気がある一方で、
こういう記事が出ると、「あ、払わなくてもキャンセルできるんだぁ」って前例を見せるのはどうよ?みたいな意見もあるようで、それはそれで…
一つの情報を見たときの、あっち側とこっち側、
相容れる部分を探していかないと…

しかし、現状を知ることからしか、何も始まらないのだ…

2009年11月28日(土)



 This is st

話題の「This is it」をようやくみる。
最近は、夜のを見ようと思っても完売だったりして、機会に恵まれなかった。
そうです、MJの記録映画。
映画というか、ドキュメント?
まあ、とにかく、いろんな方から、「見ました?」を言われていたのと、その評価がとても高いので、(そりゃあ、故人であるという前提で、果たされなかったコンサート、という面を考えれば頷ける)見とかなきゃ、もあった。
で、こちらも規模は違えど作り手側であるからして、
きっと泣くよなあ、とか、漠然と思う。
で、
二時間弱。
MJの曲全編で(当たり前だが)、とても気持ちがよく、
で、途中途中挟まれる、共演者やスタッフのインタビューが効いている。
まるで、この映画をとることを前提としていたかのようでもある。
というか、編集がうまいのね。
MJの人となり、
リハーサルなのに真剣度の高さ、
こだわり、
諸々あって、へぇ〜なのだが、
作っている人に弱いわたし、
中盤からものすごく違和感を覚える。
確かに良い作品だとはそりゃ思うのだが、
一流の作り手はMJでなくたってリハだってちゃんとやるし、
自分の表現に極限までこだわるし、
そこにそれぞれの人となりがあって、
でも、問題は、「なぜそこまでリハだろうが、稽古だろうが、真剣に取り組むのか」
ということだ。
つまりは
「本番を見に来るひとたちがいる」
ということで、
「その人たちを満足させる」
ことを大前提としているのだ。
この映画(だか、記録作品)は完成しない作るという部分をクローズアップしている。
もしや、本人は未完成のコンサートを(つまり、不特定多数の大勢に見られることを想定していないコンサートのリハーサル風景)周知のもとにさらされることをどう思うのだろうか、稀代のエンターティナーとしては、大手をふるって見せたかったとは、とてもじゃないが思えない。
完成したものをちゃんと人に渡すために、稽古をし、リハをするのだから…
勿論、普通の人たちは、コンサートやイベントなんかが、どのように立ち上がるのかわからないし、知らない世界に触れるという意味でも覗き見るドキドキ感も手伝って、興奮する気持ちもよくわかる。わたしも、よく知らない世界であったなら、きっとそうだし。

見られなかったFANのため、、、
それはまあ、理屈としてはわかる。
で、乗せられて私も見ているわけだし…
しかし…

作り手側としては、素直に「いやぁやっぱMJいいよね」なんて言っちゃいかんと思うのだ。それでも、見るべき作品である気はしているが、金の匂いがちらつくのである。


2009年11月26日(木)



 悔やまれる

旅から戻って、
稽古の合間を縫って観劇。
金曜日は加藤健一事務所「高き彼物」(占部房子素晴らしい…)を見終わって、
合流してくれた師匠とちょっと一杯、と言いながら、
いろいろ報告やらもあって、かつ芝居のあーでもないこーでもないをしているうちに、すっかり熱くなり、終電の頃になって、もう一軒、というわけで、宅へお邪魔する(笑)
そういう流れなので、ヘンリー六世のZ席ゲット(一部から三部全て)に朝から並ぶ、ということは早々にあきらめる。
土曜日は新国立劇場「ヘンリー六世」(一部のみ)
超大河ドラマ。三時間、退屈なし。
鵜山さん炸裂してました。
清原くんも好演。
先が気になりつつ、二部のS席が若干出ていて、でもS席は高いし、
しかし、二部も見た上で、三部が見れないともっと苦しむことになると思われ、あきらめる。
日曜日はハイリンド
懐かしい「華々しき一族」とモリエール
知り合いいっぱいの公演。
華々しきの解釈はおいておいて(なにせ、これは非常によくできたシチュエーションコメディであると思っている私なので←笑いの舞台の教科書的な作品なわけです)、
好演だが、
最後の泣く母、姉、妹、ここがカットされたことの意味がよくわからない。
華々しきはやっぱり何と言っても、あの最後のシーンに集約すると思うのだが…
モリエールは普通に楽しかった。

いやぁ、二部、三部、見たかったな…
そういう芝居は滅多にお目にかからないので、
これは悔やまれる…


2009年11月22日(日)



