英国留学生活

2003年01月28日(火) 一日の内に四季がある

今日は晴れ、のち雷を伴う暴風雨、時々雪。
嵐の後に、急激に気温が下がった。
温かかったのは1週間の命だったか。

プリンターの調子が悪くて、いろいろいじっていたら、
原因はプリンター本体ではなく、
USBのデバイスの問題らしい。
あー。どうしようかな。
修理に出すのも怖い気がするんだけど。
費用高そうだし。



2003年01月27日(月) 隣のマクダフ

隣人は元々喧しいのだが。
昨日(と言うか本日未明)、2時30分頃、女性が帰宅。
大音量で音楽をかけた挙句に、大声で、
"Awake! Awaaaaake!!"
お前はマクダフか。私の「眠りを殺す」な。
そもそも、ワンルームマンションに何人住んでるんだー。
4人ぐらいいる気がする。チャイニーズ・・・。

今日の授業は一日中、バーチャル・リアリティについて。
特別講師は、元ゲーム製作者。
隣のクラスメートは3Dに、酔っていた。
まあ、あれ見つづけるとちょっと酔うよね。



2003年01月26日(日) ファンタジー仲間

元同僚(やや語弊あり)が、自称ゲーマーで指輪物語に詳しくて、
その為、映画公開前から指輪について語り合える、貴重な存在だった。
指輪のみならず、ゲド戦記とか、ナルニアとかは勿論、
ムアコックとか、タニス・リーとか、エディングスとか、ランサムとか
の話を持ち出しても、さらりと返してくる。
一緒に仕事していた頃は、そんなに類友とは知らなかったなあ。
その彼が、今日のメールで、『幻想世界の住人たち』の筆者と
知り合いだということが判明した。ちょっとびっくり。

今更ながらに、児童文学がマイブームなのかも。
ああ、ハリー・ポッター人気から言えば、
日本全体が児童文学ブームなのだね。
(別にイギリスでも人気あるけど、当然)
近所のウォーター・ストーンズは、どちらかというと
指輪びいきで、両方コーナーを設けているが、
パネルを作っているのは、指輪の方だけ。
旧訳版の裏表紙のトールキン教授の写真と、
グワイヒアに乗ったガンダルフの絵と、
ピピンと一緒に飛蔭に乗ったガンダルフの絵とが、
貼られていて、教授と作品の解説が付記されている。
これは、店員さんにガンダルフ・ファンがいるなー。

近所のバーゲン本やさんでは、ナルニアがセットで、
27ポンド→6.8ポンドと激安になっていて、心惹かれる。
でも、ウォーターストーンズの、エディングスのエレニア記にも
心が動いている。
「ネイバー」という呼びかけが、異国を思わせて好きだった。



2003年01月25日(土) 反戦モーテンセン

アラゴルンとエオメルの来日。(タイムラグのある話題だけど)
この話と、SEEとTTTをオールナイトで劇場上映すると聞いたときには、
ワールドカップの時に、静岡出身の友人が、
「psyさーん、なんで私今この国にいるんだろう?
なんで、こんな所で試験受けてるんだろうねー?」
といっていた心境が良くわかる。

http://www.sponichi.co.jp/entertainment/kiji/2003/01/24/04.html
この記事を読んだのだけど、
「映画そっちのけで自らの主張を繰り返した。」と
非難めいた書かれ方をしている。
確かに、配給会社のお金(なのかな?)で来日して、
ビジネスの一環であるはずの映画の、宣伝を行わないのは、
プロとして非難されることなのかもしれないけれど。
「二つの塔」はツインタワーを暗示しているとか、
"So do all that come to see such times, but that is not for them to decide. All we have to decide is what to do with the time that is given to us. "
(そう、それはこんな時代に遭遇したすべてのものが思うことじゃ。
しかし、それは彼らが決めたことではない。
我らすべてが決断せねばならぬのは、
この与えられた時代の中で何をなすかじゃ。)
というガンダルフの台詞が、悪の枢軸国に対する戦争で、
アメリカに協力しようというプロパガンダとして捉えられているとかいう、
(ネットの情報なので信憑性の程はわからないが)
背景の中で、無理もないことなのかなと思った。
TTTでの彼の役割は、一見開戦派にも見えるし。

私としては、演技云々を別にしても、
"No more blood for oil."と言える人が、アラゴルン役をやってくれて
良かったと思っている。

そして、戦争を推進する人たちには、同じくガンダルフの台詞を。
"Many that live deserve death. Some that die deserve life.
Can you give it to them, Frodo?
Do not be too eager to deal out death in judgement. "
(多くの死に値するものが生きておる。
幾人かの生に値するものが死んでしまってもいる。
お前さんは命を彼らに与えることができるかね?
死の判決を下すことに、熱心になってはいかん。)



