ジンジャーエール湖畔・於
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2004年04月27日(火) |
ランドスケープ・スーサイド |
手帳のメモ欄にかいてあった「ハイネック博士」という殴り書きが気になります。 自分で書いてて全然わけわかんない。
3月に大学卒業して以来、本格的に仕事をはじめてますます物考えられなくなってます。 深田恭子くらい頭はたらかない。 仕事は映画の取材なんてゆういい気な商売だけど、 毎日多くの映画に触れていても、やはり 「現実こそが夢に覆われている」ととみに実感します。
夜の散歩をしていて、「鳥川皮膚科」という看板を発見してほほえみあった瞬間。
通販のバイトしてたとき、となりの席のおばさんとの雑談で、 オバサンと旦那さんは大学時代のグループ交際からの唯一の結ばれた二人だったってこと聞かされた時。
パンジーの鉢植えたちがちょびヒゲの顔がわらってるみたくこっちみてた時。
最近の関心事、なんにも頭にない。 ゴダイゴを追聴(わたしの造語。古いものを聴くこと)してるのは、 長谷川和彦の『青春の殺人者』に彼らの1stがサントラとして使われたから。
あいつと2回め、夜あったとき 赤い目を隠すためといってたけど本当はネオンにも弱いドラキュラだったためサングラスは装着されていた。 『青春の殺人者』をオールタイムベストにあげた彼に、わたしは 「『太陽を盗んだ男』が面白かったから観たいと想ってた。」といいながらも 「きっと、当分みないわ」といってしまった。
「ビデオレンタル屋にいけばほぼ確実に観る事ができるとおもうけど、なぜだかそういう方法では『青春の殺人者』をみたくない。」とも言った。
「ごくたまになにかの特集で『青春の殺人者』がどこかの映画館で上映されるかもしれない。そうした機会を知って、スケジュールに都合をつけて、デートに誘われることもなく、渋滞でバスがおくれることもなく、映画館にわたしは辿り着き、そういうささいな偶然を通過して『青春の殺人者』を観れればいいと想ってる。 それは先をいそぐことでもないの。それはとっても悠長でいいかげんな待望なの。 でもそれでいいの。 わたしにはそうした映画が待っているって想っていたい。 つねに可能性が予感されるべきなのよ。」
と、ぺらぺらと口が勝手にうごいていた。 彼がすすめた映画に対して、こんなこと言ったら男の人はきっと引いてしまうでしょう。 でもあいつは違っていた。
「可能性を俺も愛すよ」
そうしてわたしたちはつきあいはじめた。
休日を満喫。 西荻で金魚をからかって バケットとハニ−ブラウンビールとローストビーフで乾杯。 ウノが楽し過ぎて泣きそうになりました。 八百屋とつき合いはじめた友達のはなしに胸がいっぱいになります。 皆の衆、この瞬間をお忘れなく、と好々爺ぶってにやにやしてました。
その後ひとりでブロードウェイを流す。 すごくひさしぶりにいったけど、色々心動かされるものが多くて いやされた。 水野純子が描いた動物みたいなぬいぐるみを買いましたの。 チョチョリーナがもっているヘンテコでカラフリィなあれを想像してみてよ。 愛いやつ!!
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