英国留学生活

2003年02月26日(水) 我に返ると

かなりあやしいかもしれない、昨日の日記。
ついでに誤字を発見したので訂正。非金属→卑金属

私たちのチームは、もう一つ別のチームと一つの大きな部屋を
共有して作業していたのだが、
相手方チームの声が大きく(特にアメリカ人男女2名)。
↑多分、別に悪気はない。地声が朗々と響く声なのだ。
怒鳴りあうことに疲れたうちのチームは、
隣の教育学部のカフェの小部屋へと、速やかに移動した。

プロジェクト・マネージャーとその他メンバーの認識が、
どうにもずれがちなのだが、何とか合意に達して、
展覧会企画実行の枠組みを決めた。
あとは、今週中に自分の分野についてのレポートをまとめる。

大学時代のゼミの先生からメールが来て、
うちの学科の名称が「日本文化史」から「歴史文化」に変わるらしい。
元々、文学部に入っている為に、文部省の許可がどーとか、
いう話があって、日本が付いてしまっていたのだが、よかった。
学科の名前が日本文化史で、西洋史やってるというのは言い難い。
1、2年生対象の特別講義で、ゼミで一緒だった人が、講師をするらしい。
彼女は、卒業後地元の美術館に学芸員として勤めた人だ。
その講義、聴きたいな。



2003年02月25日(火) 錬金術(殆ど私信)

早速、プロジェクト・マネージャーと
プロジェクトの進め方で、意見が合わない。
まあ、彼がマネージャーなので、彼に従うけど。
3週間以内にちゃんと纏まるかな、とちょっと思う。
とりあえず、今日は自分の分のノルマをこなしておく。

関係ないが、先日友人に「カバラって知ってる?」と聞かれた。
錬金術でも始めるのかと思ったら、エーコーの
「フーコーの振り子」に挑戦するのだという。
フーコーをM.Foucaultと勘違いした時点で、既に私はだめだめなのだが。
コーンウォールのウィッチ・クラフトミュージアムに行った時に、
入り口の耳の尖ったおにーさんは、カバラ密儀の本を読んでいた。
はまりすぎ。
ざっくり言えば、「万物の根源は数である」とした、ピュタゴラスの
教えを元にした魔術だったと思う。
元々ピュタゴラスも、学派というより教団というか秘密結社の
色が強く、それがのちに「世界の構成を数で解明できる」という、
思想の流れになったかと。
天文学とも結びついて、蝕や彗星の研究もされていたので、
その辺で、フーコーの振り子と関係しているんじゃないの?
ニュートンも錬金術師とも、言われているね。

錬金術というのは、所謂非金属から貴金属を生み出すのを目的と
している所からつけられた名だけれど、コーンウォール在住の
現役自称錬金術師によると、それが目的ではないのだとか。
権力者の庇護を得るための口実とも言われている。
ホムンクルスを経て、賢者の石を作ることが究極の目的。
ハリー・ポッターと賢者の石に出て来る、ニコラス・フラメルは
実在の人物。14世紀辺りだったかと思うけど。
錬金術の祖は、ヘルメス・トリスメギストスと言われる、
アレキサンドリアの神官で、彼の残した書物が大本と言われる。

ヘルメス(メルクリウス)は、水銀が持物で変化の象徴とされた。
アレクサンドロスのエジプト宥和政策と、自身の神格化があいまって、
ヘルメスとトートの一体化がなされた。
学問都市として名高いアレキサンドリアから、ギリシアにエジプト学が
流入して、デュオニュソス密儀や、オルフェウス・エレウシス密儀に発展。
それらは、中世に異端として迫害されたり、古典知識とともに、
失われたけれど、プラトンやアルキメデスと同様、アラブ世界で
その知識は保存されていて、十字軍遠征やレコンキスタで、西洋世界に
バックフローしてルネッサンスを促し、メディチやアレッサンドロ6世の
庇護の下、ピコはキリスト教内のカバラを提唱し、ネオ・プラトニズムも
同時代にうまれた。
話し繋がっているかな?

