ジンジャーエール湖畔・於
目次


2003年01月26日(日) フェリーニタッチのRock'nRollStar SFタッチのヴィスコンティ

 


 
 
 電車の中では今、『少々おむづかりの様子』という竹中直人のエッセイ読んでます。
 これがものすごく面白い。せつなくなる。
 竹中直人のセンチメンタル過多な語り口が最高に美しい。
 「天使のはらわた・赤い眩暈」の出演で、はじめて石井隆に会った時の話しが特にすごく面白い。

 あとは、『虚空人魚』という笙野頼子の短編。
 笙野頼子は『レストレスドリーム』と『てんたまおや知らズどっぺるげんげる』しか読んだことがないけど
 どれも好きだった。けど、それにしてもこの短編『虚空人魚』は素晴らしかった。
 解説によると

 「虚空湖」「虚空雨」「虚空光」「虚空現象」「虚空効果」と連発される虚空の世界から地上に降ってくる、
 人魚に似た光る生命体の生誕から死滅までの話。
 空想家の推測という設定であることで、笙野頼子の想像力の最大限の飛躍と展開が可能になっている。
 SF的なおとぎ話でありながら、まるで人工結晶のようなたぐいまれな美しさに溢れている。


 講談社文芸文庫の「戦後短編小説再発見 表現の自由」で読めます。
 ここには他に、内田百間の「ゆうべの雲」、石川淳「アルプスの少女」(パロディ小説)、稲垣足穂「澄江堂河童談義」(芥川龍之介の話しから少年愛の話しへ)、安部公房「棒」、筒井康隆「遠い座敷」、澁澤龍彦「ダイダロス」、高橋源一郎「連続テレビ小説ドラえもん」、などなどが収録されています。

 
 最近(”人を亡くす”と書いて)本を読めないのが残念。まあもともとそんなに読む方ではないけれど。
 2週間まえくらいにキノコノクニヤで「滑稽糞尿譚 ウィタ・フンニョアリス」(安岡章太郎編)買ったんだけど、
 これもまだ積読状態です。すごくおもしろそうで早く読みたい。
 古今東西の文豪による糞尿の名作傑作のアンソロジー。
 目次をみた瞬間 ”「追いかけるUNKO」(吉行淳之介)” という文字が飛び込んできた。
 なんでUNKOローマ字?と思いつつ即購入。
 なぜかスカトロにとりつかれてるあの女にも教えてあげようと思ってる。
 他にも、芥川や谷崎、ラブレ−、バルザックなどいろいろな話が入っている模様。
 
 薄井ゆうじ『台風娘』も積読中。
 台風21号の風子と南の島で恋に落ちた男の話。
 『ドラえもん』で、のび太が台風を育ててペットにする話おもいだす。
 どんどん大きくなりすぎちゃってやがて消えてしまうんだったかな?
 台風のフ−子。



2003年01月08日(水) いましろたかしに犬枯れて、ダルメシアン








 或る日、A子ちゃんちでくつろいでると
 おしりにチクッとするものを感じてみてみると
 和室の畳の目、というか隙間から「クギ」が出ていた。
 これか・・・と思って引っこ抜く。
 一段落してると、またチクッと感じる。
 なんだなんだとおしりをどかしてみると、またクギだ。しかも2本。
 よく見ると、そのクギは刺さってるのではなく、
 どうも内側から生えてるみたいにニョキニョキと伸びている。
 しばらく観察していると数分の間にそのクギはもともとわたしがすわっていた一体に
 びっしりと生え、鋼鉄のえのき茸のような状態になった。
 そうしてるうちにも、さらに今にもわたしの尻下には新たなクギの感触が生まれていた。
 どんなに場所を移動させても、クギはわたしのいるところに生えるのだ。
 磁石あるところに反応して連なっていく砂鉄みたいに。
 A子ちゃんとオロオロしてるとメリーベルも来たので、
 3人で畳をあげて床下をのぞいてみたけど、原因になるようなものはなにもなく、
 小石と土ばかりだった。
 A子ちゃんは「かおちゃん、これは誰かによる呪いよ。」と言った。
 クギといえば丑の刻参り。誰かがわたしの藁人形を五寸クギで???
 わたしはなぜか勝俣州和の顔が頭の中に浮かんだ。
 まったく覚えがないのだが、どうしょうもなく非道いことを勝俣にしてしまった気がしてならないのだ。
 わたしは勝俣とは一度も面識がない。
 A子ちゃんちにいるのは恐ろしいので、すぐに家に帰ってベットに横になった。
 うとうととしていたが、再びまた体にチクッとするものを感じる。
 またもやクギだ。
 ベッドの下の畳からベッドのマットレス、スプリングをも突き破ってニョキニョキ伸びていた。
 クギは一心不乱にわたしだけを目指しまっすぐにのびるのだ。
 わたしは怯えながらもただひたすらクギを抜きつづけていた。
     
