再生するタワゴトver.5
りばいぶ



 この花

この花おるな
劇読みの二作品のうちの一つ。
稽古二回目。
こちらはとにかく、誰が誰に向かって話しているのか。
(そこを明確にしないと、ただの不条理、または、昔のアングラになってしまう)
ということと、
部屋、
というキーワードがあるので
そこを活かしながら。
俳優さんたちの消化吸収、発露が早いので、こちらもガンガン刺激される。
作家さんの作ってくる小道具もこれまた笑えて、
いい物語が、
おつたえできそう。

いい作品をつくろうと、現場の総意で創意があることは、
相違とは違い、至極よくなる可能性をはらむ。

2009年09月27日(日)



 演助だけど。

読み合わせ。
昼間は読み合わせ三回目。
実質の二人芝居。
読み合わせからドキドキする。
途中から、プロンプみたいになってたし(笑)
立ち稽古も非常に楽しみ。
夜は修学旅行。
この辺りからは、後半戦をメインに据えつつ、
今回の目標としては、後半戦を芝居メインで進める。
↑今までもそうだったのだけど、効果的面が強かった。

身体に入ってしまっている慣れを抽出して、
そぎ落とせれば、もひとつ、先の作品世界に出会えそう。

やはり、自家発電の俳優さんたちが並ぶと、
その先の世界がどう進んでいくのか、ということにドキドキできる。
この感覚を信じよう。

2009年09月26日(土)



 金の卵

金の卵。
全三回の二回目。
リーディングというくくりながら、「絵」を動かす必要を読み取り、
その段取りを組みつつ、ゆっくりゆっくり、
ほふく前進のように進む。
理想としては最後まで触りたかったが、そりゃ、なかなかそうはいかないもんです(笑)
作家さんと費やしてきた時間分だけ、もっと面白いものを、と思いつつ、時間の限りを考えつつ、

明日から、久方ぶりの演助作品も始まる。
もう、なんのこっちゃやら、である。
スケジュール帳を確認しないと、次に自分が行くべきところがわからない(汗)
今日もしっかり、けいこ場を間違える。(ま、早めに出てはいたので、実質遅れてはいないのだが)
「書いとかないと忘れる」
ふむ、これいかに。

ただ、なにかに対して、
これは敢然と立ち向かわなくては、
と思っている、昨今。

2009年09月23日(水)



 修学旅行

修学旅行。
十日から始まった、秋の旅の稽古は、二勤二休くらいのペースで進む。
で、この二日は、じっくり、長めの稽古時間を費やして、
頭から、特に前半戦、の会話を改めて成立させる目的。
と、一人ひとりの背負っている「モノ」を再確認しながらじっくり。
想像する、ということにかけて言う必要のない現場は楽しい(笑)

いつものことだが、とにかく「前はこうしてた」ということにとらわれず、
いつも「新しい」気分で作品と、人物とに出会い続けること。
「外れる」なら、しっかり稽古で「外れて」おけば、確認もできる。
また、新しい「修学旅行」(別に奇をてらったりしてる訳じゃないけど)
がお目見えできそうな予感に満ちている。

本公演組がいるので、いないところは代役で、代役の影響で芝居が変わる。
それすらもプラスに変化させて。

そんなけいこ中にTEL
「演出プランを、おしえろ」

なんのこっちゃ…

2009年09月21日(月)



 忙殺。

なんだか、忙殺スケジュールにて、アップもママならず。
月曜日は、
既報、いずみをしのぶ会をB学座時代の同期と、エクストラで。
R-viveとしては、また来月にやる予定。
火曜日から、後期の養成所が始まり、
本を考えつつも、夏休みで思いっきりなまっている、身体と心と脳みそをアップする。
しながら、候補をあげている本のことを考える。
「今、現在の状況なり、実力では、手の届きそうにないもの」
これが、今回の作品を決めるテーマ。

で、これからしばらく演出助手をやる(実にひさしぶり)の現場から、こちらから提案したスケジュールのオッケイをもらい、ややほっとし、
先日既報の劇団劇作家さんの稽古が始まる。
とはいえ、数えること、三回。ずつ。
リーディングとはいえ、
「言葉を伝えることは勿論、だが、作品の魅力を伝える」には
はてさてどうしようか、
というわけで、演出プランを練り、
その通りに進まないのは当然な訳で、
その「限られた」時間で、最大の効果、ということをことさら思う。
で、週に、二日くらい寝かす時間、をとりながら、
青年劇場さんの修学旅行の稽古を、今期は全体の時間としてはたっぷりもらっているので、じわじわと、新鮮さを保ちながら、だが、春の旅で気になっていた部分やら、こもかーくチェックしながら進む。