有名どころで、ミルチア・エリアーデの本がわかりやすい。
多分、市立図書館にも入っている。



2003年02月24日(月) PROJECT

今日から、プロジェクトの開始。
これから3週間は、9時半から5時半まで、大学に拘束されそう。
ついでに休日出勤も仄めかされた。
口頭試験の準備はいつやればいいのだ。
それに今週末は、ロンドンに物件探しに行くので、駄目だ。

この3週間に、市立博物館で一般に提供する、
展覧会のノウハウをまとめたツールキットを作成する。
9つのグループに分かれ、それぞれに従神ムーサイ(ミューズ)の
名がつけられている。ミュージアムの語源だから。
私のチーム名は、Calliope(カリオペ)、叙事詩の女神だ。
歴史畑出身としては、Clio(クレイオー)が良かったんだけど。
チーム分けの日に休んだ為に、このチームに自動的に決まったのだが、
東アジア人ばかり。日本人はいないけど。
最後の文章チェックは、ただ一人のアメリカ人がやるんだろうな。
ごめんね。

担当が、Education&Communicationで、専門分野に被っているので、
良かったのだけど。これで、マーケティングだったりしたら、辛かった。

これで、3週間以内コンテンツ作って、CDに焼付けして、
プレゼンテーションして、その次の週には、また別の口頭試験。
合間に、ロンドンに行って、家探さなきゃならないし、
一つ選んだ博物館にリサーチに行かなきゃならないし。
く、苦しい。



2003年02月21日(金) リア王

Old Vic(劇場)から、「リア王を観に来い!」という手紙が着た。
・・・なんで私の趣味がばれてるんだ?
じゃなかった。私の住所が。Old Vicには行ったことないんだけど、
劇場間で情報が流れているんだろうか?

とりあえず、リア王は観にいかれない。
しかし私は、ひとつ気になる舞台がある。
クラシック・FMを良く聞いているのだが、これに映画や舞台の
コマーシャルが良く入る。
で、"New power is rising!!"というサルマンの美声に、
よく驚かされるのだが。←「二つの塔」のCM。
イアン・マッケラン主演の"DANCE OF DEATH"なんだけど、
シノプシスも結構面白そう。

ガンダルフ好きの友人は、今頃「二つの塔」を観ている最中だろう。
8時30分の予約といっていたので。
「早いね、大変だね」と言ったら、
「旦那にはまだ、時間を教えていない」と言っていた。
旦那、騙まし討ちか・・・原作未読で寝ぼけ頭だと辛いかも。
彼女は、「この映画は原作読んでこそ、だと思うから」
と人に原作を勧めているらしいが、挫折する人が多いらしい。
旦那は、ホビット庄から出られなかったようだ。
そんな彼女も、昔同級生だった頃、私がさりげなく馳夫さん、
馳夫さん、言っていても無視していたが。
これも、映画の効果の一つで、ありがたい。
ああ、でも日本に帰ったときに「二つの塔見てきました」
と言うと、
「ああ、ロード・オブ・ザ・リングね」と言われ、
う、耳で聞くと一層の違和感が、と思った。
これで定着するのか。



2003年02月19日(水) なんだか

体調が悪い。
困った。



2003年02月17日(月) ほかろん

エッセイを提出した。
でも畳み掛けるように、
すぐに修士論文のプロポーザルを出さないといけない。
今朝の気温はマイナス5度。
かじかむ指をホカロンで暖めながら、PCのキーを叩く。
これって日本の特産品?
カナダ人もドイツ人も中国人も、知らなかった。
(↑寒い国の人を対象にリサーチ)

今回のテーマは、
"What is the role on interpretation within museum / gallery?"
だった。時系列で書こうと思ったので、
インペリアリズムとか、コロニアリズムとか、ポジティヴィズムとか、
モダニズムとか、ポストモダニズムとか、ポストコロニアリズムとか。
そういう思想の流れに沿っての変遷と、
現在求められている役割について書く予定だったのだが。
予定は未定。
無謀でした。
そもそも、それぞれの思想の言葉の定義で、ページは喰うし、時間は喰うし。
ポストモダニズムなんか、フィールドによって発生した年代が、
60年代とか70年代とか、流行ったのは80年代だとか、
実は流行っていないとか、現在の思想の伏流水だとか、
最早時代遅れで論じるに値しないとか。
何なんだ、一体!
それこそ正に、ポストモダニズム! Notion of diversity.
>ホント、なんなんですか?Mさん?

