母のタイムスリップ日記
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2011年03月31日(木) どひぇ〜!

 何を見ても 読んでも 聞いても瞼が洪水を起こす。
そして情報の洪水。
誰もが自分の意見が正確と言わんばかりの雰囲気である。

自分の物差しが正しいとは言わないが 今は自分の物差しで判断していくしかない。

さて 暫くお休みしていた日記ですが 母の誕生日の今日から再開します。

母は95回目の誕生日を迎えました。
昨日は ようやく美容院でパーマをかけて来ました。
やや夏仕様に短めにカットしました。

心臓に毛が生えている私が ちょこっと体調を崩しました。
そんなこともあって それから体調をみながら恐る恐るすごしていました。

溜まっている仕事もあり 其の処理をしていました。
ようやく片付いて ホッとしたせいか...今日はミスの連続です。
日にちの感覚が鈍ってしまって「スワッ!認知症が始まったか!」と思うほどいくつかのミスをしてしまった。

昨日のうちにデイの準備をしていました。
でも就寝時に お迎えの遅いデイとインプットしてしまったようです。
そして私の頭の中の予定では 午前・午後と用が入っていました。

母の朝食介助をのんびりとしていましたら「ピンポン」とチャイムが鳴った。
モニターをみるとデイの迎えでした。
朝食は 半分まで済んでいましたが水分はいつもの3分の1しか摂取していません。薬もまだ。
急いでドアを開けて「すみません。直ぐ出ます」と伝えて投薬してデイへと送った。水分足りないので水分補給分を職員に手渡した。
「誕生日なのに…ごめん」と母に謝った。

それから大急ぎで会議の場所に走った。
今月中は公的な場所はクローズされているので裏口から入る。
ところが会議の場所に灯りが着いていない。
「場所が変更されたか」と事務所に出向くと皆さん静かにお仕事中。
「しまった。明日だったかぁ」
午後 仲間と作業の予定していたので一旦家に帰ろうと思った時携帯が鳴った。
「今何処?」と聞かれ「〇×」といったら「私達も〇×にいるけれど...」と。
時間指定したのは私。頭では午後と送ったつもりだったが...。
と言う訳で 家に戻らずに作業できた。

母の誕生日のお祝いは2人で...。
お粥さん 中トロの刺身 トマトとポテトとクリームチーズのサラダ ほうれん草のお浸し なめこと豆腐の味噌汁そして苺のショートケーキと紅茶。
手抜き感は否めないが 母の好みもあるし...。
にっこりにこにこしてくれたので...。

しかしとんだ1日にしてしまい 涙も何処かに消え冷や汗たらりだった。 
夕方には きっちりと帳尻を合わせる事ができたから まっいいかぁ。


2011年03月25日(金) 今日だけは… 

 
 原子力発電所で作業していた方3名が被爆したいうニュースに心が痛んだ。

作業が始まった時から「どんな人が作業しているの?」と気になっていた。
「東電の社員じゃないのだろうなぁ...」って。
やっぱり関連会社の人だった。それも若い人。

言葉が出なかった。

原発促進派の議員さんもいたよね。
「安全」って言っていたよね。
今 何をしているのかなぁ。
其の議員を選んだのは 私達国民だ。

母がデイの迎えの車に乗り込んだ時一斉に鳥が飛び立った。
門扉を見たらカタカタ揺れていて地震だと判った。
鳥の方が感知度が高いな。

デイから帰宅して「大」排出。固い物が出たのでもう安心だろう。
膝の曲がり具合が改善されつつある。
母の頑張りに感謝。


2011年03月15日(火) 「今」から 学ばせて戴く


 イライラが世の中にゴロゴロしている。

 自分ができる事 

・怒りをぶちまけず(後で検証していけばよいのでメモを取る)のんびり  ゆっくり暮らすことを心がけます。
 不安は笑い声で吹き飛ばします。

 いろいろの情報が入ってきますが 確実なことを確かめながら 自分に必 要かを判断し決断しています。

 我が家は 皆 元気に過せています。

 津波に襲われた地域の方々の皆さん 原発の近くにお住まいの皆さん
 何も出来なくてごめんなさい。
 今 自分に手伝える事は何かを考えています。
 先ずは 信頼できる所への募金活動に協力します。