 旭川。

昨日はキャスティング後三度目の養成所稽古。
もう、動きも少し入りながらの読み合わせ、一場ずつ、ゆっくりと。
…まだまだ(当たり前だけど)
しかし、読めば読むほどに、味の出てくるホンだ…

そして、本日から旭川入り、
とってもらっていた飛行機が午前便だったので、
もしや旭川動物園…
とか言いながら、もちろん、行きません(笑)
(ただ、行きはいいものの、園からの帰り、会館までの時間がよくわからないので、とも言う)
その代りと言ってはなんだが、とりあえず市内まで五十分くらいかけて出て、
すっかり、零度に近く、雪もぱらつく中、
旭川ラーメンの名店「蜂屋」で醤油チャーシュー。
会場入りの時間までその辺りを散策するうち、雪はガンガンに強くなり、
結局最終的には車で会場に。
なめてはいませんでしたが、やはり、尋常でなしこの寒さ。

北海道演館初日、
会場自体は俳優座劇場からかなり広がったけど、問題なし。
いい、これまた、初日、だった。

終演後は、スタッフさんたちと、お疲れ様会。
ワイワイと、名産を食しながら、名酒を飲みながらし、
終わりかけて、ラーメン屋へ。
わたしは町の人にリサーチ後、醤油ラーメンの土地柄で、
「味噌ラーメンが美味い店」
を食べに。
途中別れたスタッフさん達が既に来ていて、みなさま醤油ラーメンを食べてました。
しかし、短い北海道滞在、
明日は、昼公演を見て、東京にとんぼ返り、
ま、でも、芝居も、地のものも満喫の一日。。。
塩ホルモンは食べられませんでしたが(笑)

2009年11月18日(水)



 新風物詩。

気がつくと、今年もボジョレ解禁が目の前である。
すっかり秋の風物詩として認められた感のあるボジョレ。
(十一月第三週木曜日なんだって…)
流行りものにしっかり乗るわたしは、毎年、解禁日以外でも、酒は解禁しているわけだけど、そんなことを言いたいのではなくて、
ボジョレが日本で話題に上るようになってから、
毎年、「今年は一番美味しい」
と言われ続けているのは気のせいだろうか。
正直、よくわからないので(味)、真偽不明だが、
ま、気持はわかるし、
「二年前より美味しくないボジョレ解禁」
「三年前よりちょっと美味しいボジョレ」←これはちょっといい
なんて普通に考えて宣伝文句にはならないだろうから、そりゃあ仕方もないと思いながら、
とこんなことを言うと、若い方(早飲み型)が美味しいといわれるボジョレだけど、
「史上二番目に美味しかったと言われている八十九年より、どうも美味いらしい」とか、新プレミアも生みながら、さらに今年を「一番」ではないけど、史上「最適」の味である、という売り方も可能なわけだ。
←きっとこの方が真実味があるのではないか。
いずれ味である。
とはいえ、年々、出荷数(おそらく日本で)は減っているようで、
今年は、ラジオで耳にしたのは
「どうも今年は何十年に一度の出来」
なんだそうだ。
だから本当かどうかは知らん、
これではワインの味は天井しらずだし、
原料の葡萄も毎年美味しくなり続けている、ということなのか、はてさて、
これは甲子園、並びにドラフト辺りで必ず言われる、
「十年に一人の逸材」
が二年周期くらいで出てきているという事実と似ているのか、
その逸材はなかなか活躍できないという事実とは関係ないのか、

実際問題、ワインそれ自体、誰がテイスティングしたんだろう…

そんなことをブチブチ言いながら、
なんてことはない、母国フランスより早く解禁されるワインを傾けているに違いないのだが…
美味ければいいのだ(なんだそりゃ)

2009年11月17日(火)



 台本つくり。。。

エンバース東京公演、無事終了。
わたしは、この後北海道演劇鑑賞会立ちあげまで同行。

そんな中、某小学校のオペレッタの台本作りのお手伝い、というか相談役に。
例年、六年生が自作のオペレッタを発表するのだそうで、
さてどんな感じで進むのやらと思っていたが、
生徒の代表者たちからなる(二十人くらいいる男女)話し合いが行われ、
先生は基本的に助言のみ、
テーマを決める→時代を決める→設定を決める
こんな流れかな。
とはいえ、簡単に進むわけもなく、そういう時間も含めて、よい時間だよなぁと思う。
なんだか、勿論、大人と子供の違いはあるにせよ、
構成会議とあまり変わらないかもしれない(笑)