                         (おわり)


   ナイトメア−です。
   クギに魅入られている夢でした・・・
   しかも接触面は平らになってる部分です。とんがってるほうじゃなくて





2003年01月05日(日) 単4の乾電池なめる隣人を愛してるのはイニシャルK




  
 伊勢丹にいったら、
 スーパーカミオカンデの、ノーベル賞の、
 小柴さんをみかけました

 なぜか2Fのシンデレラシティで、
 ズッカとかトリコデギャルソンとかツモリチサトとかのあのへんで、
 ヤングレディースファッションフロア、よ?
 しかも1人だったっぽい、よ?
 散歩? もしかして徘徊かしら?杖ついてたわ...



☆ ☆ ☆  ☆ ☆  ☆

 宇田川さん(私の脳内あだ名・ウダロック)がお守りくれたんだけど、すっご〜〜〜い可愛ーの!
 鈴蘭のかたちしてるんだ。はっぴー







2003年01月04日(土) むべやまかぜをあらしといふらむ




 牡羊座AB女の今年の運勢はイイ!...そうです。(伝聞)
 蟹座のO女は残念ながらパッとしないみたい...そうです。(伝聞)




 信心深い50女の伯母、A子ちゃんが年末から強く主張してたこと

  『あんたち母子は絶対、初詣は靖国(神社)へ行くべき!』

 皇室大好き人間で、ちょっと右のケがあるA子ちゃん(『ケがあるどころかこちとらボーボーよ!』と自ら言い放ってる)は
 いわずもがなで毎年靖国に初詣してるそう。
 うちは、小岩に住んでたときは柴又帝釈天だったけど、いまの場所に越してきてからは
 花園神社いったり近所のとこいったり適当にすませてたけど、
 それが信心深いA子ちゃんは、ずっと気にくわなかったらしい。年々で神社を変えてるということが。
 「あんたち、帝釈天いってて好い事あった?!」なんて檄されたり。
 わたしもメリーベルもそういう霊験的なことに無頓着だから、どーでもいいんだけど
 血の気の多いA子ちゃんにそんなこと言おうもんなら、烈火のごとく怒りだすので
 あいまいに答えてた。ただでさえ怒り出すと怖い上に、信心深さまで加わると
 最強の女なのです。わたしの伯母は。
 なので、いわれるままに今年は靖国神社にいきました。
 
 わたしとメリーベルは、むかしわたしが小5くらいのとき花見に靖国にいった折りに、
 ふたりとも偶然うすいピンクの洋服を着てたせいで、それは春めいた母子という具合になってて
 声をかけられお手水のところでポーズとらされて写真とられて靖国の旬報みたいなのの
 表紙を飾るはめになったことがある。
 その出来事をして、A子ちゃんはいまだにわたしたち母子は靖国にくれば 御霊様が特別に取りはからって御利益を与えてくれると思ってるみたい。
 わたしの3歳の節句もここでしたらしい。それもまたA子の妄信の原因の一端。
 
 A子ちゃんといると楽しいけど、時々困る。
 晴れ着をきてる女子をみると、きまって大きな声で
  『わぁ〜綺麗☆ ・・・着物がなっ!!』
 と相手に聞こえよがしに言うんだもん。やめなよーていっても、
  『みた?いまの子、こんな顔だったよ!』といって鼻を指でつぶしてみせたり。
 
 電車でA子ちゃんの隣にすわってた学生がいねむりをしてて、何度もA子ちゃんの方に寄りかかる失態を冒したときも、
 ついにA子ちゃんキレて、『おめー、家帰ってネロ!』と怒鳴りつけたり。
 隣人が真夜中に魚焼いてて、古いマンションだからか換気扇が悪く、A子ちゃんチにまで
 匂いがきてたらしい。そうしたら奴さん、隣人の玄関の新聞ポストの小さな窓から中にむかって
 『くっせ〜〜〜〜!!!』と吼えたって。
 わたしは身内だから優しくされてるからイイけど、他人だったら関わりなりたくないなぁと思う。

 
 遊就館の売店で、「戦国自衛隊」(半村良)購入。






2003年01月03日(金) スケエテヰンク・リンク







 銀盤を少女達が弧を描いて滑っていくのをイメージして色を変えてみました。
 氷上のバレリ−ナ、ね。
 ちょっと見づらいからまた変えようと思ってるけど。


 小学校のとき武内直子のフィギュアスケートの漫画に心酔してて、憧れて真っ白いスケート靴お年玉で買った。
 結局、そのスケート靴は1、2回しか使わなかったけど。もともとほとんど滑れないし。