2003年01月23日(木) 天国に一番近い島

今日は一日中、胃が痛かった。
昨日食べた中華かもしれないので、
一緒に食べた人たちのことが心配。

アイスランドエアからメールが来て、
「もうすぐバレンタイン、
あなたのパートナーを天国に連れて行こう!
−ロンドン→レイキャビク 99ポンド〜」
安いけど、2月のアイスランドは天国か?
確かに、ある意味天国に近いかもしれない。
道に迷ったら、最短距離を走りそうだ。



2003年01月22日(水) 見納め

今日は、一限のみだったので、その後ロンドンへ直行。
マクベスの見納めを。
もう、ショーン・ビーンを生で見ることもないでしょう。
どこかの学校の生徒たちが社会科見学のように着ていた。
前日もそうだったらしいし、以前にも聞いたことがあるので、
市で共通の教育プログラムなのかもしれない。
いいことだね!羨ましいよ!

微妙に演出や小道具は、変わっていた。
特にレディ・マクベスのバイオレンス度アップ。
あんなに、マクベスの口を塞いでまくし立ててはいなかった。
もう、男前なんだから。特にその二の腕・・・。
マルカムもより一層嫌味さ加減に磨きがかって。
王冠は多分変わったと思う。あと、子役が今回一番可愛かった。
友人は、この音楽のCDが欲しいと言っていたけど、本当に。
戴冠式の曲が一番すき。でも、DVDなら尚良し。
カーテンコールの笑顔がいいよなあ。

日本からマクベスと二つの塔をみに来た方たちと一緒に、
中華街で食事。
その時に、マイノリティー・レポートのポスターの
中国語タイトル、「未来報告」をみて、一人の人が、
「FotRの中国語の字幕では、"Be at peace, son of Gondor."が
"安らかに眠れ、アラゴルンの息子よ"だったそうですよ。」
と教えてくれた。
う、年齢的に無理ではないけど。(むしろ間に一世代入ることも可能)
それは、王位を捨てた父と生き別れになった息子が、紆余曲折を経て
最期に和解するとかそういう話?
つまり、遅れてきた反抗期。(いや、遅すぎだ)
日本の方がましだったのですね。
今日は、お邪魔しました。楽しかったです。

その後、ロンドン在住の友人と会って、
アラゴルンのカードを受け取り、羊羹を渡す。
私が日本に帰る前の密約で、
このCheerio(去年、指輪の全プレしたシリアル)の
おまけのカードを彼が手に入れ、私が日本で羊羹を
買ってくるということになっていたのだ。
カードがオークだったらコンビニ・羊羹、
アラゴルンだったら虎屋の羊羹。
で、アラゴルンだった。しかも動くカードらしい。
角笛城の扉を開けるところのと、矢を射る命令を下している所。
どうも、ありがとう。




2003年01月21日(火) プチ・トラブル

お昼にBLTサンドを買ったら、トマトが入っていなかった。
それって、ただのBLでは。

朝、一限の講師はインフルエンザで、ダウン。
分厚い資料だけ渡されて、
「グループで、ディスカッションしてまとめておくように。」
読んでるだけで、時間は過ぎた。

二限は、近所の博物館に実習で赴くことになっていた。
「先生、どこのギャラリーに集合ですか?」
「背が高くて、ハンサムなニックという学芸員が待っているから、大丈夫」
しかし、定時になってもそれらしき人物はいない。

その間クラスメート(英国人)と雑談。
彼の学部時代の専攻が英文学だったことから、
シェークスピアの話をしていて、
「何か舞台見たことある?」
「うん、真夏の夜の夢とマクベス」
「最初の選択としては、中々いいね。」
「実は明日の午後も、ロンドンでマクベス観るの。」
「え!?ロンドン!?まさかショーン・ビーン!?
俺、ショーン・ビーン好きなんだ、ファンなんだよ!」
「ふーん、私はロード・オブ・ザ・リングスで知ったんだけど。」
「ボロミア!死んだ時に、泣いた、泣いた」(←祈りのポーズ)
同士は意外と身近にいるらしい。
昨年末には、実験の合間に映画雑誌見て、
"A,ra, gorn!"と叫んでいた人もいたしね。

結局、30分経ってもハンサムなニックもハンサムじゃないニックも
こないので、受付で聞いてみると、
社会科見学の小学生たちの合間の時間帯に、勝手に見学してくれ、
と言われる。
社会科見学なわたくし達。

午後のメインキャンパスでの講義は、レクチャーシアターが、
ダブル・ブッキング。
別の教室を見つけたと言うので、そこに移動したら、
今度は鍵がないと言って、寒空の下30分待たされた。
今日は一体何を勉強していたんだろうな・・・?