 大変な状況の中 皆さんが助け合って過している姿勢に教えられていま  す。ありがとう♪
 1日も早く 最低限の生活が整いますように祈っています。
 介護中の身ですので 介護を受けている方と介護を提供している方を特に
 応援しています。
 

 


2011年03月09日(水)


家で過す1日。
あれこれと話しかけていたが...。
故郷の雪の様子を「これ位積もっているんだってよ」と手で高さを示しながら話してみた。
母は直ぐに「ほだいっぱい?」(そんなにいっぱい?)と返してきた。
素早い返しのことばに驚いてしまった。
でも 其の後は 言葉は殆ど発することはなかった。

時折 存在を確認するかのように「おかちゃん」と言う声が聴こえた。

昨夜 娘が「みんな変わりない?」と電話してきた。
体調が良くないらしく 細菌性だとすると先日家に戻っているので家族が感染するし...と心配した様子だった。
幸い 誰も変わりない。

母の食欲が旺盛な1日だった。
3食とも何時も通り。
おやつにバナナ2本にカステラ2切れ。
水分摂取も多目。
時折ケフッとしていたが 夕食後には落ち着いていた。

今日は 笑顔が少なかった。
かといって不機嫌でもない。穏やかに過していた。

今日は 訪問リハビリの日。
療法士さんに 寝たきりの人もトイレでの排泄に取り組んでいる施設の見学をした時の様子を伝え 使っている福祉用具を紹介した。
身体の不自由な入所者も介助を受けながらパワリハの器具を使いながら取り組んでいた様子も伝えた。
療法士さんからは「内の地域で独自に低額所得者に出ていた補助金を都に準じる形とする旨のお知らせが届いた。必要な分は事業所で負担する形になり小さな事業所は立ち行かなくなりそうだ」と伺った。
プラス面としてこれまで制限のあったサービス提供が2.3制限を取り払うというお知らせもあったそうだ。
「利用者負担にすれば 負担出来ない人は必要だと思ってもサービスを切ってしまうだろうし...」と悩ましげに話していた。

経済的に恵まれている人は 必要と思うサービスは自己負担となっても利用できるが 所得の少ない人は サービスがあっても受けられない状態になって行くだろう。
昨日だったかなぁ 医療受診拒否 介護保険利用拒否の人がおり(そういった人を自己放棄というそうだ)そこをどう引き上げて行くかが課題というニュースが載っていた。

実際の所 本当に自己放棄なのか 見てみぬふりをし自己放棄扱いになってはいないか...なんて事が身の回りを見ていて少し気になったりするのだ。猜疑心が強すぎるかな。

母就寝後 3度のトイレ誘導が済んでいる。
2度目の時には覚醒していて 問いかけに答えてくれた。
今日の「大」は量が不足気味。少しお腹が張っている。
でもガスが出ているので心配ないだろうと思う。
「小」に不足はない。


2011年03月08日(火) 棘…視力


笑顔で迎えの車に乗り込んだが 直ぐに顔が曇った。
今日のデイは ショートステイに行く所なのだ。
それを 何となく感じたのかな?

デイでは 観梅に出かけた。
幾度も出かけたところ。
母の記憶が少しは蘇っただろうか?
以前は「来た事があるような...」と話せたけれど今はそういう言葉もないからなぁ。

この所 朝水分摂取を少しでも多くと心がけている。
デイからの報告で「尿量多いです」と言う報告が上がっている。
私が知りたいのは 母がトイレサインを出してるかである。
でも聞いてみたことはない。
勿論 摂取量を多くしているとも伝えていない。
この辺は デイにお任せ...といったところである。

帰宅して「大」「小」排出。
昨日は デイで少し緩めだったという事だが 今日は普通だった。

母がデイに出かけてから 買い物に出た。
3日間買い物に出ていないので 母のもので不足している物を買足しのため。購入した物を入れる大きな袋をふたつになった。
これで 夫の靴などを見ていたら 店員さんが次々傍にくる。
そうやねぇ。そうでしょう。
あからさまに寄って来なくてもいいんじゃないのでしょうか...。
世の中 心の弱い方もいるので仕方ないのでしょうがねぇ。
でも思うように買い物に出かけられず 出たついでにあちこち...という事もあるんですがねぇ。
結局 購入したい形のものがないので「みただけ」の客ではありました。