朝の7時ごろ、眠気覚ましに友人に話し掛ける。(メッセンジャーで)
「日本に来た、ファラミア見たよ。」
と言われて、なにー!?と思ったが、エオメルのことだった。
そんな彼女は去年、
「君の好きなアラルゴンの写真を送るよ。」
と言って、4枚の写真をメールで送ってきたが、
きっちり半分は、ボロミアだった。
週末に「二つの塔」を観に行くらしいので、またパンフ買ってきてもらう。
しかし、第一部を気に入らなかった旦那は、
無理やり連れて行かれるのだろうか?一人で行くのだろうか?



2003年02月16日(日) 夢の話

2/15 02:00 就寝
裏庭の物置で物音がするので、細く扉を開けて覗いてみると、
鼠が飛び出してきた。
「なんだ鼠か」と思って地面を走るそれを目で追っていると、
大きく伸びる影が。
振り返ると、巨大な狼が立ち上がった。
2/15 05:00 起床

2/15 17:00 就寝
ザ・シャイア(レスター市内最大のショッピングセンター)で、
エージェント・スミス・エルロンド卿とカンフーで戦っていたら、
乱戦状態のファラミア一行とオークの群れに飲み込まれた。
2/15 18:30 起床

2/16 02:30 就寝
オックスフォードサーカスの交差点で、車にはねられた。
足を引きずって歩いていたら、
鞭持ったメドロック夫人(秘密の花園)に助けられた。
2/16 05:30 起床

頭痛いんだけど、薬飲んだら寝ちゃいそう。



2003年02月14日(金) テロ対策

水曜に面接を受けに、ロンドンに行ったのだが、
帰りがけにキングスクロス、セントパンクラスの駅とその前の大通りが、
封鎖されていて、これはまた帰れないかと思った。
結局1時間ぐらいで解除されたのだが、テロ対策だったようだ。
しかし、詳しい説明はなかった。

そして今日、ガトウィック空港では乗客の手荷物から、
手榴弾が発見され、5時間ほど閉鎖されたらしい。

明日は、反戦デモ。イーストエンドに大きく垂れ幕が掛かっていた。
今回は今までになく大規模になるらしい。
ウェストエンドの劇場の役者さんたちの、前夜のパフォーマンス(?)
が今日行われているとも聞いた。

ロンドン在住の友人たち、気をつけてね。



2003年02月11日(火) 鎖帷子

収蔵品の保存と梱包の授業にて、
割り当てられたオブジェクトの運搬法をグループで検討していて、
武器防具の手入れの話になった。
すると、隣の人が
「鎖帷子って、重いんだよねー。動きにくいし。」
・・・なぜ知ってる。
「ウェールズのお祭で、着たことがあるの。」
いいなあ。でも私じゃ無理か、イギリス人の平均身長を
かなり下回っているだろうから。
ついでに彼女に、鎖帷子を売っているロンドンの店を教えておいた。

しかし。
ラットの砕けた頭蓋骨を組み立てなおしていると、
なにやってんのかなー、とふと我にかえる。



2003年02月10日(月) 原料は豆

今日の、ゲスト・レクチャラーは、
北部帝国戦争博物館(マンチェスター)のディレクター。
とても、話の面白い人だったけど、早口で手が疲れた。
前のStudy Visitの後のディスカッションでも、焦点になったけど、
この博物館の展示のポリシーはなんなのか、と言うこと。
今日、この博物館からのメッセージは、
"How the war shapes people's life."
と言っていた。
こういう博物館とか、戦争がらみのテレビ番組とか見ていて、
感じるのは、
戦争をそれ自体が悪と考えなくてはならない国と、
戦争はあくまで外交手段の一つだと考える国との違い。
この国、大戦に負けたことないしね。

授業の後、イギリス人に和菓子を食べさせる。
前にクラスメートが、「たけのこの里」を
"Japanese traditional sweets"と言って食べさせているのを見て、
それは違うから、今度本当の伝統菓子を食べさせると約束していたのだ。
で、昨日会った友人に頼んで、和菓子を持ってきてもらった。