2003年01月20日(月) 銀行業務

こちらに戻ってきてすぐに、今月の家賃が支払われていないという、
手紙を管理人から受け取ったので、
すぐに管理人室に向かい、年末に自動引き落としの手続きをした旨を
説明したら、
「ああ、じゃあ何かの原因で遅れてるのね、
ほら、クリスマス休暇があったから。
という、おいおいそんなおおらかでいいのか?という返事だった。

しかし、いつまでも払い込まれていないので、今日銀行に行き、
事情を説明して払い込み状況を確認したいと言うと、
個室に通され、
「このカードは紛失したことになっています。」
は、なんですと?
「なくしてませんか?」
"No. Never, ever."
いや、だってそこにあるでしょ。
結局、システムのミスだったらしく口座の履歴が出てきた。
それによると2日に引き落とされている。
管理人側の銀行の問題らしい。
「まだ、データが更新されていないのかもしれない。
ほら、クリスマス休暇があったから。
・・・それでいいのか、銀行業務。
絶対、システムが事故っても、夜間緊急対応なんてしてないのよ、
この人たち・・・。



2003年01月19日(日) 「二つの塔」字幕

日本ヘラルドが、「社内で行われる試写会に出席し、
字幕についての意見を聞かせて欲しい」と、
現在の字幕改善活動の中心人物を招待した。
結果、
「TTT本編の字幕は、第一部劇場字幕より格段に、
さらに全体としてDVD修正字幕よりも上の水準で出来上がっている」
とのこと。
改善活動を推進されていた方々、お疲れ様でした。

「寝耳に水」発言はどうなるのかとか、気になる点もなくはないが。
これで活動が終了になればいいなと願っている。
誰も、字幕書き取りなど二度とはやりたくはないだろう・・・。
聞くだけで、大変そうだ。

報告を読んでいて、日本ヘラルドの担当者は、
本当に字幕をよくしようという意欲はあったようだ。
しかし、顧客のクレームの窓口さえもないような企業で、
顧客とのコミニュケーション不足が随分とたたったようだ。
公式サイトは、いくら外注でもちゃんとチェックした方がいいですよ・・・。
日本に帰ったときに読んだ「サンデー毎日」のなかの、
「第2部の字幕の体制は万全で・・・。担当者は疲れた顔で・・・。」
というのは、本当の話だったのかなと思う。
(それにしては予告編はなんだったのかな・・・。)
それにしても公開前に、(いや、後だと手遅れなんだが)
字幕に関してファンの意見を聞くというのは画期的な気がする。
映画業界に付いては何も知らないけれど。

ジャパンタイムスでも、最近取り上げられていたが、
肝心の映画雑誌では、取り上げられなかったように思う。
それって、どうなんでしょうね。
確か論争初期の頃に、映画雑誌のBBSで業界の人が、
字幕改善運動などやっても無駄、そんな事できるわけがないという
かなりネガティブな論調だったし、そういう認識なのかな。
映画評論家による感情的な戸田氏擁護もあったようだし。

ともかく、今回の対応で日本ヘラルドには何をしても耳に入らない、
という焦燥はなくなったと思うので、まずはめでたい。

参考に。


The long expected...



2003年01月17日(金) 夕焼け

今日は、夕焼けが綺麗だった。緋色と牡丹色の雲。
丁度その時に、雨が上がったのだ。
この国では、余り夕焼けを見ないので、ちょっと珍しい。



2003年01月15日(水) 修論

大学のアドレスを久方ぶりに開けてみたら、
105通溜まっていた。
読むだけで、疲れた・・・。
就職情報とか、大学のネットのメンテなどの定期情報が、
殆どなのだけど。

クラスメートに頼まれていたお土産、「たけのこの里」を渡す。
「ありがとう!泣きながら食べるよ!」
いや・・・泣くな。

修士論文の注意事項やこれからの進め方等の指導があった。
来月、500wordsほどのプロポーザルを出さなくてはならない。
ぜんぜん固まっていないのだけど、どうしようかな。
固まっていないどころか、方向性もいまいち不明というか。
フーコーの「知と権力」みたいな路線のつもりではいるんだけど。



2003年01月14日(火) juicy sweeeet!