就寝後の母 2度目のトイレ誘導が済んだ。
今日は 就寝前からケフケフ気味。

先日 庭に出て作業している時サボテンの棘が刺さった。
刺抜きなんて滅多に使わない。
1度使って定位置に戻しておかなかったのだろう 必死で探した。
何とか見つかったが 今度は目が...手元が...。
結構苦労した。刺抜きには 拡大レンズが着いているにだがそれもあまり役に立たなかった。
今日 夫が棘がささったと。
今度は迷うことなく探し出せた。
今日は たまたま母に使うこともあろうかと消毒薬やコットンを買足したのでそれが役に立った。
夫も勘と感触を頼りに刺抜きしていた。
いやぁ...視力がねぇ...。
年を重ねてまいりますと...不自由になることも多いものですなぁ。


2011年03月07日(月) 名残り雪


夫が早目に出勤したので いつもより余裕ある状態でで母の介助ができた。
けれど いつもと違う時間配分だと何となく勝手が違った。
パタパタするなりに時間配分が身に付いてしまっているんだなと感じた。

母は笑顔でデイサービスに出かけた。
夫を送り出す時には雨だったのに 母の時にはみぞれが降っていた。
時間が進むに従って気温が下がって来た。
「帰宅時積雪ないですよねぇ」「ええ きっと大丈夫ですよ」
そんな言葉を職員と交わして送った。

こんなに気温が変動しても 草花達は季節を感じて動き出している。
全部摘んだ筈のふきのとうだったが またひょっこりと現れた。
もう一度 春の味を楽しめそうだ。

昨夜 娘が帰る前に洗濯物たたみを頼んだ。
「たたむのはいいけれど...。もう 目や鼻や喉が痒い!自分の家では外で花粉を落としてから取り込んでいるんだから...」と。
自分では花粉症とは認めていない娘だが...。
そういえば...先日介護仲間も「花粉落としてから...」と言われたと言っていたなぁ。
娘はマスクをして洗濯物を畳んでくれた。

アッという間にあたり一面白い世界となった。
道路につもらないかと気にして見ていたが...セーフ。

母の帰宅する頃には 雨に変わっていた。
送りの職員が「すみません...」と下着を汚した事を謝ってくれた。
状況的に仕方のないことだと思う。
詫びられるとこちらも恐縮してしまう。
「お手数をお掛けしました」と。

でもね 謝る事ではなく状況だけ伝えてくれればそれでいいのになぁ。

トイレ誘導後 バナナを食べて貰い水分摂取して 夕食。
食欲もいつも通り。

大きなあくびをしたのでトイレ誘導後 母の部屋へと移動して 就寝。
直ぐにzzz。

就寝後2度目のトイレ誘導 母の膝がカクン。
「出ちゃったんだね。遅くなってごめん」と謝った。
母のことだから 出ても途中で止めている筈で便座に座るときには残りを排出するので注意深く座位してもらった。
「我慢してくれてありがとう。悪かったね」と謝ると穏やかな表情でこくりと頷いた。

ベットに戻る時には眠そうで...母にとっては ひやひやしていたのだろう。
直ぐに寝入ってくれた。


2011年03月06日(日) カサカサ...


いつも通りの休日の暮らしぶり。
朝は普段と変わりなく起床。
母は 声を出して笑っていた。

朝・昼・夕の食事も何時も通り摂取。
水分も多目に。ゼリーやお茶や果物で。
排泄も「大」「小」定量。
言葉も結構多かった。

今日は 不安がる様子もなく穏やかに過せた。

夕食後 足だけしっかり洗う。
母の足 膝下の皮膚がカサカサ。
暫く入浴できていなくてボツボツと入浴開始なので仕方ない。
全部を綺麗に洗うと時間がかかり また血圧低下を招くので分散して洗う事にした。

夕食後 休息してから入浴。
洗髪し身体も洗う。
洗ってみてやはり全体によく洗ってないと判ったので少し丁寧に洗った。
湯上りにボディークリームを塗った。

髪の毛を乾かして就寝。

娘が印鑑が必要と夕方家に来た。
丁度母の入浴する所で 母の洗髪を面白がって手伝ってくれた。
それはそれで助かる。
自発的に面白がって手伝えるようになったんだな。

入浴時に不安がる母に「大丈夫よ」と娘が言った。
確かに私達は大丈夫と思うが母にとっては 不安は消えないのだ。
ちょっと姿勢を変えようとしたら「アブナイ」と母。
私達は「そう 危ないって思ってしまうよね」と笑ってしまった。

夜間の尿量も安心できる量。
眠りも深いようだ。


2011年03月05日(土) 母の頑張り...

