小説の構想やら更新予告やら短い話やら。
誤字脱字やら単語が中途半端に途中だとか色々あるけど気にしない。

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昨晩のチャットでの暇つぶし作文
2003年08月28日(木)

 瞬間的に、この関係を恐ろしいと思う事がある。
たとえばそれは千石が笑った時であったり、シャワーをあびているときだったり、別に何か特定の条件があるわけではない。
ただ、共通しているのはその理由だ。
いつかはこの関係も終るのだと自覚する度に、この関係を恐ろしく思うのだ。
そして依存している自分の愚かさを呪うのだ。
恐ろしい、と思う。つくづく。こんな関係。いつ終ってもおかしくないと思う。
だって、俺と千石は恋人なんていう甘ったるい関係ではないのだ。キスもセックスもしていようとも、恋人じゃない。
友達ですら、ない。
割り切っているつもりではある。けれどふとした瞬間に自覚して、恐ろしいと思うのだ。
千石といる事が幸せだと思っている自分に気付く度、なんて恐ろしい関係なのだろうか、と。

 「声……聞きたくて」
千石は時たまそう言って電話をかけてくる。大概は深夜だ。
電話越しに、外の排気で汚れた冷たい空気を感じ取れるような気がする。そんな電話。
その電話で千石は必ず「声聞いてたら会いたくなった」と言って電話を切る。そしてそれから十分もしないうちに家を訪ねてくる。
そんな回りくどい事なんてしなくても良いのに、千石はいつもそうして深夜に家を訪ねてくる。薄汚れた冷たい空気を纏って。
する事は決まっている。そうして千石が訪ねてくる時は必ず身体を繋げる。ただすこし、その行為に優しさが含まれているぐらいで、行為自体はいつもと大して変わらない。
そもそも、その優しさだってただ単に極力音をたてないように気をつかっているからなのだ。

 愛だとかそんなものは、この間に何もない。

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続かない。
オチは結局は両想いっていうか恋愛感情程度は間にあるとお互いに気付くとかそんなんの方向で。



南くんちの家庭の事情
2003年08月05日(火)

 チャリン、という金属音。瞬間的にその方向に目を光らせる。
自分の足下なら踏んで、違くてもかけよって。

金の重みは命の重み。
一円だって大事な金。


「……っしゃあ百円!」
今日もまた、百円を拾ってガッツポーズをきめる。東方は呆れた顔をしただけで、もう何も言わない。
貧しい?嗚呼何を今更そんな事を。

「つきあってられない」と先に帰り道を急ぐ東方に置いて行かれて、少しショックをうけながらも自販機のおつり受けをチェックする。
たまに残った取り残しの小銭だって、やっぱり大事な命の重みがする。

「あ」

小さく光る金属。
手を伸ばせばきっとこの指先でつかめる。

すかさず地面にはいつくばり、自販機下の五百円玉を目で捕捉する。
五百円。小銭の中で一番の大金。
逃すわけには、いかない。

そっと手を伸ばして自販機の奥の小銭を取ろうと目一杯腕を伸ばす。
あと少し。
もう少し。

ようやく小銭に触れた指の感触に感動を覚える。
そして貯金箱にこの五百円玉を入れたらどんな音がするだろうか、なんて考えながら腕をひく。



「?!」



それなのに、そんな幸せ気分をぶちこわすように腕が、抜けない。

一生懸命腕を抜こうとしても、ひっかかった腕は一センチも動いてくれない。しかも今更だけど腕に痛みが走っている。



嗚呼、神様はなんて不公平なんだろう。
そんな風に自分すらも怨めずに神を呪う火曜日午後四時三十五分。

--
貧乏南。

この後、通りかかった跡部に缶珈琲を恵んでもらう。誤解だ、と言いはっていた南も有難うと号泣しながら跡部に感謝する。腕がぬけなくても缶珈琲はしっかりと握りしめたまま。
跡部は心底呆れてそんな南を不憫に思う。

そんな話。

……。
ネコタサンニハカナリムリダヨー。

話してる時はいいんだけど私が文章に直すとどうにもなぁ。


ちなみに楠桂先生の漫画は好き。



大変!クーカズ萌えだ!
2003年08月01日(金)

 唐突な謝罪の言葉が理解出来なかった。
「悪かった」
「ぁ?」
何がだ、と問い返したが、クーガーは黙って空を扇いだままで、答えなかった。
「お前……あの子を護りたいか?」
「かなみか?」
「そうだ」
「そりゃ、当たり前だろ」
「……そりゃよかった」
「? さっきからわけわかんねーよ」
「はは、お前にわかるように言ってないからな」
「ンだよ!馬鹿にすんな!」
「怒るなって。短気なの変わってないのな、カズヤ」
「カズマだ!」
悪い悪い、と俺の頭をくしゃりと掻き撫でて笑う仕草、とか。
「昔と変わってねぇのはあんただろ」と言おうと思ったのに口を開いても声が出なくて、瞼を閉じればどうしようもなく目頭が熱かった。
 まだまだ俺はこいつの前ではどうしようもなくガキで、それがどうしようもなく悔しかった。
 どうせまた、こいつは俺をおいて行くのに、それなのに、わかっているのにどこかで期待をしている自分があんまりにも女々しく感じて、悔しかった。
 「……バカみてぇだ」
手を払い除けてそう言うと、クーガーの溜め息と、それに続いてまた改めて謝罪の言葉が聞こえた。
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しかし久々すぎて萌えについていけない文章…スク全部見直したい…嗚呼最後にみたのは一体いつだったか…。

ていうかカズくんよっわーい。(笑)
いえいえ、もっと強い男ですよ、カズくんは。クーカズで書くと弱くなるが…な…。




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