 今年は何年かぶりにスケート行く予定。誘われちゃったよ!ぎゃあ
 毎年、冬になると日比谷公園にスケートリンクができるんだって!
 そのスケート靴で滑ってみようかな。まだ真っ白なんだよ。
 あっそうだ!滑った後はきっとリンクの脇にすわってホットカルピスを飲もう。
  「カルピスを飲むと、口から白くておろおろしたものがでない?」
 て言ってみよう。あいつはきっと驚いて目をまんまるくして
  「出る!」ていうでしょうね。

 そしたらわたしたちはつき合うことになるんだろうな。

 シンジケートのあとがきです。
 わたしたちは、つるつるでごーふるなの。ホムラヒロシより。










2003年01月02日(木) 唇によだれ

 

 ラ・スペコラの模型(→詳細は12/23へ)が、ポールバーホ−ベン監督「インビジブル」での透明人間造型に似ている。
 と書いたけど、SFマニアの友達曰く、似てるもなにもポールバーホ−ベンは実際このラ・スペコラの模型を
 参考にして作ってたらしい。道理で似ているわけね。


 朝、年賀状来てるかな〜とポストを覗いたら(自分は書いてないのに期待しちゃうのよ)
 わたし宛てに大きい包みが入ってて、なんだ〜?と思いながら部屋戻って開けてみたら、
 セルジュ・ゲンズブールのCDだった。「エロティック・ゲンズブール コミックストリップ」ね。
  差出人は不明
 一体全体、どーゆぅことなのでしょうか。無気味ね。
 今、聴いてるけどさ。


  (愛してるわ)
    (俺も、、、わからない)
(愛してるわ)
  (俺も、、、わからない) 


 なんて歌っちゃってるよ。セルジュ&バーキンが。悩ましく。
 Je t'aime moi non plus
 どーして新年早々この二人の与太につきあわされてるんでしょうか?
 こちらはすっかりエロティックです。濃厚なムードに席巻されつつあります。
 (出川の声で)やばいよ、やばいよ。

 だめ!だめ!日本の正月をとりもどせ!
 慌てて「助六由縁江戸桜」みます。
 おせちとお餅が苦手で食べられないので、松前漬食べます。
 その上カルタまでやっちゃいます。
 がんばれわたしの日本!ゲンズブールに負けないで!


 しかも元旦にこれ届きました。誰が?なんのために?
 教えて。こわいのよね。

 前から思ってたけど、ゲンズブールと三国連太郎って似てると思う。
 目の下のエロ袋と呼ばれるふくらみの、垂れ具合などの点が。
 そして三国連太郎は、郵便局いくといつも加藤あいとポスターでいて、
 その連太郎がチョ犬みたいで・・・。ワンちゃんフェイス。
 郵便局のPRのポスターで、”年金自動受け取り”なんてカード持ったりしてる。犬顔で。




 


2003年01月01日(水) 朝食に殺人を 夕食にセックスを

 


↑007ことジェームズ・ボンドのことなんだけどさ。SU・TE・KI!
 パンテオンの年越しイベントを手伝って映画みたんだ、初映画は「007ダイ・アナザ−・デイ」だった。
 意外なのはわたしとしたことが、ピアーズ・ブロスナンなんてまっとうなハンサムガイにソソられるなんて。
 二枚目に惹かれるのってないんだけどね。
 いつもは、ほら、古田新太とかだから。
 年越し前にみた「ゴーストシップ」という幽霊船ものは正統派B級ホラー。
 少しも新しいところのないB級ホラー。わたしはそういうの好きだからいいけどそうじゃない人は退屈かも。
 とはいえ冒頭シーンが素晴らしいのでそれだけでも拾い物です。
 「ブルーベルベット」の冒頭みたく陽性でメロウな美しいシーンの中突然おこるグロテスクな展開に、ふるえた。
 でも、その後が全然おきまりな感じで、冒頭の傑作の予感も打ち消された。
 このテの映画のお約束で仲間がジャンジャン殺されていくけど最後の残るのがマッチョでタフな女主人公。
 戦う女ものって多いなぁ。そういうタフな女主人公すき。
 でも、この映画の女主人公はあんまり。色気がないから。
 「ダイ・アナザー・デイ」のボンドガール・おハルさん(鱈称)
 ことハル・ベリーの素晴らしさと大ちがい。
 





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