もうなんだか意味がわからないスケジュールながら、
どの現場もとても素敵な人々に恵まれ、
明日のことはよくわからないが、
なんだか、よいものを作れる空気は満載だ。

九月もあっという間に半分を過ぎた。
そういえば、青年劇場の新作も観たな…

是非にも、「魅力」あふれる、作品との付き合い方をしたいものだ。

2009年09月19日(土)



 劇読み。

劇団劇作家「劇読み!VOL3」


劇団劇作家の本公演「劇読み!」の第3弾!
8人の劇作家の戯曲をフェスティバル形式でお届けします。

【公演ラインナップ】
●「この花折るな」作=守 夏代 (演出=藤井ごう)
●「痩せてたまるか!」作=相馬杜宇 (演出=山本健翔)
●「時はおもちゃ箱に詰めこんで」作=錦織伊代
  (演出=関根信一)
●「ざっとむがし、あっとこさ」作=佐藤喜久子
  (演出=山本健翔)
●「金の卵1960 〜あすなろう〜」作=三浦実夫
  (演出=藤井ごう)
●「月、白き水晶の夜」作=有吉朝子 (演出=関根信一)
●「短編連続上演」 (演出=関根信一)
  ・「どっきり地獄」作=黒川陽子
  ・「幕切れ」作=相馬杜宇
  ・「ムラサメ」作=坂本 鈴


【キャスト】
稲葉智美
枝元萌(ハイリンド) 
遠藤純一(劇団昴)
遠藤好(青年座)
及川陽葉(劇団 俳協)
鴨川てんし(燐光群)
河合杏奈
河嶋政規(プロペラ☆サーカス)
菊地一浩
岸槌隆至(文学座)
日下部そう(有限会社プリッシマ)
小泉真希(俳協)
斉藤真(劇団俳小)
阪上善樹(サムライプロモーション)
清水愛(俳協)
志村彩佳(WHOOPEE)
鈴木弘明
高橋義和 
手塚美南子(天然工房)
西田夏奈子
西山水木(La Compagnie An)
はなたろう
原陽三(青年劇場)
日榮春華(劇団 俳協)
福井裕子(演劇集団 円)
藤あゆみ
三原玄也(オフィスクロキ)
矢原将宗(THEATRE MOMENTS)
山本悠生(俳協)


【スタッフ】
総合演出:篠原久美子
演出:関根信一(劇団フライングステージ)
    藤井ごう(R-vive)
    山本健翔

【日程】2009年10月7日(水)〜10月12日(月・祝)
【会場】
TACCS1179
〒161-0034 東京都新宿区上落合1-17-9
TEL:03-3950-5718

【アクセス】
西武新宿線下落合駅北口、南口から共に徒歩2分

【チケット料金】 
各ステージ券(自由席)/2,000円 
シンポジウム/1,000円 
全日程フリーパス/5,000円

というわけで、宣伝です。
私は
「この花折るな」
「金の卵1960〜あすなろう〜」
の二作品を演出します。全然違う世界観、これはなかなか(笑)
タイムスケジュールがかなり変則ですので、
お気をつけください。

この花折るな 七日(水)19:00〜 十一日(日)11:00〜
金の卵    十日(金)13:00〜 十一日(日)16:30〜











2009年09月15日(火)



 魅力あるもの

日曜日は、桜美林に別役実さんの講演を拝聴、
劇作のモチベーションのはじめは、いかに、ウソを当たり前のようにやるか。
そこから更に広がる世界。
なるほど。
単純にも、アツクなったところで、こっからしばし付き合うホンをいくつか一気に読み上げる。

これから一月、怒涛。
縁あってやらせていただく作品、どれも、
「魅力あるもの」にできるよう。。。

2009年09月13日(日)



 3日目

修学旅行ワークショップ三日目。
稽古場が前2日にくらべ狭かったのもあり、身体のメンテナンスから。

一人一言はたまたまあった(笑)ボールを「受け渡し」の道具としてプラスしたことで、昨日一昨日よりもシンプルになる。
ほんとに感覚というのは不思議で、言葉だけでなく、一つボールを「受け渡す」という枷が増えたことで、普通に考えればややこしくなるはずのこと(現に、それだけでは全くひとりの人間が話しているように物語は作られなかった)が、単純化される。
ま、だから昔から俳優ないし、「枷」を与えるとよくなる、というのだろうが、
きっとある意味、いい意味でその目的とされることから、「無責任」になれる、ということなのだろう。

行われている事の核からの距離の取り方、そこを自在にできれば…強いだろうなぁ(まあ、難しい)

