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創作帳
ささめ
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2005年06月15日(水)
2頁 『電脳箱の分身に関して』

ひたり、と白い足が床に落ちた。
まだ幼い女の右脚。さらにひたりと左の。

ひた、

ひた、

冷たさを思い起こさせる平坦な音が歩む。



見やれば薄昏い闇。

隔て、隔てた彼方にかつての居場所。
傍らに居た筈の人々。

隔てたのは自分だったと思い出せども、
記憶はどろりとまどろむ泥の底。
掬わんと思えど、気だるい腕は沈黙の底。

遠い。

遠い。




ひた、    ひた、



  ひたり。




いつしか止まった歩みのままに、
黒い瞳がひたりと閉じた。



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戻りたい、戻らねばと思うのですが、
正直なところ、気が乗りません。
離れすぎたんだろうなと思います。
…悩むばかりで日々が過ぎます。

決着をつけねば。