母在宅の日。
夫を早朝送り出して 2度寝してしまった。
いつもより30分遅い起床。

母はベットの中で目覚めていたので直ぐにトイレ誘導し起床。
水分摂取は朝がいいと聞いたので 早速実施。
多目には摂取できた。

家事をしながら母の見守り。
2500mlの摂取するのは 結構大変。
施設では ゼリーやらジュースやらお茶等様々な飲み物を準備しているといっていた。
家でもそうはしているけれど...。食物の水分もあるのでそれも考慮しながら踏ん張ってみた。

母は 今日もよく笑っていた。
体調もいいんだろうなぁ。

トタパタしているうちに昼食。
食前にゼリーやらタンカンを食べて貰ったのに食欲はいつも通りだった。

午後は手足の爪きり。
ショートステイに入る前から爪の伸びていると気になっていたのだから…。
それから10日以上経過してしまった。
綺麗になって良かった。

夕方 ケアマネ訪問。
少し話し込んだ。母の方は特別の変わりはない。
ケアマネと違う事業所のデイから「言葉が多い」と報告があったそうだ。

ショートステイから戻って以来 もわんとした不安は消えた。
ショートの早帰りのきっかけとなった鼻水と熱。
風邪を引かなくとも噎せたりすると後で鼻水は出る。
熱は ちょっと判らないが....薬を服用する前に7度2分に下がっていた。
その日のうちに 7度。
風邪だったのか?早めの対応が功を奏したのか...。
帰宅時は 腕を動かすと「痛い」と言っていたが...。

ま たいした事もなく過ぎて良かった。
ケアマネが「強いですねぇ」としみじみ言われた。
そう「がんばろうね」といった時しっかり頷いていた。
また 母がひと頑張りしてくれたという事だろうなぁ。


2011年03月04日(金) ヒントは...


昨日デイサービスで入浴してきた。
「大丈夫」とは思っていても「ひょっとして...」と思い目覚めた時に検温。
平熱でホッ。咳・鼻水等も様子をみていたが 特に問題が無かった。

80代の頃なら 母の顔色やら動きをみて判断できた。
が95歳が間近になって少し慎重になってきた。
食べているし排泄にも問題ないので基本的には良好だと思っているのだが...。

デイに送り出して 溜まった書類を集めて返信の必要な物には書き込んだ。振込みも2件あり 郵便局系の作業を纏めた。
イヴェントの企画案も仮題で何とか纏めて添付書類も準備した。
夜会議が予定されているのだがショートステイを取っていないので 欠席を伝え方々企画案を届けた。
講師依頼もざっくりとお願いして了解を得た。
これでひとまず急ぐべき事は片付いた。
大きな課題が1つあるが それは残ったまま。
それも今週から来週のうちには 纏めておかなければならない。

用事を済ませ買い物をして家に戻るともう母の帰宅時間である。
今日は北風が冷たくて 車から降りた時は寒そうだった。

家に入ってから やたらキョトキョトしていて洗濯物を取り込んで戻ったら目がウルウルしていた。
おそらく 今いる場所の認識が出来ていないのだ。
暫く傍にいて「此処はうちよ」「〇ちゃんは家の大事な人よ」と手や膝を撫でていた。
お腹が空いているかと思いバナナを口に運んだ時「やんだ」とぷいと横を向いた。まだ 家にいると認識できていないのだろう。

更に傍にいて「〇ちゃんのお話よく判るよ」「私の話〇ちゃんも判っているから嬉しい」と話し込む。
そのうちにバナナも安心して食べるようになりキョトキョトも消えた。

居場所が認識できないって不安だろうといつも思う。これもショートステイの余波なんだろうなと思う。

ケアマネ訪問日が明日になった。
訪問日が母の在宅の日に限られるし おやすみもあり何かと面倒に感じる此の頃である。
セルフプランでないので仕方のないことであるが...。

さて 昨日のオムツゼロの施設の工夫。
それは 水分摂取量と繊維物摂取と運動が鍵だった。
認知症の周辺症状の多くは 水分摂取によって解決されると言い切っていた。其の摂取量が2.500ミリリットルというのだ。
それによって ほとんどの方が 排泄を意識できるようになって来るそうだ。