ギリシャ人は、"That's strange!"を、5回ぐらい繰り返していたが、
英国人の彼は、美味しいと言っていた。
"What does it make from?"
"Ah-, paste of red beans."
"Bean...I have to go to London 'til the end of this month."
そこ、違うから。大文字のBじゃないから。
「時間取れないの?」
「エッセイがね。Handling objectをテーマにしたんだけど、
纏まらなくて。君は?」
「私は、Role of interpretation.思想史に沿って時系列での変遷を、
書こうかと思って。ポスト・コロニアリズムとか。」
「うわ、すごい。」
「・・・ごめん、言ってみただけ。」



2003年02月09日(日) show his quality

友人が、日本からやってきたので、ロンドンで会う。
彼女は、去年までウェストミンスターのMAコースにいた。
彼女とロンドンで遊ぶのもこれが最後だろう、多分。

で、「二つの塔」を観たいといっていたので、
レスタースクエアのオデオンで、観る。
ぼちぼち、ロンドンでは終わりかけていて淋しい。
「王の帰還」は日本で見る予定なので、余計に次作までの間が長い。
映画館前で日本語で話していたら、日本人観光客らしき人に、
上映時間について聞かれた。
時期的にわざわざ、ロンドンまで観に来たわけではないだろうけど、
好きなんだろうなあ。
は、もしや、一部マニアに人気の「Macbeth + TTT ツアー」か?
やはり、初日や2日目に比べると観客のテンションは低い。

以下、ネタバレ。

観終わって、連れの開口一番、
「ねえねえ、ボロミアって追加撮影したんじゃなかったっけ?」
続いて、
「やっぱり第3部は5時間だねー。」
やはり、思うことは一緒か。
でも、彼女は、ファラミアは良かったと言っていた。
これで2対2だなあ。映画版ファラミア賛成派と批判派。
もう一人の賛成派の人も
「ファラミアよく描けてた、もっと出番が少ないと思っていたし。」
と言っていた。でも、また別の人は、
「ファラミア、このままではエオウィンは嫁にやれませんよ。」
と言っていたけれど。
私も最初批判派だったけど、少し評価を上方修正したかも。
彼、よく考えたら(考える前に気づけよ)別にフロドから
指輪を奪ってはいないんですよね。
あれで、本当に指輪に惑わされていたとしたら、
フロドから奪っていた筈だし。高潔な人柄なことは確かなのかも。
結構具体的な指示がデネソール侯から、出ていたのかしら?
でもそうすると、ボロミアへも影響があるし。むー。

結局、ファラミアの何が引っかかっていたかって、
・フロドに優しくない。(シチューも食べられなかったのに、
あそこでゆっくり眠ることも出来なくて可哀想
+あそこで指輪を狙わない人に会って、
ちょっとほっとする筈だったのに・・・)
・↑の派生で、包容力のなさ。
・ボロミアを慕っている様子がない。
ただ、最後の一つはエクステンディットに望みを託せるかも。

友人とは、デネソールが原作よりも厳しく、ファラミアとの確執が、
深いのではないかという推測で合意を見た。
ついでに、
「"...that he is dead? "のところか、その後の座っていた所で、
思い出すかと思ったのにー。河を流れてくる死体とかさ、
割れた角笛とかさ、以前一緒に馬にのってゴンドールを走っていた
頃の事とかさー。」
最後の一つはなんですか?いや、見てみたいけど。
君、その言動、わたくしに似てきています、キケン。

結局これだけ拘るのは、ファラミアがとっても好きなんだと気付いたよ。

その後、ベルギー料理を食べて別れた。
コヴェント・ガーデンのベルゴ・セントラル。
ランチとディナーの間に、店を閉めないし、日曜日もやっているので便利。
勿論美味しいし。
今回はチリソースのチキンを食べたけど、名物ムール貝は勿論、
サーモンなどの魚介も美味しい。
ビールもすごく種類が豊富。
私は日本のビールも、英国のビールも嫌いだけど、
ベルギーのフルーツビールは、好きだ。



2003年02月06日(木) マンチェスター

やはり、北部イングランドまで北上すると寒い。
しかし、モスクワ留学されている方の日記を読んでいて、
寒風で耳が切れちゃったくらいでめげてちゃいかん!と思った。
因みに私の友人の座右の銘は、
当たって、砕け。
「だって、自分が砕けちゃしょうがないでしょ」
そうですね。

それはともかく、今週2度目のstudy visit。
マンチェスターに来るのも2度目なんだけど、
両方とも博物館しか見ていないので、ちょっと観光も
したいなあと思わなくもない。
でも往復7時間(コーチで)は痛い。

今日いったのは、マンチェスター・アート・ギャラリー。
その中の新設された、クラフツ・アンド・デザインギャラリーについて、
グループ・ワーク。
今日のグループは全然、まとまりなかった。
明日のプレゼン、どうしましょう?

