超雑務係まんの日記
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2003年04月27日(日) ヒデ(4)

「学者になりたいです」

即答。
なかなか中学生に出てくる言葉じゃない。

しかし、ヒデが学問に興味を持っていたのはわかってた。




当然、次の私の質問は決まっている。

「何の学者になりたいの?」


実はこの頃からだった。
私は一抹の不安をヒデに対して抱いていた。


未だに責任を感じていることがある。

(続く)


2003年04月24日(木) ヒデ(3)

勉強がデキル、デキナイ。

中学までは暗記が得意、苦手によって、
学力が大いにはかられてしまう。
言うまでもなく現状はそうですね。

創造力が失われている子供たち、
そんな言い方をされて久しく経つ。
私たちの頃もそうだった。

果たして、当時の中学生のヒデは、
暗記力も優秀、飲み込みも早い、吸収力もある。
上記能力に比例して、もちろん成績は良かった。
勉強が「デキル」部類だった。

が、しかし。
こういう人の場合、国語でつまづく場合が多いのも事実。

なぜか?

理由は簡単。
暗記の部分が一番少ないからだ。

暗記力=学力。
必ずしもイコールではない。
でも、イコールな所もある。

さて。
ヒデは進学希望。
もちろんだった。

しかし、国語の成績は悪かった。
私の科目に限ってね。


さぁ、君の夢は何だい?
ちょっと聞いてみた。

(続く)


2003年04月19日(土) ヒデ(2)

逢いたいと言って、逢える人。
みんなには存在しますか?

「会う」とはまた違う形。


あいたくて、あってる人。

あいたくて「会」ってる?
これは、実は存在しない行為です。

また「遭う」「遇う」ってのもありますが、ちょっと違います。

一方で「合う」は、だいぶかけ離れます。


どんなアイをぶら下げて、堕落した生活を送ってますか?
生活に追われて足がすくんで愚痴を言って終りですか?

クソったれの人生にトコトン心中しようとしてるなら、
死ぬまでにアウようなヒト、モノ、コト。
全部消化してから、バイバイしようよ。


学校でこんな国語の授業をすすめると、意外と聞いてくれました(笑)


私はたいてい。
授業でよく話していた事があって。

そう、君らの今の学校生活や、まだ見ぬ社会と未来に対して。

恐れを感じ、絶望しているのは、何も君たちだけじゃぁナイ。
私も怖くて怖くて仕方がないのさぁ、って。


後日。
「ヒデはどう思う?」って聞いた時。
「僕は将来を悲観するほど老いてません」

はは。イイ答だ。無駄がナイ。勉強になるよ。


はて。
そろそろ、進路を決めなくてはイケナイ時期だった。
ヒデは就職?進学?

(続く)


2003年04月15日(火) ヒデ(1)

昔ハナシ。

出会いは8年前?
先生と生徒の関係でした。

「難しそうだなぁ」
コレがヒデの第一印象。

そこそこ頭はイイ。勉強もできる。

でも出来ない事や、困難な壁にぶち当たるとすぐに投げ出してしまう。
ふふん、今の若い人たちもそうだねぇ。

当時のヒデも
アレコレ理由を付けてムリだと論理的に説明してくれる。
ははん、今の若い人たちは、もっとそうだねぇ。

「不可能な可能性は、やらない人が誰でも平等に持ってるよ」
なーんて、先生らしくちょっと難しい論法を私はぶつけてみる。

「論点をスリ変えないで下さい」ってムキになってるキミ。
「質問に答えてないのは、ヒデの方じゃないかな?」
と、さらにイジワルに攻めてみる。

確か寒い季節だったような気が。
ヒデは中学2年生。
私は23歳。

年齢にすると、約10歳。

お互いに不安定だったせいもあるかもしれない。
私はあの頃から君を友人だと思ってた。

(続く)


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