積極的に参加する子、
隣に自分の意見を言ってもらおうとする子、
ぶっちゃけ興味がない子、
一生懸命考えてきたのに、一言発しただけで否定されてしまった子、
大人顔負けの意見を言う子(例「これは一年生も見るのだから、テーマから考えても、わたしたちよりになりすぎると、伝わらないのではないか」)
時代劇にこだわる子、
ただ雑談している子、

いいのだ、いろんな奴がいて、物語はできあがるのだ。
これを「子」ではなく「人名」にしたら、確実に構成会議である。
で、ちょっと意見を求められたりするのだが、
まあ、最初は様子を見させてもらって、

印象としては、「現代」←つまり「今」

舞台とすることに、なんの「面白味」を感じないらしいということ。
で、「未来」やら「過去」やらがとても多く意見として出てくるのだが…
別におっさんが小学生を憂えたわけじゃないけど、
それは確実に「大人」が与えている影響からだと思われ、
「今も」よく見ると、面白いこと、周りにいっぱいあるんじゃない、と一言だけ。
次は具体的ストーリーに入っていくらしい。
どうしても限られた時間の中だから、単純にブレインストーミングをする時間はないのだが、そこから入れたら、もっといろんな意見が出てきそうだなとは思いつつ。
大事なのは、自分の意見はもしかしたら通らないかもしれないけれど、
そういうものが集まってくることで、意見が出て、賛成がでて、反対がでて、折衷案がでて、始まりの時には一人だけではまったく思ってもいなかったその日の「終わり」ないし「結論」まで達せる事、これが面白いのだ、
もう、ものづくりという意味でもしっかり、集団創作は始まっている(笑)

わたしは確実にこういうものに「参加しなかった」子供だったのだが(汗)、
こういう学校の姿勢は、
ちょっと羨ましかったりして。

2009年11月16日(月)



 独演会

本日は無事六本木に復帰して、マチネのみ。
マチネ終り、俳優さんの退館を待って、一路日本橋へ。
日本橋の「たいめいけん」で行われる、
八光亭春輔師匠の独演会を観に。
とはいえ、やはり遅れてしまったのだが、
1ビル全て料理屋のビルの四階座敷にて。

春にご一緒させていただくご縁で、
今回は観にいかせて(聞きに?)もらう。

普段、作品を「どう見せるのか」なんてことを至極考えているわたしにとって、
落語の世界の奥深さはやはりすごいもので。
聞いている人の想像を進めていく作業、
しかも、一人で、
かつ、装置もなにもあったものじゃなく、
あるのは、手ぬぐいと扇子くらいのもの。
←当たり前だけど
演者さんの力量、というものが完全に試されている。
しかも、常設小屋ではない、蛍光灯の明りの元では、
その苦労たるや、相当なものでしょう。
(が、そういうところでやっているからこそ、鍛えられてきたともいえる←元々は屋外からだしね…)
改めて気がつくことは、
喋る技術は勿論だけど、
やはりリアクションなんだなぁということ。
そう頻繁にはとれないけれど(イチイチとっていたら間延びして仕方ないの、端的に必要なところだけ)、いわば、こちらが話されている相手の顔を想像する時、正にその瞬間、である。
だから、こちらの想像もグッと膨らむ。
役の人となりが見える。
知っている噺が二本と、知らない噺が一本、
流石にギュウギュウの中、腰痛でましたが、楽しく拝聴。
なんだか、やる気がでた(笑)


2009年11月14日(土)



 無事に。

イレギュラーの佐野公演もなんとか終了。
昨日も終わった後やはり稽古をして、今日も朝にやっぱり稽古をして、
で、午前中公演の学校は、
足利演劇大学の時に助手をやってもらった島ぴいのいる学校だったりと、
この不可思議な縁(イレギュラーがここ(佐野)で起こること自体も含め)はなんなんかなぁと思ったりする。
来年もなんかありそうだし。
午前中公演を終えて、チェックを個々にまわって帰京。
帰京前に栃木市まで足を伸ばして「田舎茶屋」で手打ちそば。
ここは、天ぷらやらやらやら
もちろん、そばも美味いのです。
使い切った感のある英気を養って、
忘れられているかもしれない(汗)六本木へ。。。

しかし、今回のことで、改めて確認できたことも…

去年書いたホンの中にもでてきたけど、
「人間は不測の事態に遭遇したその時、どう処理するかが肝心…云々」
身をもって体験(笑)←とはいえ、いつも心得ておくべきことながら。