今日は、チキンとアボカドのパスタ。

市場にて、"Juicy Sweet! xx"という表示を見ると、
ゴクリのあの絶妙な声のひっくり返り加減の"juicy sweeeet!"
という歌声が、脳裏に甦ってきて、
なにやら買わねばならない気にさせられる。
で、8個で50pのサツマ(みかん)を買おうとしたのだが、
8個頂戴と言ったら、地を這う重低音でおじさんが、
"Twenty, one pound!"
"Twenty, one pound!"
"Twenty, one pound!"
・・・わかったよ、おじさん。私の負けだ。



2003年01月08日(水) 飛び出せない自分。

友人から、大爆笑するような誕生日メールが着た。

今日は、先ごろ同業他社に転職した先輩と会った。
串焼きやさん。
串焼きも美味しかったけど、鶏茶漬けが美味しかった。

ヘラルドではないが寝耳に水だったので、何故転職したのかを聞いたら、
元々入社5年目で、キャリアアップ−かどうかは知らないが
転職することは決めていたらしい。
で、会社の決め手は、
「合理的か否か」
貴男、前々から変わってると思っていたけど、
やっぱり変わってますね・・・。
それで、選択肢は外資に絞っていたらしい。
って、元の会社だって合併企業とはいえ、一応外資じゃない・・・。
しかし、私は"Rational depends on culture"が持論なので、
外資のやり方が、必ずしも合理的ではないと思っている。
(経験則からいっても。)

「どうやって、合理的かどうか見極めるんですか?」
「面接で聞いたんだ、『御社は合理的ですか?』って。」
「・・・。」
「そしたら、『うん、うちは合理的。』って。」
「・・・で、合理的だったんですか?」
「ううん、全然。前と変わらない。デジャ・ヴュ感じちゃうよ。」
駄目じゃん。

私が留学する時に彼は、
「こうして飛び出していく人がいる、飛び出せない自分がいる。」
などと言っていたが、私からみれば彼の方が、余程飛び出している。
私に、英国永住してもらいたいらしい。
ヨーロッパ旅行の拠点として。やだよ。
むしろ私が、4年後には海外で再就職するらしい彼の所に、
遊びに行こうと目論んでいる。
今の有力候補は、オーストラリアらしい。
私の最近のお勧めは、ニュージーランドなんですけど、先輩。



2003年01月06日(月) 幕末維新めぐり。

今日はこの町に進学した従妹に会う。
お土産のハムレットとマクベスを渡した。
壬生寺に行きたい、と言うのでついでに幕末維新めぐりにする。
と言っても、洛中のみだが。
昔、「私、佐幕の狗だから」と訳のわからん豪語をする友人と、
洛中洛南を回ったときは色々な挿話(ネタとも言う)を聞けて面白かった。
寺田屋も泊まったし。
従妹は、近藤が好きらしい・・・また、これも渋いな。

四条河原町で待ち合わせだったので、
池田屋騒動跡→坂本竜馬・中岡晋太郎遭難の碑→
大村益次郎・佐久間象山遭難の碑→坂本竜馬寓居の碑を回って、
鴨川を渡る。
加害者の幕末三大人斬りの一人、茶坊主上がりの河上彦斎は、短身痩躯で
左足を深く後ろに引く癖があったらしいけど、それでよく長身の
人間を斬れたよなあと思う。
彼の最期は、木戸に切り捨てられた臭いが、
「赤き心の 花や咲くらん」と言う辞世の句は結構好きだ。

三条京阪から祇園へ下る途中の、白川南通りや巽橋は、
京都で一番好きな情景だ。昔ながらの街並みで。
祇園では、鍵善の黒蜜葛きりで、一息。
ここの烏帽子汁粉もおいしい。

八坂神社では、青金石の勾玉を見つけてしまい購入。
「空色勾玉」の影響かな。
坂本竜馬・中岡晋太郎の像→いわゆる高台寺党の御陵衛士屯所
→霊山護国神社

ここからの京都市内の眺めは、矢張りいつきてもいい。
池田屋騒動の解説の札は、公正を欠いているようにも思うが、
維新志士のお墓に添えられたものだから、仕方ないか。
坂本、中岡、木戸、久坂、高杉と早々たるメンバーだ。
中岡は、あの甲子園球児のような、ニカッとした笑顔が面白い。
木戸は、日本で始めてブロマイドが売れた人らしいが、
確かに顔立ちは整っていると思う。
(個人的には土方の顔の方が好きだが。)
でも、チャールズ皇太子といい勝負ぐらいの馬面の高杉が、
もてたらしい。けれん味があるからかな?
彼の場合、辞世の「面白きこともなき世を面白く」よりも、
「三千世界の烏を殺し 主と朝寝がしてみたい」が好きだな。
ああ、この辺が、たらしの所以か。
でも、山県有朋なんかには嫌われていたらしいけど。