母などは ケフッが来るので不安である。
そのことを質問したら 水分摂取の時間は朝だと言う。
朝だとかなりの量が摂れると言っていた。
母を見ていて それは感じていて在宅の日は なるべく早目に摂取するように心がけていた。
その事でケフッが改善されているようにも感じていた。

質問にもきちんと答えて貰い ゼロにするまでの過程でいろんな方面から観察し医師の意見や栄養士さんの意見を集約していると感じた。
つまり 施設全体が同じ方向を向いて介護をしているだろう事が伺えたのだった。
入所者も安心して暮らせる場所になっているのだろう。


2011年03月03日(木) 見学してみて…


 母は機嫌よく目覚めた。
体温は 35.5度。咳なし 鼻水なし 食欲もいつも通り。

デイの迎えの職員に「外出するので帰宅がぎりぎりとなる」と伝えた。
「行っていらっしゃい。送りは時間調整します」と言ってくださった。
ショートからの経過を伝え 入浴が出来ていないので できれば入浴を希望」とも伝えた。
「様子をみて 対応します」と前向きの言葉を戴いた。

仲間と昼食を一緒に頂き 更に他の仲間と落ち合って電車に乗った。
施設に着くと担当職員が丁寧に挨拶くださり 最初にオムツゼロに到るまでのお話をパワーポイントを使って説明くださった。
オムツゼロにできた事で職員の志気が高まったそうだ。

当事者の症状が改善されて良い方向に向かった時 職員の志気が高まる様子を目の当たりにした事があるので この職員の話に嘘はないと感じた。

症状が改善された時には気力が上を向くのは 家族だけでなく職員も同じなんだなぁとつくづく感じたのだった。

さて 実際どの程度の人がオムツを外せているかを伺うと125人中123人がオムツをしていないと言う。
介護度の低い人が多いかと思いきや入所者は3.4.5度の人が70パーセントを占め こう縮の始まっている人もオムツはしていないそうだ。
歩行できずに入所してきて 大概の方は3.4日でオムツとおさらばできていると言う。

外すための工夫はいろいろあった。
特に腹圧をかけて排泄する必要があるので 便座に10〜15分座る必要がありそのための工夫を職員が試行錯誤して作り上げた。
それは知っていたのだが それが今では製品化されて販売されているとの事だった。まだ介護保険も効かないので2万円をチョイ超える額だ。

座位を保てない人を在宅で介護している人ならトイレで座位を保つ困難さは直ぐに想像できるだろう。
横に前に後ろに倒れるので目を放せない。
でもこれを使えば心配ない。

自然排便なので下剤を使わない。
「下剤を使わなければ便秘してしまうよ」と多くの人は思うでしょう。
でもまさにこの下剤を使いたくないという職員の強い思いからオムツゼロの動きになったのだそうだ。

下剤を使わないと言う方針に医師が賛同してくれたのでできた事でもあると思う。

実際 オムツを外せない人は 高次脳障害があり使う薬の関係でどうしても下剤が必要という人だけだそうだ。

トイレ誘導するための工夫はいろいろあった。
1つが歩行。
職員2人がかりになるが歩行器を使うので抱え込んだりする必要がないようだった。
これで大概の方は歩行可能になるという事だった。
歩行器は当事者に任せるとツーと先に勝手に動いてしまうので2人がかりなのだそうだ。

見学してみて これで歩行訓練や特別な対応し指導管理が徴収されても合点が行く。

施設を出てから「職員も入所者も活き活きして顔色が良かったよね」とみんなの率直な感想だ。
トイレ誘導の回数は 他の特養と変わりないそうだ。

急いで家に戻って荷物を置いたところに母が帰ってきた。
順番を変えて送って時間調整してくださったようだ。
今日は おひな祭りで甘酒を飲んだりアラレを食べたり...と行事に参加できたそうだ。入浴も出来たようだった。

母のおしゃべりも快調である。

昨日日記の後半に書いた「おひなまつり」
夫に「明日は出かけるから五目寿司というわけに行かないので海鮮寿司にするわ」と言い訳をしていた。
母にもハマグリのお澄ましと海鮮寿司の夕食。
アカペラで「ひなまつり」をご披露しながら...。

さて肝心のオムゼロにしていく工夫は 明日の日記へと続く。

少なくとも入所者の活き活きとした表情に圧倒された。
私も母を施設に託した経験があり 今日の仲間は皆特養の実態をよく知っている方たち。
みんなが「うちの地域には無いよね」とガックリ。