2009年11月12日(木)



 イレギュラーを楽しむ。

修学旅行班のイレギュラーで、代役稽古をしに栃木県は佐野市まで車をとばす。
わたしの到着前までに、なんとなくの段どりと、セリフ合わせをしておいてもらって、
到着後稽古予定。
とはいえ、今日は、前述の通り、俳優座でエンバースの初日だったりするわけです。
方や、六本木にいなくてはいけないところを、快く送り出してくださり感謝至極。
もう二度と御誘いはないかもしれないな…なんて思いつつ(笑)←しかない…
なにより、もう一人、助手を用意しておいて、本当によかったと、十月も散々思い散らかしたのだが、改めて。調子のいいことである。もえこ感謝。
さて、そんなどこにむかって後ろ髪を引かれる思いなのかよくわからないが、
到着後、出来得る限りの稽古。
この班
決め打ちの稽古をしていないので、
代役といっても、所謂「ここでこううごいて云々」のことを決めていないので、拠り所を見つけるまでが兎に角大変。
しかし、突然の事態もこの班、人が変わることを「楽しんで」いる感。
しっかり新たに受けて、新たに返す。
こういうシンプルさはやはり大事。
受け取る側の懐が深いと、新しいこともなんでもできるのだ。

とにかく不幸中の幸いだったのは、
代役が五人組でなかったことと、
いくら初日とはいえ、プレビューも済んでいたことと、
こういう事態を想定してか(していない)助手を二人にしておいたことと、
そして、乗り打ちでなかったこと(朝仕込んで昼本番とか)と、

代役とはいえ、プロンプも入れない宣言をして、
かつ、それが本役の時に見るものと、
そん色があってはならないわけだし、
だから本当は、わたしがこの場で「代役」なんて言葉を使っていること自体おかしいのだが、、、
こだわるのである。
ざっと最後まで触ったところで頭に戻り…
なんてやっているとあっという間の退館時刻。
明日も朝一で最初のシーンをやることにして退館。

なぜかやってきたPちゃんも含めて何人かで乾杯。
明日は「宝来軒」(佐野ラーメンの名店)でも食って…



2009年11月10日(火)



 エンバース

2009/11/10(火) 〜 2009/11/16(月)
会場 俳優座劇場

出演 長塚京三, 鷲尾真知子, 益岡徹
脚本 クリストファー・ハンプトン
演出 板垣恭一
料金 ¥7,000円- (全席指定/消費税込み)

サイト http://www.stagegate.jp/performance/2007/embers2/index.html ※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。
説明 シャーンドール・マーライ作、クリストファー・ハンプトン脚本、長塚京三訳『 エンバース〜燃 え 尽 き ぬ も の ら〜 』。この芝居は、光輝溢れるハプスブルグ家が崩壊し、オーストリア・ハンガリー帝国が滅亡して間もない1940年、ハンガリーの片田舎に佇む古城の一室が舞台です。

館の当主、旧オーストリア・ハンガリー帝国の将官「ヘンリック」が、かつて親交のあったある人物の到着を待ち構えています。幼年学校、士官学校、近衛連隊を通じて、彼の無二の親友だった「コンラッド」です。実に41年振りの再会。でも友好的な邂逅ではありません、復讐にも似た、波乱を含んだ対決です。

彼らはともに75歳。さらに、この芝居の3人目の人物、ヘンリックの乳母の「ニーニ」は、90歳を超える老婆です。以上3人の老人が、この芝居の登場人物となります。

75歳の老人ふたりが、もうどうにも取り返しのつかない人生の悔恨を噛みしめながら、はたして自分たちは、ひとりの女性を「本当に愛した」と言えるのかどうか、自問し始める。あまり馴染み深い図柄ではありません。しかしこれ以上に演劇的な構図というものも、そうはありますまい。

紳士の面目、誇り、あるいは友情の神聖さ。それらはそれ自体、きわめて貴くはありますが、愛する人に捧げる「自己犠牲」の前では決して等価と言えない。人を愛する喜びとは、その人のためになら、いつでも自分を投げ出せるという喜びではなかったのか。
ヘンリック役には、今回、翻訳も務めた長塚京三。長年、心に温めていた企画だけに、観る者に、『愛することの喜びと感謝』を、伝えてくれることでしょう。


張り付けです。
演助していた作品ですが、
なかなかにいいのです。よかったら。


2009年11月08日(日)