同じ台本で6チーム×2バージョン、3日間の成果発表。音も各チームで決める。
わたしは、音響である(笑)
一つのテキストからどこまで可能性を広げて、
とらわれず、でもとらわれながら。

各チームの特色が出て面白かった。
(しのごの言わない(笑))
やっていることと、伝わることの違い、これは大事。

改めて来週から修学旅行の台本に戻って、稽古なわけだが、
もともとが、この「沢山の可能性」の中から出発したのだ、と私も含めて改めて。



2009年09月12日(土)



 二日目。

修学旅行ワークショップ二日目、
昨日のメニューを確認しつつ、先に進める。

久々にむりやり記憶(初対面の集団に名前をすぐ覚えさせる=この場合は名前ではなく、好きな俳優とか)→定着させない(名前を覚えさせる目的の場合は次に定着させるのだが=関係が一気に近くなるから)ということで(どんどん呼ばれる名前が変わっていく)、名前鬼(名前を使った変則鬼ごっこ)なんかをやってみる。これはもう、どんな人が提供しても盛り上がるので最近全くやらなかった(笑)←修学旅行班では、やったことがあるつもりで、やってなかった。
さて、名前鬼は至極オーソドックスなシアターゲームなので、知っている人は当たり前のように知っていることではあるが、
なぜ人は追い詰められると自分の名前を呼んでしまうのか、である。

ルールとしては、鬼に捕まえられる前に、別の人の名前を呼ぶ、という至極簡単なものである。
ちょいと違うのは、呼ばれた人が鬼になる、という理不尽極まりない流れだが、この場合、あまり関係ないが。守り→攻め→守りと移り変わっていく様は、サッカーの試合の如く。

鬼に迫られ、焦れば焦るほど、
奇声をあげる、
いいオトナが全力ダッシュで逃げる、
何を喋ったのかわからない、
いない人の名前を呼ぶ、
などが症例としてあらわれるのだが、
重症度の高い症状として、自分の名前を高らかに叫ぶというのがある。

小学生とき見たような、授業中、先生に向かって「おかあさん」と呼びかける子供とちがい、先生に向かって「自分の名前を」呼びかけるわけである、ありえない
総じて我々はそれを自分好きと呼ぶが、

更に悪いことにはこの病気が一人発症すると伝染する、つい今し方「自分好きー」とか突っ込んでいたやつまで自分の名前を高らかに

人間焦るとろくなことがないという当たり前のことを思い、
どういう自分の状態かをしること、自分を知ることはとても重要だと改めて。

一人一言では、
物語がなかなかつくれない、シンプルに受け入れて次に繋ぐというのはなかなか(笑)

終わりで
スターダスのカンパニー公演、「夏の夜の夢」
西沢氏演出。
爽快でさすがである。
構成が見事。

乱暴でいそうで丁寧な導き、◎
俳優は、是非にもう一歩踏み込んで苦手を克服していってほしい。



2009年09月11日(金)



 一週間空いて

修学旅行、秋旅が10月頭から始まるため、稽古開始。今回は、全員揃っての稽古時間が非常に短いため、飛びながら、ペースをつくっていく意味合いもあって、日数は少ないけれど、熟す時間も考えての一月。
最初は身体と感覚と回路をあげるワークショップ。
日常生活でどうしても鈍化する感性を回復。汗はダラダラ脳みそグルグルである。かく言うわたしも、打ち合わせとかいって、ただ座っていることの多かった夏を過ぎ(笑)、回復回復
忙殺の日々が始まるわけで…
前半3日は、本台本とは全く関係ないテキストを使って、立ちまで。
改めて本台本に戻る時の準備だ。頭やわらかく、心和やかに。


終わって
出演の太郎くんと一杯。
先週、彼が出演していた作品のことなど肴に。
で、場所が東中野だったので、高安ねえ様も合流、図らずも永く熱い夜。。。
なんやかやと八月末から停止状態の(勿論、打ち合わせなどは進めているが)脱却して、
劇団劇作家、他、九月は開始される現場が目の前、
全てがよいものに、なるよう。

2009年09月10日(木)



 秋の夜長。

色んなことで、連絡はいったり、連絡したりでばたばたに始まった夏休み明け。九月。殊更に自分とか人とか、そんなことを思って、感傷的すぎてあほらしくなる。
そんな気分を増長させるように虫の音もすっかり
秋の風情。

田代君、石塚さん出演の「THE DEEP」を劇小に。
うーむ…
確かにセットはすごいけど…

秋の夜長は、酒を誘う(笑)
←呑んでないけど。

2009年09月03日(木)
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