2011年03月02日(水) 気を引き締めて…

デイ利用のない1日じっくり母と過ごす。
この所安定していて 少しだらりと過していた。
ショートでの発熱以来 気を張って話しかけを多くした。

昨夜「〇ちゃんの話す事よく判るからちゃんと話してね。〇ちゃんも私の話は判るよね」と話しかけたら じっと目を見て深く頷いていた。
そのせいかどうか...。
今日は 1日よくおしゃべりしていた。
ほんとに休むことなくおしゃべり。
判る所もあるし判らない所もあるが 全て返事した。
判らない時には 母が言った最後の単語を繰り返して「〇〇なのね」といった具合。
ちょっと噎せれば「大丈夫?」と聞いた。普段なら頷きだけの返事だが今日は「だいじょうぶ」としっかり。
「ちょっと待っててね」と言えば「待ってるぅ」と言う返事。
1日言葉を話すことなく頷きだけで済んでしまうことも多かったが...。

声を出して1日笑っていた。
午後には療法士さんが見えリハを受けた。

手引き歩行も相変わらず支えさえしっかりしてれば 着地して足を動かしてくれる。これも抱きかかえる必要がないので非常に助かっている。

今日介護仲間と話した時 全面的に介助が必要で1人では対応できなくなると「此処まで出来なくなってしまった」という絶望感に似た想いが当事者も介護者も起きて介護を続ける気力が萎えてしまう...と。
自分は まだ介護者としては若い部類だが 高齢者でヘルパーさんの手助けを借りるようになると特に大変だろうと思うのだ。
ヘルパーさんに毎日入って貰うようになると それだけでも疲れると話していたが...そういうことだろうと思う。
手伝いがないと在宅の介護も成り立たないのだから仕方ないのだけれど...とも話していらした。
この方はヘルパーさんには いつも良くして頂いていると話していたのだから関係性が悪かった訳ではない。

既に在宅で介護を終えた方もヘルパーさんを使わずに看取ったと聞いたことがある。

歩行の話からとんだ横道に入ってしまった。

今日の3時のおやつは「ねりきり」とチョコとタンカン。
久しぶりの甘い物で母の笑顔は更に広がった。

「大」「小」共に排出量は 程よくあって心配は要らないと思う。
就寝後 気温が下がると言うので暖房を強めにしてた。
トイレ誘導に行ったら布団をはいでいた。
布団をはぐ力がまだ残っているんだなぁ。
誘導は 間に合ったので きっとはいだ直後だったのだろう。

今朝の体温は35.5度だった 日中も特段変わらなかった。
さぁて またそろそろトイレ誘導の時間だわ♪

明日はひな祭り。
でも 明日は母がデイに行っている間に介護仲間と特養の見学に出かける。
オムツゼロを実行して100パーセント近くオムツゼロにした施設。
排泄は 認知症の介護にとって大きな課題。
職員や入所者のメリット・デメリットをいろいろの方向から見学できたらいいなと思っている。


2011年03月01日(火) ホッ!


 朝 目覚めて直ぐに検温。36.4度だった。
ベッドから椅子に移乗して貰ったら にこにこ笑顔。
これなら大丈夫かも...と思った。

トイレ誘導 着替え 洗面は順調にできた。
朝食は 呑み込むまでにいつもより時間がかかったが 全量摂取。
時間がかかったと言っても10分位の差である。
昨日は前屈で頭を下げた状態だったが 今朝は姿勢保持が出来ている。

デイの迎えがきて「何時も通りのようですね」と職員が言うくらい変わりない状態でデイにお出かけ。

おかげでふたつの用事を無事済ませることができた。
ただ急な変化があるかもしれないと思って携帯はしっかり持って過していた。午後3時を廻った頃「何とか無事だったのだな」とホッとした。

急いで家に戻って母の帰りを待った。
母はしっかり覚醒して笑顔を見せて帰宅した。
連絡帳をみても入浴はしなかったが 変わりなく過せたようだった。

おやつも夕食もしっかり食べて姿勢保持が出来てた。
施設にいた頃のようになるのではないかと心配だったがどうやら大丈夫みたいだ。

今日の研修で 母に試してみようと思うことがあった。
参加している方も同じ思いを抱かれた様子。
背中を丸くして俯いている状態を温める事によって改善できそうなのだ。
うまく行ったら 報告します。

傘も無事に戻ってホッ!


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