 ゆっくり。

エンバース、来週から俳優座で東京公演。
十日から十六日まで。
ちょっと値ははりますが、良い芝居です。

で、その前に朋友の芝居をその俳優座に。
昨日の定年ゴジラといい、昨日の芝居といい、
二日連続、高齢化〜、のお芝居。
しかし、もちろん内容は違うのだが、テーマみたいなものが劇団間で打ち合わせされていないにも関わらず、芝居は似た時期に似た芝居が行われる。
不思議なものである。ま、その時の状況から鑑みて来年は、とか、再来年はとかするわけだから、自明と言えばそうなんだろうけど。
実はその辺の先見の明を磨いておく必要がとてもあるのかもしれない。(って、この二作がだめだったということではなくて)

終演後、来年の件でそばの居酒屋で打ち合わせ。
ぶっちゃけ話と、こちらからもぶっちゃけ話をして、散会。
ゆっくりゆっくり進んでくれればよいな、と思う。

2009年11月07日(土)



 祝。

世間一般のジャイアンツファンにとって、
午前中から深夜にかけて、なかなかここまで盛り上がる日、なかなかにない。
ヤンキース残留かどうかはおいておいて、松井がMVP。
勝手に同い年で、
勝手にかつて年収を比べて、「三百年と一年」みたいなことになって(今や計算するのも恐ろしい)、
勝手に感情移入してしまい、
日本中に一体どれだけこんな一般人がいるのだろか
しかし感激である。
日本中大騒ぎ。
なにせ、臨時ニュースで流れるくらいだし。
で、シリーズ巨人はサヨナラ勝ち。
それも九回の裏に亀井と阿部が…ホームランて。
こうなれば、それはもう、杯を傾けることになるわけで、
美酒である、美酒。

文学座「定年ゴジラ」をサザンで観劇。
原作が好きで、
手練手管のベテランさんが、こなしていない感じはとてもよかった。
しかし、長いなぁ(笑)
観劇も感激といきたいものである。
観劇もね。

いやぁ、めでたい。


2009年11月05日(木)



 このとこ。

月曜日は鎌倉まで青年劇場さんの3150万秒と少しを観に。余裕を持って一時間以上前に着く予定で車でKさんと、
が、高速から大渋滞が始まって、早々に下の道にするも、遅々として進まず、途中到着予定時刻がさんざんリミットを越えながら、なんとか開演に駆け込む(汗)
お陰様で昼も食えずで、
終演後、皆様にお疲れさまでしたをして、一路カレー屋へ。途中寄ったお寺さんで、正に天気の境目(ここ、晴れ、そこ、雨)に遭遇したりして…

しかし、日本シリーズが楽しい。勝った負けたは別にして、試合が引き締まっていて面白いのだ。手に汗を、地味な試合展開でどう握らせるか、こういうところが、この両チームはとても地道だが、うまい。

火曜日は修了公演の台本を決める。

色々意見はあれど、一番今、難しそうなハナシ((笑))←どM

人を造作するに適したホン
「萩家の三姉妹」
はてさて、
装置もふくめ、如何にしたものやら…
が、楽しみだったりする
一見そうは見えないが、人間讃歌なのである。
←誰がなんと言おうと。。。


2009年11月03日(火)



 惜しむらくは。

売り切れ中、
Kさんにさんざ動いてもらって手に入れた
維新派「ろじ式」
去年の琵琶湖公演が見られなかったので、とても楽しみに。
とはいえ、野外でもないので、さて…とか思いつつ、

相変わらずの開演前、野外につくられる手作りの屋台でちょっとつまみ、
が、酒を持っては会場に入れず…

素敵な装置。
低めの静かなビート。
心地よいビートにしっかり眠くなる(笑)
近いので、俳優さん一人ひとりの顔までしっかり(白塗りだったりするので)、
面白いのは、目が行く俳優さんは決まって同じだという事実。
きっと「技量」ではない、なにか、なんでしょう。
この空間に、これでもかの物量。
で、しっかりその物量が空になったりはするのだが…
周りに知人はいないのだが、順繰りに船をこぐ(笑)
で、終わって、みんなそんなことはなかったかの大拍手(笑)←わたしも含め。
期待値が高すぎ。
いや、すごいんだけど、やっぱり。
惜しむらくは、でも、琵琶湖を見たかったという気持ち…

修学旅行も、中止、延期、など出ている。
これから、インフルエンザ本格シーズン、大変だ…

2009年11月01日(日)
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