z e r o

2005年01月22日(土) 幸せをありがとう。

一度失ったものをもう一度手に入れるのは、難しい。
昔にもこれ学習したのにね、なんで同じ過ち繰り返しちゃうんだろう。

「恋に間違いなんてない」って思いたい。
けどやっぱり、あたしとあいつの関係はやっぱり間違いだったと思う。
幸せだった頃、「好きだ」なんて思わなかったあたしがいけなかったんだよ。
でも今でもわかんない。
どういう気持ちを「好き」と呼んでいいのか。

間違いだったあたしたちの関係はいつまでも続くと思ってた。
けどやっぱり、それも「間違い」だったね。
元々浮気症なあいつがあたしなんかにずっと収まっておくわけもないのに。
それに、あいつが求めてるのは「普通の」恋人関係だったってのも知ってたのに。
それでもあいつにとってあたしは1番だと思ったから。
だから終わることなんてないって。
…すごい過信だけど、でも当時は本当にそう思った。

あいつに本気になってしまうことが怖かったんだ。
本気になってしまったら絶対あたしは傷つくんだって思った。
傷つきたくなかった。
あの時みたいな曖昧な関係ならダメージも少ないって思ってた。
あたしにもあいつにも逃げ場があったからいくらでも言い訳はつくし。
…超弱虫で卑怯だね。

失って始めて気づいたあいつの大切さ。
2番目でも3番目でもいいから傍に行きたいって何度思ったかな。
でも、幸せそうなあいつと彼女の顔を見てそんなこと出来ないって思った。
もうあいつにあたしなんて必要ないんだなって。
そう実感したときの虚しさは今でも忘れないよ。

実際、あいつは変わった。
今までとは考えられないくらい、本当に彼女一筋になったし。
あたしじゃ多分それは出来なかっただろうしね。

でも今回はハルの時とは違って。
「あたしの方が絶対幸せに出来たのに」って思った。
…あいつに何もしてあげられなかったのにそう思うなんて最悪やんね。
でも実際、あたしがしてあげられなかったことを彼女は全部してあげられる。
だからあいつにとってはこれで良かったんだろうな。


あいつと離れて数ヶ月。
あたしにはもう成す術がないって思ったときにどうしても伝えたいことがあった。
「もう浮気とかして女泣かしちゃだめだよ。彼女大事にするんよ。」
「あの時は言えなかったけど、本当は好きだった」
って。
そう伝えることが出来ればその時だけでもあたしの所に来てくれるかな、とか。
すっごい卑怯なことを考えてたりもしたんだけど。
そんなん抜きにしてもこれを伝えずに卒業したくなかった。
ハルに自分の気持ちを伝えることもしなかったし。
さえっちにも自分の気持ちをひた隠しにしたままだったし。
このままじゃいけないって思ったから。
結局はメールで伝えることになったけど、言えて本当によかったなぁ。って。
すっごいスッキリ。
あいつにはもう未練もないし、本当「幸せになってほしい」って事くらい。

あたしはあいつにたくさんのものをもらった。
あたしは何があげることが出来たのかなぁ?




「幸せ」をありがとう。


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