2年坂でおうどんを食べる。ついでに清水坂で豆乳ドーナツも。
前に友人に薦められたものだけど、これがふわふわで結構美味しい。
一気に西へ進んで、七条油小路。伊東甲子太郎遭難の地。
と言うよりも、高台寺党絶滅の地。
島原の大門を通り抜けて、新撰組資料館は時間の関係でスルー。
壬生寺に到着。
ここでも改装がなされていて、新撰組関係の所は、
有料になっていた、別にいいけど。
年末時代劇で、改めて可哀想さが浮き彫りになった
(沖田じゃないけど、「一さん、ひどいなあ」)河合耆三郎に、
日本酒をお供え。お酒好きか知らないけど。
ここのお寺、幼稚園と老人ホームが併設されていて、
なんだか、「揺り篭から墓場まで」を地でいっているような。

八木邸(中には入れず)→前川邸→光縁寺
山南敬介や、沖田の縁者のお墓がある。
沖田の縁者と言うのはちょっと伝説っぽい気もしなくはないが、
一応、彼の名前を言うのは憚られる愛人のお墓となっている。
この動乱の時代、しかも沖田(別に身分は高くない)なのに、
なぜ、名を残せなかったのかなあと思うが、
そういう人がいてよかったね、と思う。
沖田は、源義経と一緒でなんとなく美男子になっているようだが、
一応残っている肖像では、ひらめ顔だ。
でも、あれも信憑性は疑わしいらしいので、覆っても面白い。
このお寺は新選組関係の本や資料が本堂に色々あって、
いずれじっくり訪れたい。(気候のいい時に)

従妹が、方向音痴気味で老婆心ながら気になるところ。
京都に来て何ヶ月もたつのに、位置関係が余りつかめていない。



2003年01月05日(日) 汽車に乗って。

新幹線の1分たりとも送れぬ運行に改めて感動。

毎年恒例の京都。意味はない。ただ好きだから。
お昼に友人夫婦と三条のモリタやで、すき焼きを食べる。
絶品だ。
鴨川を臨む部屋で、寒々しい冬の河の風景とすき焼きが似合う。
友人の旦那とは、ここで別れる。

洛北高校近くのギリシア・ローマ館に行くつもりだったのだが、
1月は冬期休業だった・・・・しまった。
仕方ないので、南に下り、下鴨神社にもうでる。初詣。
晴明の師匠の賀茂の権博士の祖先神を祀っている。
伊勢の斎宮、賀茂の斎院。イメージ的には天皇の守護の巫女。
丁度巫女さんが、舞を舞っている所が見られた。
「最近ねー、これ始めたの」
と言って、友人が取り出したのは、御朱印帖・・・渋いな。
トレッキングだ、城廻だと最早、熟年夫婦の貫禄だ。
「それを言うなら、君は昔からじじいだったよ。」
悪かったわね。というわけで、私も一冊購入。
糺の森を通り抜けるのはさすがに寒かった。

晴明神社でお札とお守りを納めて、新しいものを買う。
なんだか見晴らしよくなっちゃって、まあ。
隣の元、呉服屋さんも駐車場になっていたし。
古い一条戻り橋も移築されていた。
お土産やさんの品揃えには、笑わせてもらった。
一条戻り橋も、幅も広く新しくなっていて、
昔、肝試しをした風情は失せていたように思う。

木屋町の長竹というお店でお茶をする。
中国茶の品揃えが豊富だが、私は今回はお抹茶を頂いた。
友人は、中国茶好き。



2003年01月04日(土) ファラミアじゃなくなってる!

って、ファラミアじゃないのだが。
「ムーラン・ルージュ」を観た。
オードリー・・・顔だけじゃ絶対、気がつかなかったよ。
口調もぜんぜん違うし、声だけが辛うじて記憶に引っかかった。
化けるなー、デビット・ウェナムさん。

友人の言っていたとおり、
「ストーリーは3行で語れる」が、目くるめく
色彩の氾濫する悪趣味と紙一重の舞台のようで結構、面白かった。
アブサンで悪酔いすると、あんな感じ?
舞台で、再構成したのも観てみたいなあと思う。
サティーンは、本当に綺麗。顔も勿論だけど、
あのバービー人形のような等身。同じ人類とは思えん。
最初の公爵を連れ込んで、誑し込もうとしている時の
弾けてる感じが笑えて、良かった。
ロートレックもそれらしい。
それと、ショコラがさりげなく悲恋ぽくて、気になった。


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