Miyuki's Grimoire
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2003年03月15日(土) 母なる地球とその子供たち

 最近、平和のための合同瞑想や祈りの呼びかけ、署名、各国のスピリチュアルな人々からのメッセージがチェーンメールで回ってくるようになった。
 何月何日何時から瞑想しようと呼びかけるものや、集会のお知らせ、署名をして回してくださいというもの、それから、高次元の存在から見た現在の地球の状況というチャネリング、そして著名人が発信元となっているメッセージ文などなど、それは様々なものがあるが、いまほど平和への意識が世界規模になっている時はかつてなかったに違いない。「戦争にはもちろん反対だけれども、かといってわたしたち一般市民がいったいなにをできるのだろうか」、、と思っていた人々も、いまではインターネットを通じて同じ思いを共有する人々と出会うことができ、話し合ったり、一緒に集まることができるようになった。こうした横のつながりが、いまや世界にとってとても大きな力になっているように感じる。

 わたしはデモや集会に参加したことはないけれど、自分でできることとして、毎日短い瞑想をしている。そんな瞑想の多次元的な意識のなかで、平和を願う人々の行動や思いが光となって地球を包み込んでいるのをこの2日ほどで感じられるようになった。僭越ながらきょうはその体験をここでシェアしたいと思う。いつものように身体を軽く動かした後、瞑想に入り、地球を取り巻く光に焦点をしぼってみた。その光は回転していて、はっきりと緑色の光る帯となって地球のなかにどんどん吸い込まれていた。母なる地球ガイアは、熱帯雨林の伐採によって皮膚をはがされたように地表はただれ、資源の乱開発で身体を深くえぐられて傷つけられ、海洋汚染によって毒物を飲まされたように苦しんでいた。火山の噴火や地震はその母なるガイアのけいれんだった。その傷口に緑色の光が吸い込まれていくけれど、まだまだ圧倒的に光の量が足りない。

 わたしは瞑想のなかで傍観者だったが、ふと意識的になり地球に光を送ろうとした。すると意識は遠く地球の外へ出て、こんどは外から地球を眺めることになった。地球は青く光って、あまりにも美しく、いのちに溢れ、宇宙のなかでこれほど光に満ちた星はないと感じた。そのとき、地球に対する無上の愛を感じ、この星に生まれることははるか昔からのこころから憧れだったことに気がついた。ところが、この地球はその子供たちであるわたしたち人間の手によって、手の施しようがないほどに汚染され、追い打ちをかけるように、わたしたちはお互いを憎しみ合い、奪い合い、無為な殺し合いをしている。それでもわたしたちがこの地球の上に存在できるのは、ひとえに母なる地球ガイアの深い情けによるもので、それがなければ、わたしたち人間だけでなく、すべての生き物はもうとっくに存在していないというヴィジョンが突然やってきた。母たるものは、どんなことがあっても自分の子供を愛することだけはやめないものです・・・そんなガイアの声が聞こえるようだった。

 地球の変化は否応なしに加速されている。この世界の建設的・創造的な進歩が平和というキーワードに向かって段階的に進んでいたときはすでに過ぎ去り、いまわたしたちは、様々な古代文明や先住民の予言にあるように、また様々な宗教における預言文書が説くように、「来るべき時」という節目に着々と近づいているのかもしれない。この時代をどのように生きるべきか、みな魂の深いところではすでに決めていて、その魂の計画どおりに物事は進んでいるはずだ。破壊という道も、あるいはその魂が解放に至るまでのひとつのあり方であり、そのような過激なあり方を選ぶのも、完全にその魂の自由意志に委ねられているのだろう。真のピースメーカーで、そのために凶弾に倒れたジョン・F・ケネディは演説のなかでこう語っている。

 「国や人種に関係なく、われわれ人間はみな、同じ空を分かち合って生きている。すべての者に等しく共通することは、家族や愛する者を思う心があるということ、そして、みないつかは死ぬということだ」
 
 このひとりの英雄を思うとき、ほんとうの民主主義、ほんとうの世界平和とはなんなのだろうかと考える。毎日のように一方的に流され続ける広告宣伝や公とされる情報のなかに、いったいどれだけの真実が含まれているというのだろう? わたしたちは、奇跡的にいまの時代の地球に生まれ、その短い一生のなかでどんなことを成し、また自分や家族や愛する者をどれだけ大切にすることができるのだろうか? 世界情勢が緊迫し、出来事が極まってからでないとわたしたちはそのヒントすらつかめないのだろうか。

 地球最古の先住民と言われるアボリジニの酋長がこんな言葉を残している。


「最後の木の1本が切り倒され、
 最後の川が汚染され、
 最後の魚の1匹が捉えられたあと、
 はじめて人は金銭が食べられないと気づくだろう」


 どうかわたしたちがその道をたどりませんように・・・



miyuki