ギャラリーは確かに、カテゴライズがInterpretive
Communityの共通認識を意識しているようで、斬新だとは思うが、
それがどれだけ来館者にアピールしているかは、不明。
展示ケースや、デザイン自体も洒落ていたけれど。

「政治と戦争」というコーナーに、
"Levantine chess set" made by Stephen Dixon 1994
というのがあった。かなり大ぶりの緻密に(だがグロテスクに)、
作られたチェスセットで、西側と東側に分かれている。
東側のキングはアッシリアの神を模したもので、
ポーンは、自爆テロの姿だったり、防毒マスクをつけて、
ガスミサイルを手に持っていたり。
西側のキングは、スーパーマンの服を着て、手元の皿の上で、
地球を切り分けている。(切り口は西瓜に見える)。
クイーンは、自由の女神の冠をつけている。
同じグループのアメリカ人が、酷く気に入っていた。
でも"What is Levantine?"と言っていた。
・・・おいおい。



2003年02月04日(火) Owen

今日は、雪。積もるほどではなかったけれど、矢張り寒い。
台湾人の友人は喜んでいたけれど・・・。

Amazon.ukで注文していた本が届いた。
一冊はエッセイで使う用の、学部のプロフェッサー・アイリーンの
"Museums and the Interpretation of Visual Culture"
で、あと一冊は出来心で買ってしまった、
Wilfred Owenの"War Poem"
去年、イギリス人の友人に
"DULCE ET DECORUM EST"
("Sweet and fitting it is to die for one's country.")
という詩を紹介されて、彼の事を知った。
(私は元々は詩は余り読まない。)
丁度、アメリカのアフガニスタン攻撃が始まる頃だった。

以前、コースのStudy Visitで、マンチェスターの
Imperial War Musuem North に行った時に、
オーウェンのような詩や、手紙の抜粋などが、
壁面に書かれていた。
塹壕での兵士が残した手紙に書かれていた言葉。
"We stick in the mud,...and mad."
私たちははまりこんでいる、泥の中に、そして狂気に。



2003年02月03日(月) V&A

12月16日に提出したエッセイが、返ってきた。
ドクター・サイモン、これは矢張り情けでしょうか?
ぎりぎりパスだった。

この一週間は、流浪の民をする予定だが、
(だから体力勝負なのに、風邪ひいてしまった)
今日はまず、ロンドン。
Study Visitで、ヴィクトリア&アルバート博物館へ。
ブリティシュ・ギャラリーの新しいオンラインシステムの
構築のレクチャーを中心に受ける。
正直、この開発とテスト工程を見て、
よくやったなあ、イギリス人と思ってしまった。
失礼。

このオンラインシステム、実際使ってみて、
レスポンスも早いし、パーソナルツアーも作れるし、
結構いいなあと思った。

この博物館、回数は余り来たことないけれど、
結構好きなんだが、今回一つ気に入らなかったこと。
食事が高い。
キャンティーン方式なのに、小さい切り身のサーモンや、
フィッシュ・パイが7.15ポンドって何事?
「それは魚につけられた値ではない」(ファラミア風に)
オリエンタルな味付けにして工夫もしてあるようだし、
レストラン内の雰囲気も自然史博よりはいいけど、高い。
で、2.75ポンドのハンバーガーにしたら、矢張りまずかった。
やっぱりなー、イギリスの博物館は、レストランがネック。
因みに個人的ワーストは、ロンドン自然史博物館。
昔、ミレニアムドームができる以前の大英博物館で
食べたアップルパイも、ひっくり返るほどまずかった。

途中、通過したアメリカ大使館が、半旗になっていたので、
アメリカ人にどうしたの?と聞くと、
多分、シャトルの事故のためだと思うと言われた。
アメリカ大使館が半旗だと、またテロか何かかと思って、
ちょっと、ドキッとする。

そう言えば節分ですね、豆と海苔巻が食べたい。


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